
Papago vs Weglot|無料翻訳とサイト多言語化、目的別の正解 (2026年版)
この記事のポイント Papago は個人が「読む・話す」を無料でこなすAI翻訳アプリ、Weglot はサイト全体をコードなしで多言語公開する有料寄りのインフラ。名前が似た翻訳ツールでも解く課題が真逆で、迷うこと自体が本来おかしい。旅行・学習ならPapago、越境EC・インバウンドならWeglot、で9割決まる。
PapagoとWeglotを「どっちの翻訳精度が高いか」で比べているなら、その時点で選定を間違えている。
両者は競合ではない。Papagoはスマホで看板やチャットを訳す道具、Weglotは自社サイトを英語・中国語で公開し続けるための運用基盤だ。前者は1回1回の翻訳、後者は何千ページもの恒常的な多言語表示。用途が交わらない。
この記事では、両者の役割の違いを整理したうえで、料金・対応言語・導入の手間・日本語対応を具体的に比較し、「あなたの状況ならこっち」を断言する。
結論:迷う必要がないほど用途が違う

Papagoは個人向けの翻訳アプリ、Weglotはサイト多言語化のSaaS。比較ではなく住み分けで考えるのが正解。
ざっくり振り分けるとこうなる。
- スマホで看板・メニュー・会話・SNSを訳したい → Papago
- 韓国語・日本語・英語などアジア言語を無料で読み書きしたい → Papago
- ShopifyやWordPressのサイトを英語・中国語で公開したい → Weglot
- 越境EC・インバウンド・多言語SEOの基盤がほしい → Weglot
ここから先は、なぜそうなるのかを料金と機能の実態から詰めていく。翻訳ツール全体を俯瞰したい人は翻訳・多言語化カテゴリも合わせて見ると位置づけが掴みやすい。
Papagoとは:アジア言語に強い無料のマルチモーダル翻訳

PapagoはNAVER(韓国)が開発したAI翻訳アプリで、テキスト・画像・音声・会話・Webページを1つで訳せるのが最大の武器。個人利用は基本無料。
Papagoの本質は「翻訳の入力モードが多いこと」にある。打ち込むテキストだけでなく、カメラで撮った看板やメニューの文字、マイクで拾った相手の発話、1対1の会話モードまでカバーする。スマホ1台で「読む・話す・聞く」が完結する。
韓国語をはじめとするアジア言語(日本語・中国語・ベトナム語など)に強いのも特徴だ。GoogleやDeepLが欧米言語中心に磨かれてきたのに対し、Papagoは韓国語まわりのニュアンスで一日の長がある。K-POPや韓ドラ、韓国系SNSを読む層には刺さる。
弱点はUIが英語中心で、日本語インターフェースの作り込みが薄い点。とはいえ操作はシンプルなので、英語アレルギーが強くなければ実害は小さい。
Weglotとは:コードなしでサイト全体を多言語化するインフラ

WeglotはWebサイトを丸ごと自動翻訳し、言語切替ボタン付きで多言語公開できるSaaS。WordPress・Shopify・Webflowなどに数分で組み込める。無料プランあり、本格運用は有料。
Weglotがやるのは「翻訳」ではなく「多言語サイトの運営」だ。導入するとサイト内の文字を自動検出して翻訳し、訪問者のブラウザ言語に応じて表示を切り替える。新しいページを追加しても自動で翻訳対象に入る。
機能の核は3つ。自動検出・自動翻訳、管理画面での訳文の手直し、そして用語集・除外ルールによるブランド表現の統一。たとえばサービス名や商品名は訳さない、特定の言い回しは固定する、といった制御ができる。これが越境ECやインバウンドで効いてくる。
WordPress・Shopify・Webflowとの統合実績が豊富で、エンジニアがいなくても始められる。「コードを書かずにサイトを英語対応」を実現する代表格だ。サイト構築側を検討中ならノーコード・サイト制作カテゴリの比較も参考になる。
料金比較:Papagoは無料、Weglotは規模課金

Papagoは個人利用が無料、Weglotは無料枠ありのフリーミアムで翻訳語数とページ規模に応じて有料化する。下表で性格の違いを押さえる。
| 項目 | Papago | Weglot |
|---|---|---|
| 料金体系 | 個人利用は無料 | フリーミアム(無料枠+有料プラン) |
| 課金の軸 | 基本なし | 翻訳ワード数・対応言語数・規模 |
| 無料の範囲 | ほぼ全機能を個人利用 | お試し・小規模サイト向けの上限つき |
| 年払い | 該当なし | 年払いで2ヶ月分相当が無料 |
| クレカ登録 | 不要 | 無料開始は不要 |
表のとおり、Papagoは「個人がタダで使い倒す」設計、Weglotは「ビジネスが規模に応じて払う」設計だ。
Papagoは個人の翻訳作業でコストが発生しない。学習や旅行用途なら実質ゼロ円で完結する。一方Weglotは無料枠こそあるものの、商用サイトを本気で多言語運用するなら有料プランが前提。翻訳するワード数と言語数が増えるほど料金が上がる従量的な構造で、これは多言語化SaaS共通の相場観だ。
料金の正確な最新額はプラン改定が頻繁なため、Weglot公式の料金ページで確認してほしい。本記事では「個人=無料のPapago/規模課金のWeglot」という構造の違いを押さえれば十分だ。
対応言語と日本語対応の差
Papagoはアジア言語の翻訳精度に強み、Weglotは100言語超に機械的対応しUI・翻訳ともに日本語が整っている。「精度の強み」と「言語の網羅性」で軸が違う。
Papagoの強みは言語数の多さより質。韓国語・日本語・英語・中国語といったアジア圏の言語で、口語やニュアンスを含めた自然な訳に強い。逆に欧州のマイナー言語まで広く、という方向ではない。
Weglotは網羅性で勝る。100以上の言語に対応し、サイトを一気に多言語展開できる。ただし機械翻訳がベースなので、ニュアンスの作り込みは管理画面での手直し前提だ。だからこそ訳文編集機能と用語集が用意されている。
日本語UIではWeglotに分がある。インターフェースも翻訳設定も日本語で完結でき、社内に英語必須の担当者を置かなくても運用できる。Papagoは翻訳対象としての日本語は強いが、UI自体は英語中心。日本語管理画面を重視する企業はWeglotが安心だ。
導入の手間:アプリDL vsサイト連携
Papagoはアプリを入れて即使える、Weglotはサイトへのスクリプト/プラグイン連携が必要だが数分で完了する。どちらも「初日から動く」が、準備の性質が違う。
Papagoはスマホにアプリを入れるかWebを開くだけ。アカウントすら必須ではなく、思い立った瞬間に翻訳できる。旅行先で看板を撮る、その場でこの手軽さが価値になる。
Weglotはサイト側への組み込みが要る。WordPressならプラグイン、Shopifyならアプリ、その他CMSならスクリプトを1行入れる。とはいえノーコードで完結する設計なので、エンジニアがいなくても数分〜十数分で多言語化が立ち上がる。レビューでも「セットアップが速い」と評価される点だ。
つまり、Papagoは「個人が今すぐ」、Weglotは「サイト管理者が一度設定すれば以降は自動」。手間の出方が一回きりか初期構築かで分かれる。
用途別の選び方
ここからは具体的なシーン別に、どちらを選ぶべきかを断言する。
1. 韓ドラ・K-POP・韓国系SNSを読みたい個人
Papago一択。韓国語のニュアンスに強く、テキストはもちろん画像内の文字(投稿のスクショやキャプチャ)まで訳せる。無料なので学習・趣味のコストはほぼゼロ。Weglotは自社サイト用の道具で、この用途には機能の方向が根本的に合わない。
2. ShopifyやWordPressのサイトを英語・中国語で公開したい
Weglotを選ぶ。既存ページを自動検出してコードなしで翻訳対象化でき、言語切替ボタンも付く。管理画面で訳文を直し、用語集でブランド表現を固定できるため、越境ECやインバウンドの運用基盤になる。Papagoには訪問者向けの言語切替機能がそもそも無い。
3. 海外旅行・出張で看板やメニュー、現地での会話を訳したい
Papagoが適する。画像翻訳でメニューや看板を読み、音声・会話モードで対面のやり取りを補える。スマホ1台で「読む・話す・聞く」がまかなえる。Weglotは自社サイト向けインフラで、その場限りの翻訳には設計されていない。
4. 多言語SEOで海外検索流入を取りたい
Weglot。翻訳ページがそれぞれ独立したURLとして生成され、検索エンジンにインデックスされる構造を取れるため、多言語SEOと相性がいい。単発翻訳のPapagoではこの役割は担えない。検索流入の設計はSEO・集客カテゴリも併読すると全体像が見える。
それぞれを選ぶべきケース
判断を一覧で固めておく。当てはまる数が多い方が、あなたの正解だ。
Papagoを選ぶべき人
- 韓国語など、アジア言語を読み書き・視聴したい
- 画像・音声・会話をその場で訳したい
- 旅行・語学学習・趣味の個人用途
- 無料で完結する翻訳ツールがほしい
Weglotを選ぶべき人
- WordPress・Shopify・Webflowのサイトを多言語化したい
- コードを書かずに既存ページを翻訳対象にしたい
- 訳文編集・用語集でブランド表現を統一したい
- 越境EC・インバウンド・多言語SEOを進めたい
ほぼ全項目で迷わず振り分けられるはずだ。両方に丸が付くのは「自分も韓国語を読むし、会社のサイトも多言語化したい」というレアケースで、その場合は素直に両方使えばいい。役割が違うので競合しない。
編集部の評価
率直に言って、この2つを比較記事として並べること自体がやや不自然なほど、用途が分かれている。それでも検索されるのは「翻訳ツール」という大きな括りで一緒に見つかるからだろう。
Papagoは個人の翻訳道具として破格だ。無料でマルチモーダル、しかもアジア言語に強い。韓国コンテンツを追う人や旅行者にとっては、入れておいて損のない一択級のアプリ。UIが英語中心なのは惜しいが、操作が単純なので実害は小さい。
Weglotは越境EC・インバウンド事業者にとって重宝するインフラだ。エンジニアなしでサイトを多言語化でき、訳文も統一できる。無料枠はあるが本番運用は有料前提で、ここはコスト判断が要る。ただ「自前で多言語サイトを保守する」手間を考えれば、払う価値は十分にある。
正直、片方で迷っているなら、それは用途がまだ固まっていないサイン。「自分が訳したいのか、サイトを訳したいのか」を先に決めれば、答えは勝手に出る。
よくある質問(FAQ)
Q. PapagoとWeglotは結局どちらを選ぶべきですか?
韓国語などアジア言語のテキスト・画像・音声・会話を個人で無料利用したいならPapago。WordPressやShopifyのサイトを多言語化して海外公開したい企業ならWeglotです。用途が違うので競合しません。
Q. PapagoでWebサイトの多言語化はできますか?
できません。Papagoは「読む・話す」ための翻訳アプリで、訪問者向けの言語切替や恒常的な多言語表示には対応していません。サイト全体を翻訳対象にしたいならWeglotが適します。
Q. Weglotは旅行や韓国語学習に向いていますか?
向きません。Weglotはサイト多言語化のインフラで、その場の看板・会話翻訳には設計されていません。旅行や語学用途ならPapagoを選んでください。
Q. 料金はどちらが安いですか?
個人利用ならPapagoが無料で圧倒的に安い。Weglotは無料枠こそありますが、商用サイトの本格運用は有料プランが前提で、翻訳ワード数や言語数に応じて料金が上がります。
Q. 日本語UIで使えるのはどちらですか?
Weglotです。インターフェースも翻訳設定も日本語で完結します。Papagoは翻訳対象としての日本語は強いものの、UI自体は英語中心です。
