Gemini、Fairwind Programでサイバー防御機能を提供 650超のパートナーが参加
- GoogleがFairwind Programを開始しました。
- Gemini 3.8 Flash Cyberを防御担当者に提供します。
- 650超の参加パートナーが世界で利用します。

Googleは2026年9月2日、政府機関や信頼できるパートナー向けの限定アクセスプログラム「Fairwind Program」を開始しました。Google Cloud顧客、政府機関、サイバーセキュリティパートナーが、GoogleのAIとサイバー防御機能を使える取り組みです。
最初の段階では、防御担当者が高度なGeminiモデルへアクセスできます。対象はGemini 3.8 Flash Cyberで、CodeMender harnessと組み合わせて脆弱性の発見、検証、修正を支援します。組織の安全なクラウド環境内で、検証済みで展開準備ができたパッチを生成できるとしています。
初期アクセスは、社会の強靭性に重要な政府、国家サイバー当局、重要インフラ運営者、主要テクノロジープラットフォームを優先します。参加組織は、社内のサイバーセキュリティ、インシデント対応、ペネトレーションテストチーム内の従業員にアクセスを制限し、多要素認証などの保護策を導入します。
Googleによると、世界で650超のパートナーが参加しています。Fairwind ProgramではGemini 3.8 Flash Cyberのアクセスを優先しますが、Google Cloud顧客はGemini Enterprise Agent Platform上の公開モデルとCodeMenderを使ってコードを保護できます。
つまり、Googleが自社の防御用AIを、誰にでも売るのではなく、選んだ相手にだけ配り始めたということです。ソフトの弱点を見つけるだけでなく、その場で直す修正案まで作らせる使い方を想定しています。鍵の壊れた場所を指摘するだけの点検業者ではなく、新しい鍵に付け替えるところまでやってくれる業者に近いです。

性能の自慢より先に、使える人を絞る条件が並びます。社内のセキュリティ担当やインシデント対応の担当者に限ること、多要素認証を入れること。防御の道具は、配り方を間違えると攻撃側の道具になります。
まだ招待制です。そういえば、650超という参加数は、始まったばかりにしてはかなり多い印象です。招待制で始まった機能が時間をかけて一般提供へ降りてくる流れは、これまでも何度かありました。今回も同じ道をたどりそうです。
限定枠の外にいる企業が触れるのは、Gemini Enterprise Agent Platformの公開モデルとCodeMenderです。自社でコードを抱える会社なら、試す価値はあります。ただ、Gemini 3.8 Flash Cyberが限定枠の外へどこまで開かれるか、そこは見ておきたいところです。
政府機関、重要インフラ運営者、主要テクノロジープラットフォームの防御担当者に関係します。
出典: Google AI Blog ↗

