
Granolaとは|AI議事録の料金・使い方・日本語対応を整理(2026年版)
この記事のポイント Granola は会議にボットを入れず、PCが鳴らす音声を直接拾って議事録を作るAIツール。無料プランは「25ノート」で頭打ち、有料は月$14から(公式サイト, 最終確認: 2026-06-28)。管理画面は英語のみ。そして初期設定のままだと会議データが学習に回る。導入前に潰すべき点まで、まとめて整理した。
Granolaとは、会議に録音ボットを入れず、PC本体が再生している音声を直接拾って議事録に変えるAIツールです。Macのメニューバーに常駐し、その場で鳴っている音をそのままテキスト化する。だから相手の画面に「◯◯のNotetakerが参加しました」という通知が出ない。
ここが最大の特徴だ。商談、採用面接、社外との打ち合わせ。録音している事実をことさら目立たせたくない場面と、相性がいい。
ただし手放しでおすすめできるツールではない。無料枠は思ったより狭い。日本語UIはない。そしてデータ学習の初期設定は、機密会議を扱う人ほど気をつけたい仕様になっている。順に見ていく。
Granolaは「ボットを呼ばない」議事録ツール

ZoomやGoogle Meetに録音ボットを入室させる議事録ツールは多い。Fireflies.ai や tl;dv がその代表だ。会議URLを渡すと、ボットが参加者として入ってきて録音する。
Granolaは逆をいく。ボットは出てこない。Macが鳴らしている音声を、アプリが横から直接キャプチャするだけだ。
仕組みがシンプルだから、ツールを選ばない。Zoomでも、Google Meetでも、Teamsでも、対面の打ち合わせでも。音が鳴る場なら、同じ手順で記録できる。
録音通知が出ないこと自体を、メリットと取るか不安と取るかで評価が割れる。営業や人事には効く。一方で「録音は全員に知らせる」を社内ルールにしている組織だと、運用設計の手間がそのまま増える。
もう一つの軸が「メモとの合成」だ。Granolaは会議中に自分が打った断片メモも材料にする。録音テキストと手元メモを突き合わせ、読み返せる議事録に整える。全文を機械的に要約するだけのツールとは、ここで差がつく。
無料はどこまで使える?2026年の料金プラン

まず無料で、録音から議事録作成までを一通り試せる。継続して使うなら有料、という素直なfreemium型だ。
ただし無料枠の制限は、以前より厳しくなった。かつての「履歴30日」のような時間制限ではなく、現在は保存できるノートが25件で頭打ちになる仕様だ(公式サイト, 最終確認: 2026-06-28)。25件は月25件ではない。累計で25件。それを超えると古いノートにアクセスできなくなる。
ここを押さえたうえで、3プランを並べる。価格は為替や改定で動くため、契約直前の最新値は必ず公式サイトで確認してほしい。
| プラン | 月額(1人あたり) | 履歴 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| Basic(無料) | $0 | 25ノートまで | お試し |
| Business | $14 | 無制限 | 継続利用・チーム |
| Enterprise | $35 | 無制限 | SSO・組織導入 |
つまり分かれ目は「議事録を資産として貯めるか」。月に数回の単発記録なら無料で粘れる。でも会議の記録を業務に組み込むなら、25件はあっという間に埋まる。実質、有料前提と見ておくのが現実的だ。
なお第三者メディアでは、ソロ向けに「Individual $18」を挙げる記事も残る(get-alfred.ai 等, 2026-06時点)。だが公式の料金ページは現在Basic・Business・Enterpriseの3段構成だ(最終確認: 2026-06-28)。迷ったら公式を正とすればいい。
Granola 早見表(最終確認: 2026-06-28)
- 料金: 無料 / Business 月$14 / Enterprise 月$35(1人あたり, 公式)
- 無料枠: ノート25件まで(超過分は閲覧不可)
- 日本語対応: 文字起こしは多言語対応、管理画面UIは英語のみ
- データ学習: 初期設定はON。BasicとBusinessは個別にオプトアウト可、Enterpriseは組織単位でオプトアウト可
料金がわかったところで、実際に何ができるのかを見ていく。
主要機能:録音・合成・抽出・チャット

Granolaの機能は4つで捉えると分かりやすい。録音して文字化、メモと合成、要点抽出、ノートに質問。一つずつ。
PC音声のキャプチャと文字起こし
MacやiPhoneから録音を開始し、会議の発言をテキストにする。全文を手で書き取る負担が消える。会話に集中しながら、記録だけ後ろで取れる。
ボットが入らないぶん、Zoom・Meet・Teams・対面と、音が鳴る場ならツールを選ばない。この自由度が地味に効く。
手元メモと音声の合成
会議中に殴り書きした箇条書きを、AIが録音内容と突き合わせて構造化する。「自分が重要だと思った点」を芯にした議事録になる。全文要約だけのツールとの一番の違いがこれだ。
決定事項とアクション項目の抽出
会議後、トランスクリプトから決定事項と次のタスクを引き出す。長い会話ログを読み返さなくていい。共有すべき要点と、誰が何をやるかの確認事項だけが手元に残る。
ノートへのチャット(Chat機能)
作成済みノートに質問できる。「先週の◯◯案件、結局の方針は?」——こういう横断検索が、自然言語のまま通る。会議をまたいで情報を引ける作業アシスタントへと、位置づけが広がっている。
機能を眺めると、Granolaが「文字起こし」というより「会議メモの編集アシスタント」に寄っているのが分かる。では実際の導入は、どれくらい手間がかかるのか。
使い方:3ステップで初回会議まで
導入は「アカウント作成 → 録音とカレンダー設定 → 初回会議で実走」の3ステップで終わる。最初は本番ではなく、テスト会議で操作感を確かめるのが安全だ。
ステップ1: アカウントを作成する
公式サイトから登録する。無料で始められる。Macアプリをインストールし、メニューバーに常駐させるところまでが初日の作業だ。
ステップ2: 録音とカレンダーを設定する
MacかiPhoneで録音できる状態にする。マイクと画面音声のアクセス許可を求められるので、ここを通す。
必要ならGoogleカレンダーを連携しておく。予定からノートを自動で起こす運用にすると、記録漏れが減る。会議が始まる前にノートが用意される感覚だ。
ステップ3: 初回会議で実走する
会議の開始時に録音をオンにし、要点を短くメモする。長く書く必要はない。キーワードを置いておけば、合成のときにAIが拾う。
会議後にトランスクリプト・要約・決定事項を確認し、共有用に整える。最初の1〜2回は、要約の粒度や固有名詞の精度をチェックする時間と割り切るといい。
日本語の専門用語や社名は、表記ゆれが残ることがある。最初に「自社の固有名詞をどこまで拾えるか」を見ておくと、運用後のストレスが減る。
操作は軽い。問題はこの先だ。導入前に必ず潰しておくべき設定が、一つある。
会議データは本当にAI学習に使われる?
導入前に最優先で確認すべきはここだ。Granolaは初期設定のまま使うと、会議データをAIモデルの改善(学習)に利用する仕様になっている。
商談の数字。採用面接の評価。社外秘の方針。こうした音声を扱う以上、学習利用をオフにできるか、その設定はどこかを、テスト段階で必ず確認しておきたい。
救いは、オプトアウト(学習利用の停止)の手段があることだ。BasicとBusinessは個人単位でオプトアウトでき、Enterpriseは組織単位で一括オフにできる(get-alfred.ai 調べ, 2026-06時点)。チームで使うなら、管理者がEnterpriseで全社オフにするのが一番確実だ。
社内に「外部ツールへの会議音声持ち込み」のルールがある組織なら、情シスや法務の確認を先に通す。録音する事実を参加者にどう伝えるかも、運用フローに織り込んでおきたい。
ここを設定で潰せる前提なら、Granolaは有力候補になる。確認が面倒、あるいは規程上どうしても無理——なら、はじめから候補から外したほうが早い。
日本語対応の実態:UIは英語、文字起こしは可
「Granola ai 日本語」で調べる人が一番気にするのは、たぶんここだ。結論から言う。文字起こしは日本語の音声を扱える。だが管理画面(UI)は英語のみだ(公式の多言語サポート記載 + UI実態, 最終確認: 2026-06-28)。
文字起こしの精度は、英語に最適化された海外ツール全般の傾向と同じで、日本語は英語より一歩落ちる前提で見たほうがいい。社名・人名・業界用語の表記ゆれは、初期に確認しておく項目だ。
UIが英語であること自体は、個人なら慣れで吸収できる。問題はチーム展開だ。英語UIに抵抗があるメンバーが混ざると、定着率がそのまま落ちる。
日本語UIと国内向けの安心感を最優先するなら、Granolaより Notta のような国産・日本語特化のサービスが現実解になりやすい。詳しい使い勝手は Notta完全ガイド にまとめてある。
Notta・Otter・Firefliesと何が違う?
文字起こし・議事録カテゴリでは、Notta・Otter・Fireflies.ai が比較候補に挙がりやすい。同じカテゴリは AI議事録ツール一覧 でまとめて見られる。
判断軸は3つに集約される。ボット参加の有無、日本語対応、料金。下の表で一気に押さえてほしい。
| ツール | ボット参加 | 日本語UI | 強み |
|---|---|---|---|
| Granola | なし(音声直接取得) | 非対応 | 録音通知なし・メモ合成 |
| Notta | なし | 対応 | 日本語精度・国内向け |
| Otter | あり | 非対応 | リアルタイム・コラボ |
| Fireflies | あり | 一部 | CRM連携・検索 |
つまり「ボットを入れたくないか」で、まずGranolaかどうかが決まる。そのうえで日本語要件があればNotta、連携重視ならFireflies、という分かれ方だ。
Notta
日本語の文字起こし精度で支持があるサービス。日本語UIと認識精度を最優先するなら、Granolaより Notta が現実解になりやすい。国内チームでの導入ハードルが低いのが効く。
Otter
英語圏で定番のAI文字起こし。リアルタイム性とコラボ機能が厚い。Granolaと比べるなら、会議後のノート整理の自由度と料金条件を見比べたい。
Fireflies.ai
会議にボットが参加して録音するタイプ。CRM連携や検索が強い。「ボットを入れたくない」が要件なら Granola、連携重視なら Fireflies という分かれ方になる。
似た「ボットを呼ばない」系では tl;dv や、画面操作ログ寄りの tactiq も検討余地がある。録音デバイス単体で完結させたいなら Plaud も近い。
こんな人に向く・向かない
「ボットを入れたくない人」には強く向く。「日本語UI必須・無料で大量処理したい人」には向かない。率直な線引きはこれだ。
向いている人:
- 商談や面接で、相手に録音通知を見せたくない人
- 会議は議論に集中し、議事録は後処理で整えたい人
- 手元メモを軸にした議事録が欲しい人
- 過去の会議を横断してAIに質問したい人
英語UIさえ許容できれば、上の人たちにはかなり刺さる。逆の人も整理しておく。
向いていない人:
- 日本語の管理画面を必須条件にしている人
- 無料枠だけで継続的に大量の会議を処理したい人(25ノートで止まる)
- 要約より逐語録そのものを重視する人
- 社内規程で外部ツールへの音声持ち込みが不可な人
向き不向きが見えたところで、編集部としての評価をはっきり書く。
編集部の評価
「ボットを呼ばない」一点で、Granolaは重宝する。録音通知が出ない設計は、商談や面接の空気を壊したくない営業・人事に、正直かなり効く。手元メモを芯に据える議事録の作り方も、全文要約だけのツールより一段使える。
一方で、無料の25ノート上限は地味に痛い。過去ログを資産として貯めたい使い方だと、実質的に課金前提だ。月$14は議事録ツールとしては高くない部類だが、「無料でずっと」を期待すると裏切られる。
日本語UI非対応も、チーム展開では確実に摩擦になる。個人なら飲める。全社導入だと、英語UIに抵抗のあるメンバーの分だけ定着率が落ちる。
最大の注意点はデータ学習のデフォルトON。ここを設定で潰せる前提なら有力候補、潰せない・確認が面倒なら見送り——というのが現時点の見立てだ。日本語精度と国内向けの安心感を最優先するなら Notta、ボット非参加の体験を取るなら Granola。この2軸で、ほぼ判断できる。
よくある質問(FAQ)
Q. Granolaは無料で使い続けられますか?
使えるが、保存できるノートは25件で頭打ちになる(最終確認: 2026-06-28)。月25件ではなく累計25件で、超えると古いノートにアクセスできなくなる。議事録を残し続けたいなら、実質的に月$14のBusinessプランが前提だ。
Q. 会議にボットが参加しますか?
しない。GranolaはPCが鳴らす音声を直接拾うため、相手の画面に録音ボットの参加通知は出ない。ここが Fireflies.ai や tl;dv など、ボット参加型ツールとの最大の違いだ。
Q. Granolaは日本語に対応していますか?
文字起こしは日本語音声も扱える。ただし管理画面(UI)は英語のみだ。日本語UIや国内向けの安心感を重視するなら Notta が現実的な代替になる。
Q. 会議の内容がAIの学習に使われるって本当ですか?
初期設定のままだと使われる仕様だ。ただしオプトアウト(学習停止)は可能で、Enterpriseなら組織単位で一括オフにできる。機密性の高い会議を扱うなら、導入前に設定箇所を必ず確認すること。
Q. WindowsやAndroidでも使えますか?
中心はMacのメニューバーアプリとiPhoneだ。Windows・Android中心の環境では、対応状況を 公式サイト で確認してから判断したい。
Q. GranolaとNottaはどちらがいい?
軸が違う。録音通知を出したくない・英語UIで構わないなら Granola。日本語UIと国内向けの安心感を取るなら Notta。料金は両者とも有料が前提になりやすいので、無料枠の制限で消去法を取るのも手だ。
Q. Granolaは1人でも使う意味がありますか?
ある。むしろ「会議に集中したいソロ・少人数」と相性がいい。ただし無料の25ノート上限はソロでもすぐ埋まるので、継続するならBusinessプラン(月$14)を前提に。
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議事録ツールはGranola単体で決めず、横並びで見たほうが失敗しない。出発点に使える記事を挙げておく。
- AI議事録ツールおすすめ比較(2026年版) — 主要ツールを料金・日本語対応で総当たり
- Notta完全ガイド — 日本語UI重視ならまずこれ
- AI会議ツールまとめ — カテゴリ全体の地図
判断の精度を上げたいなら、海外の第三者レビュー(efficient.app など, 2026-06時点)も合わせて確認するといい。
まとめ
Granolaは「ボットを入れず、手元メモを軸に議事録を作る」点で独自性がある。無料はノート25件まで、有料は月$14から(最終確認: 2026-06-28)。チーム導入を意識した構成へ移っている。
判断の決め手は2つ。データ学習設定と、日本語要件だ。学習をオフにでき、英語UIが許容できるなら有力。そうでなければ Notta や Otter を含めて、Granola と横並びで比較するのが賢い。比較の出発点には AI議事録ツール一覧 も使ってほしい。
