Haystackとは
Haystackは、deepset社が開発するオープンソースのAIオーケストレーションフレームワークだ。Pythonベースのモジュール式パイプラインで、検索・推論・メモリ・ツール利用の各ステップを組み合わせ、内容を検査・デバッグ・最適化しながら構築できる。2026年には全面刷新版のHaystack 3.0がリリースされ、直近の3.1では会話の文脈を要約して圧縮する「Context compaction」、トークン使用量を把握する「token counters」、複数エージェントを連携させる「AgentTool」が追加された。
主要機能
1. モジュラーパイプライン: Retriever・Reader・Generatorなどのコンポーネントを組み合わせ、独自のRAG・質問応答・エージェントフローを宣言的に構築できる。
2. 主要プロバイダー統合: OpenAI、Anthropic、Mistral、Hugging Faceなどのモデルと、Weaviate、Pinecone、Elasticsearchなどのベクトルストアに接続でき、特定ベンダーに縛られない構成が組める。
3. エージェント・マルチモーダル対応: 標準化されたツール呼び出しとスケーラブルなコンテキスト管理で本番向けAIエージェントを設計でき、画像・音声処理を含むマルチモーダルアプリにも対応する。
4. 本番運用設計: パイプラインはシリアライズ可能でクラウド非依存、Kubernetes対応。ロギング・モニタリングを備え、PoCから本番移行までを同じ構成要素で進められる。
想定ユーザー
社内にPythonエンジニアを抱え、自社データを使ったRAGやAIエージェントを内製したい開発チーム向け。OSS版は無料で利用でき、企業規模に応じた専任サポート・導入支援が必要な場合はHaystack Enterprise(要問い合わせの個別見積もり)が用意されている。


