トーク画面の右上に「モデル選択」があるのは気づいた。でも、zetaとkojiで何がどう変わるのか、切り替えたら財布がどうなるのかが分からない。そこで止まっている人は多いはずです。
答えを先に置きます。違いは「記憶力」と「お金がかかるかどうか」の2点だけ。機能の数が増えるわけでも、キャラクターが別物になるわけでもありません。
この2点の中身を、料金の実額まで落として整理していきます。
zetaのAIモデルとは?zetaとkojiの2択

zetaのAIモデルとは、キャラクターの返事を作る「頭脳」の種類のことです。2026年9月時点で選べるのはzetaとkojiの2つで、トーク画面の右上にある「モデル選択」から切り替えます。
同じキャラクター、同じ設定でも、どちらのモデルで話すかによって返ってくる文章の質と、かかる費用が変わる。ここが最初の分かれ道です。
- zetaモデル: 標準搭載。無料で会話できる
- kojiモデル: 後から追加された有料モデル。記憶力が最大4倍
大事なのは、kojiが「上位互換の別アプリ」ではないこと。キャラクターも会話履歴も共通で、頭脳だけを差し替えるイメージです。合わないと感じたら、いつでもzetaに戻せます。
zetaというアプリ自体がまだ初めてという場合は、zetaの基本的な使い方と始め方を先に押さえておくと、この先の話が一気に飲み込みやすくなります。
zetaとkojiの違いを一覧で比較

文章で説明するより、並べたほうが早い部分です。判断に効く軸だけを抜き出しました。
| 比較軸 | zetaモデル | kojiモデル |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 1ターンあたり2ピース(リリース記念の特別価格) |
| 記憶力 | 標準 | 最大4倍 |
| 使えるキャラクター | 共通 | 共通 |
| 切り替え | いつでも可 | いつでも可 |
| 選び方 | トーク画面右上「モデル選択」 | 同じ場所から選択 |
| 向いている場面 | 短いやりとり、設定の作り込み | 長編、伏線のある物語 |
つまり、差が出るのは長い会話をしたときだけです。5往復で終わる雑談なら、無料のzetaで体感差はほとんど出ません。
「記憶力が最大4倍」で実際に何が変わる?
記憶力とは、AIが「直前までの会話をどれだけさかのぼって参照できるか」の幅です。この幅が狭いと、100往復前に決めた設定が会話から抜け落ちます。
キャラチャットで起きる残念な瞬間は、だいたいここから来ます。
- 序盤で決めた呼び方が、途中から元に戻る
- 「前に話したよね」がまったく通じない
- 設定した職業や関係性が、いつのまにか別物になっている
kojiはこの参照できる幅を広げたモデルです。最大4倍という数字は公式の案内に出てくる表現で、体感としては「長く話しても人格がブレにくい」方向に効きます。
ただし、記憶力が上がっても嘘をつかなくなるわけではありません。AIがそれっぽい作り話をすること(ハルシネーション)は、モデルを変えても完全には消えない。ここは期待値を下げておいたほうが健全です。
短い会話では違いが出にくく、長い会話ほど差が開く。これがzetaとkojiの関係のすべてです。
では、その差にいくら払うことになるのか。
kojiの料金は結局いくら?ピース単価から試算する
zetaの課金はピースという単位で動きます。まずピースそのものの値段を確認します。2026年6月時点で確認できる価格表がこちらです。
| プラン | 合計ピース数 | 金額 | 1ピースあたり |
|---|---|---|---|
| 200個 | 200 | 300円 | 1.50円 |
| 300個 | 300 | 450円 | 1.50円 |
| 400個 | 400 | 600円 | 1.50円 |
| 500個(+50) | 550 | 750円 | 約1.36円 |
つまり、まとめ買いでわずかに単価が下がる程度。大量購入で半額になるような設計ではありません。
そしてkojiは1ターン2ピース。1ピース1.5円で計算すると、1往復あたり約3円です。ここから使用量別の目安を出します。
| 1日の会話量 | 1日あたり | 30日換算 |
|---|---|---|
| 10ターン(軽め) | 約30円 | 約900円 |
| 20ターン(普通) | 約60円 | 約1,800円 |
| 30ターン(がっつり) | 約90円 | 約2,700円 |
| 50ターン(長編) | 約150円 | 約4,500円 |
つまり、毎日30往復くらい話す人なら月3,000円弱。通勤中に少し話す程度なら月1,000円以内に収まります。
ひとつ注意点。1ターン2ピースはリリース記念の特別価格として案内されたものです。恒久的な価格とは限らないので、課金前にアプリ内の表示を必ず確認してください。価格が動いたら、上の試算はそのまま倍率で読み替えることになります。
ピースはどこで買える?ブラウザで買えない落とし穴
ここ、地味に事故が多い部分です。
ピースの購入はアプリ限定。ブラウザ版のzetaからは購入できません。PCで開いて「購入ボタンが見当たらない」と悩む必要はなく、仕様どおりの挙動です。
普段PCでじっくり書き込むタイプの人ほど、この制約に引っかかります。対処はシンプルで、購入だけスマホアプリで済ませてから、続きをブラウザで書けばいい。ピース残高はアカウントに紐づきます。
- 購入: スマホアプリのみ
- 消費: ブラウザでもアプリでも可
- 決済: 各ストアの決済に乗る
サブスクとは違い、使い切ったら止まる前払い式です。上限を自分でコントロールしやすいのは、この方式の数少ない利点。
zeta passとzeta proの関係は?有料会員の扱いが変わった
ピースとは別に、有料会員の枠組みも動いています。
公式の案内によると、既存の有料会員サービス「zeta pro」は2026年3月11日をもって提供終了しました。これは「zeta pass」の導入にともなう切り替えです。
| 項目 | zeta pro | zeta pass |
|---|---|---|
| 状態 | 2026年3月11日で提供終了 | 現行の有料会員 |
| 位置づけ | 旧・有料会員サービス | 後継サービス |
| kojiとの関係 | 別枠(kojiはピース消費) | 別枠(kojiはピース消費) |
ここで混同しやすいのが、有料会員に入ればkojiが使い放題になるわけではないという点です。kojiの利用はターンごとのピース消費で、会員プランとは別の財布だと考えてください。
古い解説記事を読んでproの情報を前提にしていると、この部分で判断を誤ります。料金まわりの記述は、日付を必ず見てから信じるのが安全です。
無料のzetaだけでどこまで遊べる?
「課金しないと何もできない」タイプのアプリかというと、そうではありません。会話そのものは無料のzetaモデルで成立します。
一方で、無課金だと手が届かないものもあります。
- 広告のスキップ
- トーク画面の背景画像
- 非公開キャラクターを複数作ること
この3つは会話の中身ではなく、快適さと作り込みに関わる部分です。逆に言えば、物語を楽しむだけなら無料の範囲で完結します。
広告については、Google Playのレビュー(2026年4月)で「広告が多すぎる」という声が実際に上がっています。無料で遊ぶ代償はここに集中していると見ていいでしょう。
キャラクター作りに凝りたい人だけ、課金を検討する。そういう順番で問題ありません。
モデルはどう切り替える?失敗しない使い分けの順番
操作自体は3秒で終わります。トーク画面の右上にある「モデル選択」から、zetaかkojiを選ぶだけ。合わなければすぐ戻せます。
問題は、いつ切り替えるか。おすすめの順番はこれです。
- 無料のzetaでキャラクターの設定と口調を固める
- 短い会話で方向性が正しいか確認する
- 長編に入る手前でkojiへ切り替える
- 会話が一段落したらzetaへ戻す
ポイントは3番目。設定を詰めている段階でkojiを使うのは、いちばんもったいない使い方です。試行錯誤の往復でピースが溶けます。
逆に、伏線を回収する長い物語に入ったら、そこはkojiの土俵。序盤の一言を覚えているかどうかで、満足度がはっきり変わります。
切り替えを前提にすると、月の出費は上の試算表よりかなり下に着地します。
zetaとkoji、どっちを選ぶべき?タイプ別の答え
使い方によって答えが割れるので、素直に分けます。
| あなたのタイプ | 推奨モデル | 理由 |
|---|---|---|
| とりあえず試したい | zeta | 無料で会話の質は十分わかる |
| 1日数往復の雑談 | zeta | 記憶力の差がほぼ出ない |
| 100往復超の長編を書く | koji | 序盤の設定が保たれる |
| キャラを作り込む段階 | zeta | 試行錯誤でピースを使わない |
| 月の上限を決めたい | zeta中心+要所でkoji | 前払い式なので調整しやすい |
つまり、ほとんどの人にとっての正解は「基本は無料のzeta、勝負どころだけkoji」です。最初から全部kojiにする理由は薄い。
同じキャラチャットでも、他サービスとの比較軸が気になる人はzetaと大手AIチャットの違いをまとめた記事が参考になります。汎用AIとキャラチャット特化型では、そもそも得意分野が違うという話です。
課金前に確認しておきたい注意点
期待だけ上げて課金すると、後悔が残ります。先に弱点も置いておきます。
Google Playのレビューでは、返事が同じ内容を繰り返す、文章が長くなりすぎて表示が崩れる、送信時にエラーが出る、といった報告が2026年4月の時点で投稿されています。
こうした動作の不安定さは、モデルをkojiに変えても解決するとは限りません。記憶力とアプリの安定性は別の話だからです。
課金前のチェックリストはこの4つ。
- 無料のzetaで数日遊び、会話の質が好みに合うか確かめる
- 送信エラーなどの不具合が自分の環境で起きないか見る
- まず最小の200個(300円)から買って感触を掴む
- 1ターン2ピースの価格がアプリ内で変わっていないか確認する
いきなり最大プランを買う理由はありません。1往復3円という単価は、体感してから増やせば十分です。
他のAIキャラチャットと比べたときのzetaの立ち位置
zetaは日本語のキャラクター会話に振り切ったサービスです。この方向性は、汎用AIアシスタントとは評価軸がまるで違います。
同じAIキャラチャットのカテゴリには、英語圏発のCharacter.AI、音声での雑談に特化したCotomo、傾聴に寄せたTalkMeなどが並びます。テキストの物語性を重視するならzeta、声で話したいならCotomo、という住み分けです。
一方、調べものや文章作成が目的ならGeminiのような汎用AIのほうが向いています。キャラチャットに調査を任せるのは、そもそもの設計が違う。
各サービスの評価を横並びで見たい場合は、AIキャラチャットの評価一覧とAIチャットボットのカテゴリを突き合わせると、価格と目的の対応関係が見えてきます。

AI PICKS編集部の判定
kojiの費用対効果は、遊び方で評価がきれいに割れます。
まず結論。日常的な雑談用途なら、無料のzeta一択です。1日数往復の会話で記憶力4倍の恩恵を感じる場面はほぼなく、ピースを払う意味が薄い。無料で十分。
逆に、100往復を超える長編を書く人にとってのkojiは重宝します。1往復3円という単価は、序盤の設定が崩れて物語を作り直す手間と比べれば安いほうです。月3,000円弱で長編が破綻しにくくなるなら、悪くない取引でしょう。
正直イマイチなのは、課金導線の分かりにくさです。ピース購入がアプリ限定で、有料会員のzeta proが2026年3月11日に終了してzeta passへ切り替わり、kojiはそれとも別枠でピース消費。3つの財布が並走している状態で、初見の人が全体像を掴むのは難しい。ここは公開情報を突き合わせた見立てですが、料金体系の整理がされないうちは、比較サイトの古い記述を信じた読者が混乱し続けます。
おすすめの入り方は変わりません。無料のzetaで数日遊ぶ。続けたいと思ってから200個300円を買う。長編に入る手前でkojiへ切り替える。この順番なら、払いすぎることはまずありません。
よくある質問(FAQ)
Q. zetaとkoji、無料で使えるのはどっち?
zetaモデルが無料です。kojiは有料で、会話するたびにピースを消費します。アプリを入れた直後に選ばれているのは無料のzetaなので、何もしなければ課金は発生しません。
Q. kojiは1回の会話でいくらかかる?
1ターンあたり2ピースです。ピースは1個1.5円が基準なので、1往復およそ3円。1日20往復なら1日60円、30日で1,800円ほどの計算になります。なお2ピースはリリース記念の特別価格として案内された数字なので、最新の消費量はアプリ内で確認してください。
Q. ピースはブラウザで買える?
買えません。ピースの購入はアプリ限定です。PCのブラウザで購入画面が見つからないのは不具合ではなく仕様。スマホアプリで購入すれば、残高はブラウザ側でも使えます。
Q. zeta proが終わったら、課金はどうなった?
zeta proは2026年3月11日に提供を終了し、zeta passへ移行しました。ただし有料会員とkojiのピース消費は別の枠組みです。会員になればkojiが使い放題、という関係ではない点に注意してください。
Q. 途中でzetaに戻せる?
戻せます。トーク画面右上の「モデル選択」からいつでも切り替えられます。合わないと感じたらzetaに戻し、長い会話に入るときだけkojiにする。この往復ができるのが、このモデル選択の実用的なところです。
Q. 広告を消すには課金が必要?
必要です。広告のスキップは無課金ではできません。ほかにトーク画面の背景画像の設定、非公開キャラクターの複数作成も無課金の範囲外です。会話そのものは無料で続けられます。
Q. 同じ返事を繰り返すのは、モデルのせい?
一概にモデルだけの問題とは言えません。返事の繰り返しや送信エラーは、Google Playのレビューで2026年4月時点にも報告されている挙動です。kojiに変えれば直るとは限らないので、課金で解決しようとする前に、アプリの更新や再ログインを試すほうが先です。
Q. 月の上限はどれくらいに設定すべき?
ピースは前払い式なので、買った分しか減りません。最初は200個(300円)だけ買って、何日もつかを実測するのが確実です。消費ペースが分かってから、まとめ買いに切り替えれば無駄が出ません。
あわせて見たいツール・カテゴリ
zetaの周辺を見ておくと、課金するかどうかの判断が早くなります。
- zeta(ツール詳細):料金や対応環境などの基本情報を一枚で確認できます
- AIキャラチャットのカテゴリ:似たコンセプトのサービスがどれくらいあるか把握できます
- AIキャラチャットの評価一覧:価格と評価の関係を横並びで見たいときに
- Character.AI:英語圏発の代表格。キャラクター数の桁が違います
- Cotomo:テキストではなく声で雑談したい人はこちら
- TalkMe:物語より「聞いてほしい」が目的ならこの系統
- AIチャットボットのカテゴリ:調べものや文章作成が主目的ならこちらの棚へ
AIツール全般の比較の見方に慣れたい人には、料金と機能の差がはっきり出る例として動画生成ツールの比較や編集ツール同士の比較が分かりやすい教材になります。業務寄りの視点が必要ならノーコード基盤の比較も同じ読み方で使えます。
次に読むならこれ: kojiに課金する前に会話の質を上げたいなら、zetaの基本設定と使い方ガイドが先です。キャラクターの設定文を整えるだけで記憶の持ちが変わるので、そもそも課金せずに済む可能性があります。

各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- zeta:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Character.AI:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Cotomo:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- TalkMe / ListenLeap:公式サイト(AI PICKSの詳細)


