
AI LINEスタンプの規約と作り方 — 審査に通す手順と落とし穴を全部出す
この記事のポイント AIで作ったLINEスタンプは、規約上「売っていい」。LINE Creators Marketは生成AIの利用そのものを禁じてはいない。落ちる人は技術ではなく、AI画像ツールの規約・LINEの審査・著作権・税金の4点を読めていないだけだ。本記事は、AI画像の可否という規約の入口から、画像生成→販売までの作り方ステップ、審査に通すコツ、年20万円ラインの確定申告まで、LINE公式と文化庁の公開情報をもとに整理した。最終確認: 2026-06-28。
AI LINEスタンプとは、画像生成AI(文章で指示すると絵を描くAI)で作ったキャラ画像にセリフを乗せ、LINE Creators Marketで売るスタンプを指す。結論から欲しい人に先に答える。AIで作っても規約違反にはならない。LINEの審査ガイドラインは「生成AIを使ったか」ではなく「第三者の権利を侵していないか」を見る。
落ちるのはAIだからではない。他人のキャラに似ている、ロゴが写っている、AIツール側の規約で商用利用が許されていない——理由はいつもそこだ。
作り方はシンプルだ。画像を作る、規格に整える、申請する、審査を通す。だが「まず作る」に走ると、審査で全落ち、最悪はアカウント停止、利益が出た年に申告漏れで追徴という三段オチが待っている。規約と手順を先に押さえてから手を動かす。それだけで生き残りが決まる。
なぜ今「AI×スタンプ副業」が急増しているのか

制作時間の圧縮が最大の理由だ。以前は1セット丸一日かかったが、画像生成AIを「型」として回せば量産できる。
生成AIを使った副業として、ライティングやデータ入力と並びLINEスタンプ販売が「初心者でも始めやすい」枠で紹介されている。1セットの収益は少額のため、複数シリーズを積む「ストック型」として語られることが多い。
つまり一発当てるゲームではない。地味な多作と運用を続けられるかの勝負だ。続く人の共通点は、絵のうまさより「企画が明確で、改善を回し続けている」点にあるとされる。
調べものの効率化にはFeloのようなAI検索を併用すると、規約や事例の一次情報にたどり着きやすい。
そもそもAIで作ったLINEスタンプは規約的にOK?
ここを最初に潰す。多くの人が誤解している入口だ。
LINEの審査ガイドラインに「生成AI禁止」の条項はない。見られるのは作り方ではなく中身だ。第三者の商標・著作権・肖像権を侵していないか。素材の権利の所在は明確か。公序良俗に反していないか。AIで描こうが手描きだろうが、判断基準は同じである。
ただし規約は二階建てだと考えたい。上の階がLINE(販売プラットフォーム)、下の階がAI画像ツールだ。AIツール側の利用規約で商用利用が許可されていなければ、LINEを通過しても契約違反になる。
「AIだから売れない」は思い込み。正しくは「権利を侵すと売れない」。AIはただの筆で、責任を負うのは筆を握った出品者だ。
規約はどちらも改定が頻繁だ。申請の直前に最新版を読み直す。習慣にするだけで後から効いてくる。
AI LINEスタンプの作り方 — 画像生成から販売まで
実際の手順に落とす。AIで作る場合も、LINE側の流れは手描きと変わらない。違うのは「画像をどう用意するか」だけだ。
必要な枚数はメイン画像1枚、スタンプ8〜40枚、トークルームタブ画像1枚。最初は8枚で小さく出すのが現実的だ。
ステップ1: 企画とキャラ設計を固める
絵より先に企画だ。誰が・どんな場面で送るスタンプかを決める。「ありがとう」「了解」「謝る」など、日常で連打される定番から埋めると外しにくい。
ここでオリジナル性を作り込むのが、後の審査と著作権の保険になる。既存キャラを思い浮かべず、自分の世界観で性格・配色・口調を先に言語化しておく。
ステップ2: 画像生成AIでキャラ画像を作る
決めた設定をAIへの指示文(プロンプト)に落とす。固有名・ブランド名・芸能人名は絶対に入れない。他人の名前を混ぜた瞬間、酷似画像が出るリスクが跳ね上がる。
ツールは商用利用のしやすさで選ぶ。商用配慮型のAdobe FireflyやCanva AI、汎用高品質のChatGPT・Nano Banana 2が入口だ。同じキャラを別ポーズ・別表情で量産するのがコツ。
ステップ3: LINEの規格に整える
ここがAI勢のつまずきポイント。生成画像はそのまま使えない。LINE規格に合わせる必要がある。
LINE公式の規格は次のとおり(2026-06-28確認)。下の表を満たさないと申請で弾かれる。
| 項目 | 規格 |
|---|---|
| スタンプ画像 | 最大 横370px × 縦320px(偶数pxで余白約10px) |
| メイン画像 | 横240px × 縦240px |
| トークルームタブ画像 | 横96px × 縦74px |
| 形式 | PNG・背景透過・RGB・72dpi以上 |
| 容量 | 1ファイル1MB以下(ZIP一括は60MB以下) |
つまり、背景透過のPNGに整え、余白を取り、サイズを規格に合わせる。この加工はCanva AIのような編集機能つきツールだと一気通貫で進めやすい。
ステップ4: 申請して審査を通す
LINE Creators Marketにクリエイター登録(要・本人確認)し、画像一式とスタンプ情報(タイトル・説明・タグ)を登録して申請する。あとは審査を待つ。
審査でつまずく定番は、後述のNG例にほぼ集約される。提出前に権利チェックを一度通せば、通過率は上がる。
審査を抜ければ販売開始だ。次からは、各工程で人が転ぶ落とし穴を1つずつ潰していく。
落とし穴は大きく3つ — 規約・著作権・税金

最初に全体像を掴んでおきたい。AIスタンプ・グッズ副業で人が転ぶポイントは、ほぼ次の3カテゴリに集約される。
下の表は、3つの落とし穴と「何が起きるか」「どう守るか」を一望にしたものだ。
| 落とし穴 | 何が起きるか | 主な対策 |
|---|---|---|
| ① 規約違反 | スタンプ非承認、最悪アカウント停止・売上没収 | 審査ガイドラインとAIツール規約を事前確認 |
| ② 著作権・商標 | 既存キャラ酷似で権利者から警告・削除・賠償請求 | 既存作品に依拠しない、固有名・ロゴを使わない |
| ③ 税金 | 申告漏れで追徴課税・延滞税、副業バレ | 帳簿をつけ、年20万円ラインを把握する |
3つとも「作る前」「売る前」に手を打てば回避できるものばかりだ。逆に言えば、知らずに進めると後から取り返しがつかない領域でもある。以下で1つずつ深掘りする。
落とし穴① 利用規約違反でアカウントが飛ぶ

規約違反は二段構えで存在する。AI画像ツール側の利用規約と、LINE(販売プラットフォーム)側の審査ガイドラインだ。どちらか一方でも踏むと販売は成立しない。
AI画像ツール側で見るべきは「生成物の商用利用が許可されているか」。無料プランでは商用利用を制限していたり、出力に透かしが入ったり、有料プランでないと販売不可というケースがある。プランを上げずに売ると、ツール提供者との契約違反になる。
LINE側で見るべきは「第三者の権利を侵害していないか」「公序良俗に反していないか」だ。LINE Creators Marketは申請後に審査があり、ここで弾かれる。
地味に怖いのが、違反の積み重ねでクリエイター登録そのものが止まるパターン。1個のスタンプが落ちるだけなら作り直せばいい。だがアカウントが飛ぶと、過去に積み上げた全シリーズの売上動線がまとめて消える。
AIツールの規約は改定が頻繁だ。申請前に最新版を読み直す習慣をつけたい。各ツールの位置づけはAI画像生成カテゴリから比較できる。
AIで作ったLINEスタンプの著作権は誰のもの?

ここが一番誤解されている。「AIに描かせた絵だから自分のもの」とは、日本の著作権法では単純には言えない。
日本の著作権は「人間が思想・感情を創作的に表現したもの」を保護する。文化庁は2024年に公表した「AIと著作権に関する考え方」で、AIが自律生成しただけで人間の創作的寄与が乏しい場合、その出力には著作物性が認められにくいとの整理を示している。
何が問題か。著作物性が認められなければ、自分のスタンプが第三者にコピーされても「著作権侵害だ」と強く主張しにくい。守りが薄くなるのだ。
一方で、プロンプトの工夫やAI出力への手描き加筆など、人間の創作的関与が大きいほど著作物として認められる余地は広がる、というのが一般的な解釈だ。
つまりAI生成物は「攻めにも守りにも弱い中間地帯」にある。これを理解せずに「自分の作品」と思い込むと、トラブル時に足元をすくわれる。
落とし穴② 既存キャラ酷似は著作権・商標の侵害になる
AIの学習データには既存の人気キャラクターが含まれている可能性がある。だからプロンプトに固有名を入れたり、ふんわり「あの人気猫キャラ風」と指示したりすると、酷似した絵が出てくることがある。
これをそのまま売ると、既存著作物への「依拠+類似」で著作権侵害に問われうる。AIで作ったかどうかは関係ない。最終的に世に出した出力が他人の権利を侵していれば、責任は出品者が負う。
キャラ名やブランドロゴには商標権も絡む。著作権と商標は別の権利だ。両方クリアしないといけない。
侵害になりやすい典型を挙げる。
- 既存アニメ・ゲームキャラに似せた絵柄やポーズ
- 有名ブランドのロゴ・商品意匠を含む画像
- 実在の芸能人・有名人の顔(肖像権・パブリシティ権)
- 他人の写真やイラストを学習・トレースした出力
正直、ここを「AIが勝手に出したから自分は悪くない」で押し通すのは通用しない。オリジナル性の高い世界観を自分で設計し、固有名を排除するのが唯一の安全策だ。
AI生成イラストの商用利用はどこまでOK?
ツールごとに規約がまったく違う。「AIで作った絵は全部自由に売れる」は完全な誤解だ。
商用利用で確認すべき条項は、おおむね次に集約される。下の表は、販売前にチェックすべきポイントを整理したものだ。具体的な可否や条件はツールの最新規約で必ず確認してほしい。
| 確認項目 | なぜ重要か | チェックの観点 |
|---|---|---|
| 商用利用の可否 | 無料プランは商用不可の例あり | 自分のプランで物販・スタンプ販売が許可されているか |
| 出力の権利帰属 | ユーザー帰属か提供者帰属か | 販売・改変・再配布まで認められているか |
| 学習データの素性 | 第三者権利を含む懸念 | 商用配慮データで学習しているとうたっているか |
| 透かし・表記義務 | 透かし入りは販売不可 | ウォーターマークやクレジット表記の要否 |
この観点で見ると、商用利用に配慮した学習データを掲げるツールは物販向きに語られやすい。たとえばAdobe FireflyはAdobeが商用利用への配慮を説明しており、Canva AIもテンプレと一体で使いやすい。汎用のChatGPTの画像機能やNano Banana 2も実用的だが、商用条件は各社の規約で確認が要る。
ローカル運用のStable DiffusionやComfyUIは自由度が高い反面、使うモデル(チェックポイント)ごとのライセンスを自分で見極める必要がある。両者の違いはComfyUI対Stable Diffusionの比較で詳しく触れている。
要するに、ツール選びは画質より「規約で売れるか」が先だ。
落とし穴③ 確定申告を忘れると後で痛い目を見る
スタンプが売れ始めると、次に来るのが税金だ。ここを軽視する人がいちばん多い。
少額だから関係ない、と思い込むのは危険。プラットフォームからの売上は支払調書や入金記録として残る。あとから「申告していませんでした」は通らない。
副業の利益は、原則として確定申告の対象になる。利益とは売上から経費を引いた額だ。AIツールのサブスク代、グッズの原価、制作に使った機材などは経費に算入できる余地がある。
帳簿付けが面倒なら、領収書の整理にAI OCRツールを使うと、レシートをデジタル化して集計まで一気に進められる。地味に効く時短だ。
経費を正しく拾えば課税対象は圧縮できる。記録を残さないと、経費ゼロで丸ごと課税されかねない。最初の1セットが売れた瞬間から記録を始めるのが正解だ。
副業の利益はいくらから確定申告が必要?
給与所得者の場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になるのが原則だ(2026年時点の一般的な制度。詳細は国税庁や税理士に確認してほしい)。
ただし「20万円以下なら何もしなくていい」は誤り。所得税の申告が不要でも、住民税は別物で、自治体への申告が必要になるケースがある。ここを見落とすと、あとで住民税の通知で副業が会社に伝わる経路にもなりうる。
ケース別の目安を下の表にまとめた。あくまで一般的な整理で、個別事情で変わる点に注意したい。
| あなたの状況 | 副業所得(売上−経費) | 申告の目安 |
|---|---|---|
| 会社員(給与1か所) | 年20万円以下 | 所得税申告は原則不要、住民税申告は必要な場合あり |
| 会社員(給与1か所) | 年20万円超 | 確定申告が必要 |
| 専業・無職・学生 | 基礎控除額を超える | 確定申告が必要な場合あり |
| 個人事業主 | 金額にかかわらず | 事業所得として申告 |
表のとおり、20万円は「所得税申告の有無」の分かれ目であって「税金ゼロの上限」ではない。雑所得か事業所得かの区分でも扱いが変わる。判断に迷うなら、早めに税理士か税務署に当たるのが安全だ。ビジネス系の解説も合わせて押さえておきたい。
AIスタンプの審査でひっかかりやすいNG例は?
審査落ちの理由は毎回似ている。事前に潰せるものばかりだ。
LINEの審査チームがリジェクト理由として挙げる定番は、権利侵害・誤字・公序良俗・既存スタンプとの重複、そしてネット上の公開画像の流用だ。下の表は、AIスタンプで特に出やすい非承認パターンと回避策をまとめたもの。提出前のセルフチェックに使ってほしい。
| NGになりやすい例 | 何が問題か | 回避策 |
|---|---|---|
| 既存キャラ・有名人に酷似 | 著作権・肖像権の侵害 | オリジナル設計、固有名を排除 |
| 企業ロゴ・商品が写り込む | 商標権の侵害 | 背景や小物から既存意匠を除く |
| セリフの誤字・スペルミス | 品質基準(審査は文字も見る) | 提出前に全枚のテキストを校正 |
| 過度な暴力・性的表現 | 公序良俗・ガイドライン違反 | 表現のトーンを審査基準内に収める |
| 透かし入り・低解像度 | ツール規約違反・品質基準未達 | 商用プランで透かしなし、規格サイズで出力 |
AI特有の罠を1つ足す。生成画像が意図せず既存の公開イラストに似ることがある。完成後に画像検索で「似た絵が出ないか」を確認し、審査ガイドラインの第5章(知的財産・第三者の権利)に照らすひと手間が効く。
LINEスタンプは8枚から販売できる。少数で出して反応を見るのは合理的だが、1枚でも権利侵害が混ざると全体が止まる。シリーズ単位で権利チェックを通す運用にしたい。
審査ガイドラインは更新される。申請のたびに最新版を確認するのが鉄則だ。
グッズ販売で追加で気をつけること
スタンプと同じ絵をグッズに展開する場合、論点が増える。SUZURIやBOOTH、pixivFACTORYのような受注生産(POD)サービスを使う人が多い。
物販で増える注意点は主に3つ。印刷向けの高解像度、各POD側の利用規約(商用・権利保証)、そして物理商品ゆえの返品・品質クレームだ。
特定商取引法の表示が求められる場面もある。販売規模や形態で扱いが変わるため、各プラットフォームの案内に従う。
権利関係はスタンプより重い。デジタルなら削除で済むが、物理グッズは在庫・出荷済み分が残る。販売前の権利確認は、グッズのほうをより慎重にやるべきだ。
アカウントBANされたらどうなる?
最悪のシナリオを直視しておく。規約違反が重なると、個別スタンプの削除では済まず、クリエイターアカウントの停止に至ることがある。
停止されると、販売中の全シリーズが一気に非公開になる。積み上げたストック型の売上動線がまとめて断たれる。一番痛いダメージだ。
復旧の保証はない。AIで量産している人ほど、1つの違反が全在庫に波及するリスクを抱える。「とりあえず大量に出す」前に、権利と規約のチェック工程を仕組みに組み込むべきだ。
量より、落ちない設計。地味だが、これが長く続く人の共通点である。
安全に進めるための実務チェックリスト
ここまでを実務に落とし込む。販売前に通すべき最低限の確認項目だ。
- 使うAIツールの規約で、自分のプランの商用利用可否を確認したか
- 既存キャラ・有名人・ブランドに似ていないか第三者目線で見たか
- 透かしのない出力で、印刷に耐える解像度になっているか
- 売上・経費を記録する帳簿を最初の1件から用意したか
この4つを毎シリーズで回すだけで、落とし穴の大半は防げる。慣れればチェックは数分で終わる。
仕組み化のコツは、テンプレを1枚作ること。プロンプトの注意点、権利チェックの観点、経費メモの置き場を1ファイルにまとめ、毎回そこを通す。事故率が段違いに下がる。
どのAI画像ツールを選ぶべきか
画質で選びがちだが、この副業では「商用利用のしやすさ」を最優先にしたい。
商用配慮を掲げるツールはグッズ向きだ。一方、自由度重視ならローカル系という住み分けになる。用途別の早見を下に置く。
| タイプ | 代表ツール | 向いている人 |
|---|---|---|
| 商用配慮型 | Adobe Firefly / Canva AI | 権利リスクを抑えたい初心者 |
| 汎用高品質型 | ChatGPT画像 / Nano Banana 2 | 手早く高品質に作りたい人 |
| ローカル自由型 | Stable Diffusion / ComfyUI | モデル選定まで自力でやる中上級者 |
表のとおり、初心者ほど商用配慮型から入るのが無難だ。慣れてきたらGeminiの画像機能など他系統も試し、自分の絵柄に合う型を探せばいい。デザイン全体の効率化にはAIデザインカテゴリも参考になる。
なお動画系の展開を考えるならSora、SNS連携を強めるならMeta AIの動向も押さえておくと、グッズの先の販促まで見通せる。
実際に取り組んでいる発信者・媒体
この分野は、ノウハウを発信する個人クリエイターと媒体が実需を作っている。リサーチで確認できた実例を引く。
- 在宅ワーク系YouTube(みさを): スマホだけで8枚を短時間で仕上げる手順を公開。
- KENNY AI WORKS(YouTube): ChatGPTとCanvaで制作から販売まで初心者向けに解説。
- BIZVAC(媒体): 2026年版で「稼げる人/稼げない人の分岐点」を運用前提で整理。
共通するのは、絵の才能ではなく「企画と運用の継続」を勝ち筋に挙げる点だ。裏を返せば、彼らが触れにくい規約・著作権・税金こそ、長く続けるための必須科目になる。
AI PICKS編集部の判定
結論を言う。AIイラストのLINEスタンプ・グッズ副業は、参入コストが破格に低く、ストック型として積み上がる点で「やる価値はある」。ただし、稼げるかどうかを分けるのは制作スキルではなく、規約・権利・税金という地味な防御力だ。
編集部の見立てでは、この副業の本当の難所は「作る」ではなく「落ちない設計を仕組みにできるか」にある。AIで量産できるからこそ、1件の権利侵害が全在庫に波及するリスクが大きい。ここを軽視した量産は、いつか必ず痛い目を見る。
逆に、商用配慮型ツールを選び、固有名を排除し、最初の売上から帳簿をつける——この3点を最初から習慣化できる人にとっては、低リスクで続けられる手堅い副業だ。月数万円のストックを狙うなら一択に近い。才能ではなく、ルールを読める人が勝つ領域である。
編集部の評価 — 公開情報から見た現実
公開されている入門コンテンツの多くは「作り方」に寄りすぎている。10分で8枚、というスピード訴求は目を引くが、規約と税金の話がすっぽり抜けているものが目立つ。そこは正直イマイチだ。
一方で、ツールの進化は本物だ。商用配慮型のAI画像ツールが充実し、権利リスクを抑えながら量産できる環境は整ってきた。ここは重宝する。
地味に効くのは経費管理だ。サブスク代や原価をきちんと拾うだけで課税対象は圧縮できる。OCRで領収書をデジタル化する一手間が、後の確定申告を圧倒的に楽にする。
総じて、技術より「事務の堅さ」で差がつく領域だ。派手さはないが、規約と権利の守りを固めた人には手堅い収入源になりうる。
よくある質問(FAQ)
Q. AIで作ったLINEスタンプは自分の著作物になりますか?
人間の創作的寄与が乏しいと、著作物性が認められにくいとされる(文化庁の整理)。プロンプトの工夫や加筆など関与が大きいほど認められる余地は広がるが、コピーされても権利主張しにくい点は理解しておきたい。
Q. 副業の利益がいくらを超えたら確定申告が必要ですか?
会社員なら給与以外の所得が年20万円超で所得税の確定申告が原則必要だ。20万円以下でも住民税の申告が要る場合がある(2026年時点の一般論。詳細は税務署・税理士に確認)。
Q. AI生成イラストは無条件で商用利用できますか?
できない。ツールごとに規約が違い、無料プランは商用不可だったり透かしが入ったりする。販売前に自分のプランの商用利用条件を必ず確認すること。
Q. 既存キャラに似てしまった絵を売るとどうなりますか?
既存著作物への依拠と類似が認められれば著作権侵害になりうる。AIで作ったかは関係なく、出品者が責任を負う。固有名を排除し、オリジナル設計に徹するのが安全策だ。
Q. アカウントが停止されると過去のスタンプはどうなりますか?
クリエイターアカウントが停止されると、販売中の全シリーズがまとめて非公開になる恐れがある。復旧の保証はない。量産前に権利チェックを仕組み化すべき理由がここにある。
Q. グッズ販売はスタンプより注意点が多いですか?
多い。印刷向けの高解像度、各PODサービスの規約、返品・クレーム対応、場合によっては特定商取引法の表示が加わる。物理商品ゆえ、出荷済み分は後から消せない点が重い。
Q. 経費にできるものは何ですか?
AIツールのサブスク代、グッズの製造原価、制作に使った機材などが経費に算入できる余地がある。最初の売上から領収書を残し、AI OCRで集計しておくと申告が楽になる。
Q. AIで作ったLINEスタンプは規約違反になりませんか?
ならない。LINEの審査ガイドラインに「生成AI禁止」の条項はなく、見られるのは第三者の権利侵害や公序良俗だ(2026-06-28確認)。AIツール側の規約で商用利用が許可されているかも併せて確認する。
Q. AIスタンプの申請に必要な画像サイズは?
スタンプ画像は最大370×320px、メイン画像240×240px、トークルームタブ96×74px。形式はPNGで背景透過、1ファイル1MB以下が公式規格だ(LINE公式、2026-06-28確認)。
Q. AIスタンプは何枚から作れますか?
8枚から販売できる。まず8枚で出して反応を見て、伸びそうなら16・24枚と増やすのが現実的だ。少数でも1枚でも権利侵害が混ざるとシリーズ全体が止まる点に注意。
関連する比較・代替を見る
ツール選びは「商用利用で売れるか」を軸に比較したい。以下の比較が出発点になる。
- Adobe Firefly対Midjourney — 商用配慮型と作風重視型の違い
- Adobe Firefly対Stable Diffusion — 安心の商用利用かローカル自由度か
- Adobe Firefly対Canva AI(テンプレ一体型と素材型)
- Adobe Firefly対ChatGPT(専用ツールと汎用AIの画像機能)
あわせて読みたい
AIスタンプの先まで見据えるなら、周辺の解説も押さえておきたい。
- ComfyUI完全ガイド — ローカルで自由に量産したい人向け
- AI OCRツールの選び方 — 領収書整理と確定申告の時短に
- Felo完全ガイド — 規約・事例の一次情報を効率よく集める
各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- ChatGPT — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Nano Banana 2 — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Canva AI — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Adobe Firefly — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Stable Diffusion — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
