Soraとは、OpenAIが提供していた、文章や画像から短い動画を作る生成AIです。過去形で書いているのは、もう入口が存在しないからです。「使い方」を探してここに来たなら、覚えるべき操作はありません。やることは、残っている動画の回収と、乗り換え先を決めることの2つだけです。
この記事のポイント ・一般向けのWeb版・アプリは2026年4月26日に停止。開発者向けAPIも2026年9月24日で終了予定です ・ChatGPTの有料プランの特典としても消えました。「Plusに入れば使える」と書いた解説はすべて古い情報です ・過去に作った動画は sora.chatgpt.com/sunset から書き出せます。期間が過ぎるとデータは削除されます ・購入済みのChatGPT/Soraクレジットは Codex での利用に振り替えられます ・乗り換え先は用途で決まります。音つきならGoogle Veo、編集まで通すならRunway、単価優先ならKling AIです
以下、料金や解像度の記述はすべて終了前の建て付けの記録です。いま契約して再現できるものではない、という前提で読んでください。
Soraはいつ、何が終わったのですか?
止まった日が窓口ごとに違うので、日本語の解説記事はここで食い違っています。日付だけ先に整理します。
| 対象 | 日付 | 2026年9月時点の状態 |
|---|---|---|
| 終了の表明 | 2026年3月24日 | 済み |
| Web版(sora.com)・スマホアプリ | 2026年4月26日 | 停止済み。ログイン画面そのものが無い |
| Sora API(sora-2 / sora-2-pro) | 2026年9月24日 | 稼働中だが期限まで残りわずか |
| 保存済みデータ | 書き出し期間の終了後 | 削除の方針 |
OpenAIの製品ページ(openai.com/index/sora-2)の冒頭にも「As of April 26, 2026, the Sora product is no longer available.」と書かれています。ここが一次情報です。
つまり、いま画面が開かないのは通信でも端末でもなく仕様です。エラーの切り分けで時間を溶かす必要はありません。症状別の見分け方はSoraが動かない原因と対処法にまとめてあります。
作った動画はどうやって取り出しますか?
書き出しの窓口は残っています。ただし期限つきです。
- ブラウザで sora.chatgpt.com/sunset を開く
- Soraで使っていたOpenAIアカウントでログインする
- 「Export」を押して書き出しを依頼する
- 準備完了のメールが届いたら、ファイルを端末に保存する
- SNSに投稿した分は、投稿先からもダウンロードしておく
OpenAIは、書き出し期間が過ぎたあとにSora関連のデータを削除する方針を示しています。心当たりがあるなら今日のうちに動かしてください。5番目を足しているのは、サンセットページにたどり着けないという声が実際にあるためです。XやInstagramに上げた分は、圧縮されていても手元に残る唯一の記録になり得ます。

買ったクレジットや課金はどうなりますか?
購入済みのChatGPT/Soraのクレジットは、Codex での利用に振り替えられる形でOpenAIが案内しました。Sora目当てで買った分が失効するわけではありません。
一方で、月額のサブスクリプション自体は別の話です。ChatGPT のPlusやProは今も普通に契約できますが、そこにSoraは含まれていません。「動画のために課金する」という理由でPlusを続けているなら、その支出は目的を失っています。ChatGPT本体の損益分岐はChatGPT Plusは月$20の価値があるかで別途整理しました。
明細の確認だけは先にやってください。終了前から続くSora単体の請求が残っていないか、法人契約なら管理画面にSora関連の枠が残っていないか。ここは自動では消えません。
終了前のSoraは何ができたのか(記録)

乗り換え先を選ぶとき、「自分がSoraの何を気に入っていたか」がそのまま選定軸になります。だから記録として残します。
- テキスト→動画: 文章の指示だけで映像を生成
- 画像→動画: 静止画を下敷きにして動きを付ける
- リミックス・延長: できた動画を作り直したり、前後に足したりする
- ストーリーボード: 複数シーンをつないで1本にする
- 音声の同時生成: 映像と音を1回の指示でそろえて出せる
強かったのは、物の落ち方や布の揺れといった動きの自然さと、映像と音声を同時に出せる点でした。技術で負けて消えたわけではありません。動画生成は1秒あたりの計算コストが文章生成と桁違いで、その資源をコード生成側に寄せた、というのが公表資料から読める筋です。
料金は、終了前もSora単体の契約は存在せず、ChatGPTの有料プランに付く機能という建て付けでした。プラン別の解像度・秒数・クレジット上限は終了までに何度も変わっており、いま参照する価値がないので数値は載せません。
なお、2025年12月に発表されたディズニーとのライセンス提携は、Sora終了の決定にともなって白紙になっています。 Disney・Marvel・ルーカスフィルムのキャラクターをSoraで扱う計画は、一般提供に至らないまま消えました。「Soraならディズニーのキャラを作れた」という記述は、過去形で書いても不正確です。
乗り換え先はどう選べばいいですか?

Soraの代わりになるのは1本ではありません。何を再現したいかで変わります。公式の料金ページで確認できた条件だけを並べます。
| ツール | 料金 | 現行世代 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Google Veo | Google Flowで無料枠あり(1日50クレジット)。有料はAI Plus $4.99〜 | Veo 3.1 | 映像と音声を1回で出したい人 |
| Runway | Standard 月払$15(年払は月割$12)・625クレジット/月 | Gen-4.5 | 生成のあと編集まで1画面で終えたい人 |
| Kling AI | 月払$8.80(年払$79.20・月割$6.60) | ー | 本数を回してコストを抑えたい人 |
| Pika | Basic $0(80クレジット)/Standard 月$8(年払時の月額) | Pika 2.5 | SNSの短尺をテンプレ的に量産したい人 |
表の見方を3つ補足します。
まずRunwayの625クレジットは、Gen-4.5換算でおよそ52秒です。「月$15で125秒」という説明を見かけますが、125クレジットはFreeプランの登録時1回きりの配布で、毎月の補充はありません。ここは取り違えが多い箇所です。
次にPikaの表示価格は年払い時の月額です。動画の尺は通常5秒か10秒で、Pikaframesを使って20秒台まで伸ばす形になります。
そしてKling AIの無料枠は、配布量も周期も公式が公開していません。日次でクレジットが配られるのは有料会員のみ、というのが現時点で確認できる範囲です。「毎日66クレジットもらえる」という説明が出回っていますが、公式表示の裏付けは取れていません。
もっと広く並べたいなら動画生成AIおすすめ14選に一覧があります。3D素材まで必要ならLuma AIとSoraの比較記事のほうが早いです。
無料で動画生成を試す方法は残っていますか?
残っています。ただし1つだけです。
Google Flowの1日50クレジットが、サブスクなしでVeo 3.1の動画生成を試せる唯一の公式ルートです。繰り越しはできないので、使い切る前提で毎日回すのが正解になります。
よくある誤解を先に潰しておきます。Google AI StudioやGemini APIには、Veoの無料枠はありません。 料金表では全世代が「Not available」です。「AI Studio経由でVeoが無料で使える」という解説を見たら、その記事は情報が古いと判断してください。旧世代のVeo 3も2026年6月30日に停止済みです。
無料枠を持つ他ツールの条件は無料の動画生成AIおすすめ8選で比較しています。
Sora向けに書いた指示文は、そのまま使えますか?
使えますが、そのままだと当たりません。ここは移行でいちばん躓く場所です。
Soraは動きの再現が強かったぶん、短い指示でも成立していました。他のモデルでは、カメラの動きと光の方向を書かないと同じ絵になりません。「乗り換え先の品質が低い」と感じる原因の大半は、モデルの性能差ではなく指示文の情報量です。
書き足すべきなのは、この4点です。
- 主役: 誰が、何が映るのか
- 場所と時間帯: 夜の商店街、夕暮れ、霧の山道
- 動き: 手前から奥へ加速する、ゆっくり右にパンする
- 光: 逆光、ネオンの反射、朝の柔らかい光
たとえば「未来都市で車が走る」ではなく、「夜の未来都市、雨、赤い車が手前から奥へ加速。カメラは固定、ネオンが濡れた路面に反射」と書きます。この粒度に上げるだけで、移行先での当たり率が変わります。
苦手分野は各ツール共通です。画面内の文字、手の指、液体や布の物理挙動。とくに日本語のテロップは生成AIに描かせず、編集ソフトで後乗せするのが2026年時点の現実的な運用です。
指示文の型を体系的に押さえたいならプロンプトの書き方ガイドが土台になります。
Soraでやっていた用途は、何で置き換えますか?
用途ごとに移し先を決めておくと、選定で迷いません。
| やっていたこと | 置き換え先 | 理由 |
|---|---|---|
| SNSの縦型ショート動画 | Pika | 短尺のテンプレが厚く、単価が低い |
| 商品プロモの映像 | Runway | 生成後の尺調整と書き出しまで1画面で済む |
| ナレーション込みの説明動画 | Google Veo 3.1 | 映像と音声を同時に出せる |
| 本数を回す検証・下書き | Kling AI | 月払$8.80で数を打てる |
| 資料に添えるイメージ映像 | Google Flow(無料枠) | 課金せずに感触を掴める |
ここで1つ釘を刺します。Soraの「ChatGPTの会話からそのまま映像を頼める」体験だけは、どのツールでも再現できません。 ChatGPTで構成と台本を作り、映像は別ツールに渡す2段構えになります。ツールを行き来する手間は戻ってきます。そこは諦めて、代わりに台本の質を上げたほうが早いです。
APIを本番で使っていた場合、残り時間は?
2026年9月24日を過ぎると、Soraのエンドポイントは新規リクエストを受け付けなくなります。期限まで日数がありません。
参考までに、終了時点の単価を置いておきます。乗り換え先の見積もりと比べるときの基準になります。
| モデル | 解像度 | 1秒あたり | 選べる尺 |
|---|---|---|---|
| sora-2 | 720p | $0.10 | 4秒・8秒・12秒 |
| sora-2-pro | 720p | $0.30 | 10秒・15秒・25秒 |
| sora-2-pro | 1024p | $0.50 | 10秒・15秒・25秒 |
| sora-2-pro | 1080p | $0.70 | 10秒・15秒・25秒 |
尺はモデルごとに固定で、標準モデルで10秒を選ぶことはできませんでした。バッチ処理を使えばいずれも半額です。
移行先の単価と比べるなら、Veo 3.1のAPIも秒課金です。Standardは720p/1080pが$0.40/秒、4Kが$0.60/秒。Fastは720p $0.10・1080p $0.12・4K $0.30/秒。Liteは720p $0.05・1080p $0.08/秒。クリップ単位ではなく秒単位なので、「1本いくら」で試算すると桁を間違えます。
やることは3つです。本番コードからSoraの呼び出し箇所を全部洗い出します。代替先を決めて実際に1本通します。生成済みファイルを自社ストレージへ退避します。3つ目を後回しにした人が、いちばん損をしています。
商用利用と権利の後始末はどうする?
サービスが終わっても、生成物の扱いに関する条件は消えません。仕事で使っていたなら、ここは飛ばさないでください。
- 納品済み動画の許諾: Sora経由の生成であることを前提にした契約になっていないか
- 再納品の可否: 元データが手元にあるか。無いなら書き出し期限が最終防衛線です
- 乗り換え先の条件: 商用利用の範囲はサービスごとに違い、プランでも変わります
- 社内ガイドライン: 「Sora利用時の留意点」を残したままにしない
4番目は地味に効きます。特定のツール名を書いたガイドラインは、そのツールが消えた瞬間に運用不能になります。「動画生成AIは業務要件に応じて選定する」という書き方に直しておくと、次のサービス終了でも耐えます。考え方は生成AIガイドラインの作り方にまとめました。
AI PICKSの独自評価
AI PICKSでは、500以上のAIツールを編集部が継続的に評価しています。広告出稿や提携の有無でスコアが変わることはありません。
| ツール名 | 総合スコア | 料金タイプ |
|---|---|---|
| ChatGPT | 95pt | フリーミアム |
| Runway | 86pt | フリーミアム |
スコアはAI PICKSの独自基準で算出。詳細は評価基準についてをご覧ください。
編集部の評価
Soraの終了は、この1年で最も筋の悪いニュースの一つです。品質で負けて消えたわけではなく、事業判断で消えたので、利用者側に打てる手がありません。
とはいえ、代わりは揃っています。音つきの一発生成という一点に限ればGoogle Veo 3.1が一択で、Soraから移った人がいちばん違和感を持ちにくい選択です。編集まで一気通貫でやるならRunway Gen-4.5、本数で殴るならKling AI。この3本で用途はほぼ埋まります。
微妙なのは「無料のSora」を名乗るサイト群です。中身は別モデルなのにブランド名だけ借りています。決済情報を入れる前に運営会社を確認してください。
そして最大の教訓は、生成物をクラウドに置きっぱなしにしていた人が全部失った、という事実です。クラウド上の生成物は、サービスが続く前提でしか存在しません。 特定の1サービスに制作フローを丸ごと預けません。乗り換え候補を常に1つ動かしておきます。この2つだけでも持ち帰る価値があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 無料でSoraを触る方法は残っていますか?
残っていません。2026年1月10日に無料プランでの動画生成が廃止され、その後2026年4月26日にWeb版・アプリごと提供終了しました。無料で動画生成を試すなら、Google Flowの1日50クレジット枠が現行の選択肢です。
Q. ChatGPT PlusかProの特典にSoraは残っていますか?
残っていません。Soraは終了と同時にプラン特典から外れました。ChatGPTの契約で動画を作る手段は残っていません。「Plusに入れば使える」と書いた解説は、2026年3月以前に書かれた古い情報です。
Q. 過去に作った動画は取り戻せますか?
sora.chatgpt.com/sunset にOpenAIアカウントでログインし、「Export」を押すと書き出せます。準備ができるとメールが届きます。書き出し期間の終了後はデータが削除される方針なので、心当たりがあるなら先延ばしにしないでください。
Q. 買ったクレジットは無駄になりますか?
なりません。購入済みのChatGPT/Soraクレジットは、Codexでの利用に振り替えられる形で案内が出ています。ただし月額サブスクリプションそのものは別なので、明細で不要な課金が続いていないか確認してください。
Q. Soraと同じ「音つき動画」が作れるのはどれですか?
Google Veo 3.1です。映像と音声を同時に生成する仕組みを標準で持っており、Soraからの移行で最も違和感が少ない選択になります。RunwayやKling AIは、音声を別工程で足す前提になります。
Q. Sora APIはいつまで叩けますか?
2026年9月24日までです。それ以降は新規リクエストを受け付けません。本番環境に組み込んでいる場合は、呼び出し箇所の洗い出しと移行先での疎通確認を、この日から逆算して進めてください。
Q. ストアで見つかる「Sora」アプリは公式ですか?
提供元がOpenAIでなければ、すべて非公式です。本家が終了したあとにブランド名だけを借りたアプリが増えています。Androidでの状況はSora 2はAndroidで使えるのかで詳しく書きました。
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各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- Sora(提供終了):終了に関する公式ヘルプ
- ChatGPT:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Runway:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Kling AI:公式サイト(AI PICKSの詳細)



