Qdrantとは
Qdrantは、Rust製のオープンソースベクトル検索エンジン。高次元ベクトルの類似検索とペイロード(メタデータ)によるフィルタリングを組み合わせ、HNSWトラバーサル中に条件を適用する一段階フィルタリングで高い再現率と低遅延を両立する。RAG、AIエージェント、レコメンド、異常検知などのバックエンドとして、セルフホスト(OSS)からフルマネージドまで複数のデプロイ形態で提供される。
主要機能
- ネイティブハイブリッド検索: 密ベクトルと疎ベクトル(BM25、SPLADE++、miniCOIL)を1クエリで融合
- 量子化(Quantization): Asymmetric/Scalar/Binary Quantizationでメモリ使用量を最大64倍削減
- マルチベクトル: 1オブジェクトに複数ベクトルを持たせるBuilt-in Multivectorに対応
- フルスペクトラムリランキング: ColBERTなどのlate interactionモデルやMMRによる多様化を含む
- Cloud Inference: Qdrant Cloud上でテキスト/画像埋め込みの生成と検索を完結
デプロイ形態
Qdrant Cloud(フルマネージド、AWS/GCP/Azure)、Hybrid Cloud(自社Kubernetes上で管理プレーンのみ分離)、Private Cloud(エアギャップ対応)、Edge(Beta)の複数選択肢があり、SOC2・GDPR準拠オプション、SSO(SAML/OIDC)、RBAC、プライベートネットワーキングなどエンタープライズ向け機能も備える。
想定ユーザー
RAGや社内検索基盤を本番運用したいAI/MLエンジニア、データ主権要件を持つ規制業界の開発チームに向く。


