定義
OWASP Agentic AI Top 10とは、自律的に判断・行動するAIエージェントに特有のセキュリティリスクを10項目に整理した業界標準の脅威分類のこと。
OWASP Agentic AI Top 10とは(詳しく解説)
OWASP Agentic AI Top 10は、非営利団体OWASPが自律的に判断・計画・行動するAIエージェント特有のセキュリティリスクを10項目に整理したフレームワーク。過剰な権限委譲、ツール呼び出しの悪用、エージェント間の連鎖的暴走、記憶汚染(メモリポイズニング)などが代表的カテゴリで、Web向けの従来型OWASP Top 10やLLM単体の入出力リスク分類では拾いきれない「行動するAI」特有の脅威を扱う。 2026年時点の現場での最大の落とし穴は、エージェントの権限をタスク単位でなく常時フル権限で設計すること。1つのツール呼び出しの乗っ取りが、メール送信・DB書き換え・決済実行まで連鎖する事故につながりうるとされる。対策は最小権限の原則、人間承認ステップの挿入、実行ログの全量保存が基本。 相場感としては、専任セキュリティ人材を雇わず既存のガードレール製品やモニタリングSaaSで実運用に対応する企業が多く、月額コストは数万円〜数十万円規模に収まるケースが一般的とされる。業務組み込み時は便利さだけでなく、この10項目をどこまで潰した設計かをベンダー選定の判断材料にすべきだ。
この解説の引用について
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出典: AI PICKS AI用語辞典「OWASP Agentic AI Top 10とは」 https://aipicks.jp/glossary/owasp-agentic
OWASP Agentic AI Top 10の使用例
- 経費精算AIエージェントに閲覧権限だけでなく送金権限まで与え、プロンプト注入で不正送金が実行されてしまうリスクシナリオ。
- カスタマー対応エージェントの記憶(メモリ)に偽情報を注入し、以降の全顧客対応に誤情報を混入させ続ける攻撃パターン。