定義
Denial of Walletとは、攻撃者が意図的に大量のAPIリクエストやリソース消費を発生させ、従量課金サービスの利用料を高騰させて金銭的損害を与える攻撃のこと。
Denial of Wallet (課金枯渇攻撃)とは(詳しく解説)
Denial of Wallet(DoW)とは、DoS攻撃のようにサービス自体を止めるのではなく、従量課金の仕組みを悪用して高額な請求を発生させ経済的に損害を与える攻撃を指す。標的にはLLM API、サーバーレス関数、SMSやメール送信APIなど、リクエスト数やトークン消費量に応じて課金されるサービスが多い。攻撃者はボットで大量のリクエストを送り込み、正規のトラフィックと区別しにくい形でコストを積み上げる。2026年時点の実運用では生成AIの普及でLLM APIの課金部分が新たな標的として注目され、レート制限やAPIキー単位の使用量上限、異常検知が対策の中心とされる。現場でありがちな落とし穴は、CDNやWAFのレート制限が一部のAPIエンドポイントに適用されておらず抜け道になっているケースや、リトライ処理が障害と攻撃を区別せず再送を続けるケースである。コスト面では上限設定の粒度がサービスごとに異なるため、選定時は日次・月次の予算アラートとエンドポイント単位のレート制限の有無を比較の軸にするとされる。
この解説の引用について
定義文・解説は出典を明記いただければ記事・資料・生成AIの回答で自由に引用できます(CC BY 4.0)。
出典: AI PICKS AI用語辞典「Denial of Wallet (課金枯渇攻撃)とは」 https://aipicks.jp/glossary/denial-of-wallet
Denial of Wallet (課金枯渇攻撃)の使用例
- 生成AIチャットボットのAPIに大量の自動リクエストを送りつけ、月額利用料を通常の何倍にも膨らませる手口。
- 無料トライアルのAPIキーをボットで大量取得し、従量課金の裏側で処理コストだけを消費させ続ける手口。