「Otter.aiとChatGPT、どっちがいい?」という問いには罠があります。両者は競合ではありません。Otter.aiはZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsの会議に同席して音声を文字に起こす専用アシスタントで、ChatGPTは文章生成・要約・コーディングまでこなす汎用AIです。

つまり比較軸は「文字起こしの性能」と「テキスト処理の幅」という別物。だからこそ、自分の作業が「会議を記録したいのか」「文章を作りたいのか」で答えが割れます。ここを混同すると、月額を二重に払って片方を持て余すことになります。


Otter.aiとは何か

Otter.aiとChatGPTを性能・コストで比較 - 解説1

Otter.aiとは、会議の音声をリアルタイムで文字起こしし、要点を自動要約するAI議事録アシスタントです。Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsに接続し、英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・日本語・中国語の音声に対応します。

OtterPilotと呼ばれるボットが会議に参加して録音・文字起こしを行う仕組み。検索可能な会議アーカイブとリアルタイム字幕が主力機能です。一方で「ボットが会議に見える形で参加するため摩擦が生じる」という指摘もあります。

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ChatGPTとは何か

Otter.aiとChatGPTを性能・コストで比較 - 解説2

ChatGPTとは、OpenAIが提供する対話型の汎用AIで、文章作成・要約・翻訳・コード生成・アイデア出しまで幅広くこなします。2026年時点ではGPT-5系を中心に複数のモデルを切り替えて使う構成になっています。

無料版でもGPT-5 Autoなどが使え、有料のPlus・Pro・Business・Enterpriseで使えるモデルと上限が広がります。日本向けにはChatGPT Go(月1,400円)という入門プランも存在します。


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ChatGPTが合わなかったら

回答の正しさが不安なら、同じ質問を複数モデルに投げて突き合わせられる

性能の違い:文字起こし精度vsテキスト生成力

Otter.aiとChatGPTを性能・コストで比較 - 解説3

Otterは「音声→文字」の精度とリアルタイム性で勝負し、ChatGPTは「文字→文字」の生成力で勝負します。同じ土俵では測れません。

会議の録音と議事録化ならOtterが圧倒的です。OtterPilotが自動で会議に入り、終了後すぐに検索可能な議事録が残ります。ChatGPTには標準で会議に同席して録音する機能がありません。逆に、その議事録を「3つの決定事項に絞ってメール文面にして」と整形させるならChatGPTが一択になります。

下の表は得意領域を整理したもの。役割分担がはっきりわかります。

性能の軸Otter.aiChatGPT
会議の自動文字起こし◎ 専用設計△ 標準機能なし
リアルタイム字幕◎ 対応×
議事録の要約◎ 自動生成○ 貼り付けて指示すれば可
自由なテキスト生成△ 限定的◎ 本領
翻訳・リライト
コード生成×

要するに「録る」のがOtter、「書く・直す・考える」のがChatGPT。両者を線で結ぶと作業が一気に速くなります。


料金はいくら?Otter.aiのプラン

Otter.aiとChatGPTを性能・コストで比較 - 解説4

Otter.aiは無料のBasicから有料3段階まで揃います。年額で払うと月額換算が大きく下がるのが特徴です。

2026年時点のOtter.aiの料金は以下の通り。表の前提として、ProとBusinessは年額一括払い時の月額換算で、月払いだと割高になります。

プラン月額(年払い換算)月払い文字起こし枠
Basic$0$0月300分(1回30分まで)
Pro$8.33/ユーザー$16.99月1,200分
Business$19.99/ユーザー$30無制限
Enterprise要問い合わせ要問い合わせカスタム

無料のBasicでもZoom・Teams・Google Meet連携とAI文字起こしが使えます。「まず試す」なら課金不要というのは地味に効きます。

ただし、本当に元が取れるかは使用頻度次第です。週に数回しか会議を録らないなら無料枠で十分。毎日複数の会議を回すチームなら、月1,200分のProか無制限のBusinessに上げる価値が出てきます。

料金はいくら?ChatGPTのプラン

ChatGPTは無料版が強力で、有料化の判断は「上位モデルと上限」をどこまで欲しいかで決まります。

無料版でもGPT-5 Autoなどが利用でき、有料プランで使えるモデルと回数上限が拡張されます。日本ではChatGPT Goが月1,400円で提供されています。

プラン使えるモデルの例位置づけ
無料GPT-5 Autoほかお試し・軽い利用
Go(日本向け)月1,400円の入門枠個人の本格利用入口
PlusGPT-5系を広く利用個人のメイン
ProGPT-5 pro含む最上位ヘビーユーザー
Business / Enterpriseチーム管理機能付き組織導入

※ Plus・Proの正確な金額はプランやタイミングで変動するため、最新の数字は公式の料金ページで確認してほしいです(2026年6月時点)。生成AIの料金は2026年に入っても改定が続いており、ChatGPTには上位プランProが新設された経緯があります。


コストで選ぶならどっち?

「安く済ませたい」だけなら答えは明快。両方とも無料枠から始められます。だからコストの本質は「無料で足りるか」です。

会議を月300分以内しか録らないならOtter Basicで0円。テキスト処理も軽量ならChatGPT無料版で0円。この組み合わせなら月額ゼロで議事録ワークフローが回ります。これが実は最強のコスパです。

問題は上限に当たってから。Otterは会議時間、ChatGPTはモデルと回数で壁が来ます。どちらが先に天井を打つかで、課金すべき側が決まります。会議漬けならOtterを、文章生成漬けならChatGPTを先に有料化するのが筋です。

利用スタイル推奨構成月額の目安
たまに会議+軽い文章Otter Basic + ChatGPT無料$0
会議が多い個人Otter Pro + ChatGPT無料$8.33〜
文章生成が多い個人Otter Basic + ChatGPT Go/Plus1,400円〜
会議も文章もフル稼働Otter Business + ChatGPT Plus要積み上げ

日本語対応はどのくらい使える?

両者とも日本語は実用レベルだが、Otterの文字起こし精度は録音環境に左右されやすいです。

Otterは音声対応6言語のひとつに日本語を含みます。ただし複数話者・専門用語・ノイズの多い会議では精度が落ちる場面もある、というのが各レビューの一致した見方です。

ChatGPTの日本語生成は自然で、議事録の整形・要約・翻訳いずれも安定しています。Otterで起こした粗い文字起こしをChatGPTに渡して整える、という流れが日本語環境では特に効きます。検索系AIとの使い分けを知りたいならFeloの完全ガイドも参考になります。


セキュリティとプライバシーの注意点

Otterは音声をすべてクラウドで処理する設計で、ここを問題視する声があります。

レビューでは「全音声がクラウド処理される」点と、過去にプライバシー関連(BIPA)の訴訟が指摘された経緯が挙げられています。機密性の高い会議では、録音・保存ポリシーを事前に確認すべきです。

ChatGPTも入力データの扱いはプラン設定に依存します。業務利用ならBusiness / Enterpriseのデータ管理設定を必ずチェックします。どちらのツールも「クラウドに渡る前提」で運用ルールを決めるのが安全です。


OtterPilotのボット同席をどう考えるか

OtterPilotが目に見える形で会議に参加することは、便利でもあり摩擦でもあります。

参加者全員に「録音されている」と一目でわかるのは透明性の面ではプラス。一方、社外との商談などボットの同席が気まずい場面では敬遠されることもあります。気になる場合は、録画した動画を後から文字起こしする運用に切り替える手もあります。


Otter.aiが向いている人

会議を「記録資産」に変えたい人に、Otterは重宝します。

毎週たくさんのオンライン会議をこなし、後から「あの発言どこだっけ」を検索したいなら強いです。リアルタイム字幕が要るアクセシビリティ用途でも価値が高いです。逆に、会議をほとんどしない人には機能を持て余します。

ChatGPTが向いている人

「テキストで何かを生み出す」作業が多い人にはChatGPTが圧倒的です。

記事・メール・企画書・コードまで、入力次第で何でも返す汎用性が武器。会議録音は標準では担わないが、その分だけ用途が広いです。画像や動画など他モダリティの最新動向はSora AIガイドMeta AIとChatGPTの比較も合わせて見ておくといいです。


結局どう組み合わせるのが正解か

正解は「対決」ではなく「分業」です。Otterで会議を録って文字に起こし、その生データをChatGPTに渡して要約・タスク化・メール化します。

この流れなら、Otterの弱点(自由な文章生成が苦手)をChatGPTが、ChatGPTの弱点(会議録音がない)をOtterが埋めます。月額も、両方とも無料枠から始めれば0円でワークフローが完成します。足りなくなった側だけ課金します。これが最もムダのない使い方です。

紙やPDFからの情報取り込みまで自動化したいなら、AI-OCRツールガイドで文字認識ツールも押さえておくと、議事録の前段がさらに楽になります。

関連する比較・代替を見る

用途が近いツールや、組み合わせ候補もあわせて検討すると選びやすいです。


AI PICKS編集部の判定

正直に言えば、この比較を「どちらか一方を選ぶ問い」として読むのは損です。Otter.aiは会議文字起こしの専用機、ChatGPTは汎用エンジンで、competingしているように見えて実は補完関係にあります。編集部の結論は明快。両方とも無料枠から始め、議事録はOtter、整形と生成はChatGPTに振る併用が最もコスパが高いです。会議をほぼしないならOtterは不要だし、テキスト生成をしないならChatGPT課金は過剰です。自分の作業時間が「録音側」と「生成側」のどちらに偏っているかを1週間記録してみると、課金すべき側が一発で見えます。Otterは会議が多い人には手放せないが、月300分の無料枠を超えない人にはProの月$8.33すら割高に映ります。逆に文章仕事が中心なら、OtterよりもChatGPTの上位プランに先に投資すべきです。「両方無料→足りない側だけ課金」が、2026年6月時点で最も外さない判断だと考えます。


実務で見るポイント

率直な感想として、Otterは「会議を資産化する」一点では圧倒的に便利です。終了直後に検索可能な議事録が残る体験は、一度味わうと手書きメモには戻れません。ただしボットが会議に見える形で入る摩擦と、全音声クラウド処理という設計は、機密会議では正直イマイチに感じる場面もあります。

ChatGPTは相変わらず汎用性が破格。Otterの粗い文字起こしを渡して「決定事項とToDoだけ箇条書きに」と頼むと、数秒で整います。この連携が決まると作業が一気に軽くなります。単体比較で優劣をつけるより、二つを線でつなぐ発想の方が実利が大きいです。


よくある質問(FAQ)

Q. Otter.aiとChatGPTはどちらが安い?

両方とも無料プランがあるため、軽い利用なら月額0円で並びます。有料化するとOtter Proは月$8.33(年払い換算)、ChatGPTは日本向けGoが月1,400円から。どちらが安上がりかは「会議が多いか、文章生成が多いか」で変わります。

Q. ChatGPTで会議の文字起こしはできる?

標準では会議に同席して録音する機能はありません。録音済み音声やテキストを渡せば要約・整形はできるが、リアルタイムの会議文字起こしはOtter.aiのような専用ツールの担当です。

Q. Otter.aiは日本語に対応している?

対応しています。音声対応6言語に日本語が含まれます。ただし複数話者やノイズの多い会議では精度が落ちることがあるため、重要な議事録はChatGPTで整える前提が安心です。

Q. Otter.aiの無料プランで何ができる?

無料のBasicで月300分(1回30分まで)の文字起こしと、Zoom・Teams・Google Meet連携が使えます。まず試すだけなら課金は不要。

Q. Otter.aiのセキュリティは大丈夫?

全音声がクラウドで処理される設計で、過去にプライバシー関連(BIPA)の指摘もありました。機密会議では録音・保存ポリシーを事前確認すべきです。

Q. 結局、両方契約すべき?

まずは両方とも無料枠で運用するのがおすすめ。上限に当たった側(会議時間が足りなければOtter、生成回数や上位モデルが欲しければChatGPT)だけを有料化すれば、ムダなく回せます。

Q. ChatGPTのプランはどれを選べばいい?

個人で軽く使うなら無料版かGo(月1,400円)、本格的に使うならPlus、最上位モデルやヘビー利用ならProが候補。チーム導入はBusiness / Enterpriseを検討します。

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