文字起こしツールとは、録音した音声や動画をAI(人工知能)が自動でテキストに変換するサービスのこと。手で書き起こす作業をまるごと肩代わりしてくれます。Rimo Voice と Notta はその代表格だが、設計思想が正反対に近いです。以下、精度・料金・対応言語・話者分離・用途の5軸で正面から比べていきます。最終確認: 2026-06-28、料金は各社公式サイトを参照しました。
Rimo VoiceとNotta、結局どっちを選ぶべき?

用途で割り切るのが一番早いです。長く迷うほどの差ではありません。
日本語の会議・インタビュー・セミナーを精度重視で整理するなら Rimo Voice です。日本企業が日本語に振り切って作ったツールで、内閣府・JR・講談社・Panasonic・TBS など官公庁や大手の導入実績が公開されています。組織で日本語の記録を残す現場との相性がいいです。
Zoom・Teams・Google Meet などオンライン会議をその場で文字起こしし、多言語も扱うなら Notta です。58言語に対応し、会議ボットが自動参加してリアルタイムで議事録化します。グローバルな打ち合わせや、英語混じりの商談が多いチームに向きます。
どちらも無料で試せる。机上で悩むより、自社の音源を両方に通したほうが速い。日本語の聞き取りにくい録音ほど、精度差が一発で出る。
選びきれない人のために、5つの軸を1つずつ掘っていきます。
精度はどっちが高い?日本語の聞き取りで差が出る

文字起こしツールの価値は、結局のところ精度で決まります。修正が多ければ、手で打ち直すのと変わりません。
Notta は音声認識のテキスト化精度98.86%をうたっています。専門用語を辞書登録すれば、固有名詞の精度も上げられます。数字を前面に出してくる分、ベンチマークの土俵では強いです。
Rimo Voice は具体的な精度パーセンテージを公式には大きく掲げていません。代わりに、日本語に特化した設計と官公庁・大手での運用実績で語ります。日本語の言い回し、相づち、専門用語の多い会議では、特化型ならではの安定感が評価されています。
精度の「公称値」は条件次第で大きくぶれる。クリアな1人語りと、雑音まじりの多人数会議では別物だ。だから公称98%を鵜呑みにせず、自分の最悪条件の音源で試すべきだ。
正直、ここは横並びで断言しにくいです。日本語の組織音源なら Rimo Voice、英語混じりや多言語なら Notta、というのが公開情報から導ける現実的な線引きになります。
料金プランの違いは?月いくらで使える

無料で始められるのは両方とも同じ。ただし有料の入口は倍以上ひらきます。表で並べてみます。
| プラン | Rimo Voice | Notta |
|---|---|---|
| 無料枠 | 無料トライアルあり(クレカ登録不要) | フリープラン: 月120分・1回3分まで |
| 個人向け有料 | プロ月4,950円(税込・文字起こし時間無制限) | プレミアム月1,185円(年払い・税込)/月1,800分 |
| 上位・チーム | チーム月6,600円(税込・時間無制限) | ビジネス月2,508円(年払い・税込) |
| 法人 | 法人プランは見積り | エンタープライズ(見積り) |
料金は2026-08-24時点。出典は Rimo Voice公式 と Notta公式。Nottaの金額は年払いを月で割った額なので、月払いにすると単価は上がります。
つまり、月額の数字だけ見ればNottaが安いです。差が出るのは「無料でどこまで試せるか」と「時間の上限が要るか」です。
Notta の無料枠は月120分・1回3分という上限があります。短い打ち合わせのお試しには十分だが、1時間の会議をまるごと通すことはできません。一方 Rimo Voice はクレジットカード登録なしで試せるのが地味に効きます。「とりあえず使い勝手を見たい」段階での心理的ハードルが低いです。
Rimoのプロは時間の上限がないので、長い会議を何本回しても月4,950円のままです。月10時間起こせば1時間あたり495円まで下がります。毎日のように長尺の会議があるなら、この定額は効いてきます。
対応言語と会議連携は?グローバル運用ならNotta一択

ここが両者の最大の分かれ目です。多言語とオンライン会議連携では Notta が圧倒的に厚いです。
Notta は日本語・英語を含む58言語に対応します。Zoom・Microsoft Teams・Google Meet・Webex と連携し、会議ボットが自動参加してリアルタイムで文字起こしします。英語の商談、海外拠点との定例、多国籍チームの会議。こうした現場では Notta の独壇場になります。
Rimo Voice は日本語の音声記録に軸足を置きます。多言語の網羅性で Notta と張り合う設計ではありません。ただし、日本語の組織内記録に用途を絞れば、対応言語数の差はそのまま不利にはなりません。使う言語が日本語だけなら、58という数字は関係ないからです。
グローバル運用や英語会議が日常なら Notta。日本語オンリーの社内記録なら、言語数は判断材料から外していい。
連携の有無も同じ構図です。リアルタイムで会議に同席させたいなら Notta、録音ファイルを後からじっくり整えたいなら Rimo Voice。リアルタイムか後処理か、という業務スタイルの違いが効いてきます。
話者分離はどっちが使える?両方とも対応している
「誰が何を話したか」を分けて残せる話者分離は、議事録づくりの肝です。座談会や複数人インタビューでは、これがないと後の整理が地獄になります。
Rimo Voice も Notta も話者分離に対応している。
Notta は最大10人の発言者を自動で判別します。オンライン会議でも発言者を区別してテキストに反映します。
Rimo Voice も有料プランで自動話者分離を備えます。誰の発言かを切り分けたうえで書き起こせるため、議事録やインタビューの整理に使えます。
ここは「Rimo は話者分離が弱い」という古い情報が出回りがちだが、公式プラン表に明記されている。両者とも対応済み、と理解していい。
話者分離で差がつかない以上、選ぶ基準はやはり言語・連携・日本語精度に戻る。次に、具体的な業務シーン別で当てはめていきます。
用途別の選び方
3つの典型シーンで割り当てます。自分の業務に近いものを探してほしいです。
社内会議・インタビューの議事録を後追いで整える 録音ファイルをアップロードし、発言と音声をタイムスタンプで突き合わせながら確認したいなら Rimo Voice。AI要約(プロプラン以上)で論点を抽出し、キーワード検索で必要箇所を素早く呼び戻せます。取材音源やセミナー記録を後から精査する用途と相性がいいです。
Zoomなどオンライン会議をその場で文字起こししたい 進行中の会議をリアルタイムで文字に起こし、終了直後に議事録として共有まで持っていきたいなら Notta。会議ボットの自動参加、要約、キーワード抽出、共有リンク作成までブラウザで完結します。会議後の手戻りを抑えやすいです。
英語や多言語の会議が日常にある 海外拠点との定例や英語商談が多いなら Notta が現実解です。58言語対応とリアルタイム連携で、言語の壁を越えてその場で記録できます。Rimo Voice は日本語特化のため、この用途は守備範囲外になります。
3つのどれにも当てはまらないなら、まず日本語精度を Rimo Voice で、連携の手軽さを Notta で、それぞれ無料で確かめるのが堅実です。
Rimo Voiceを選ぶべきケース / Nottaを選ぶべきケース
最後に、チェックリスト形式でまとめます。当てはまる項目が多い側が、あなたの正解です。
Rimo Voiceを選ぶべきケース
- 日本語の会議・インタビュー・セミナー音声を中心に文字起こししたい
- 官公庁・大手企業の導入実績やセキュリティ体制を重視する
- 録音ファイルを後からじっくり整える後処理スタイルが多い
- クレジットカード登録なしでまず試したい
- AI要約や録画Botまで使い込むなら、プロプラン(無制限)が候補
Nottaを選ぶべきケース
- Zoom・Teams・Meet のオンライン会議をリアルタイムで文字起こししたい
- 英語や多言語の会議・商談が日常にある
- 会議ボットの自動参加で議事録づくりを無人化したい
- 要約・キーワード抽出・共有リンクで議事録配布まで短縮したい
- ライター・研究者・カスタマーサポートなど多様な業務で使い回したい
両者とも文字起こしの基礎性能は高いです。差は「日本語×後処理」か「多言語×リアルタイム」かにあります。
編集部の評価
公開情報をもとに、率直に点を付けます。一次検証ではなく各社公式・第三者情報に基づく評価です(最終確認: 2026-06-28)。
- 日本語精度: Rimo Voice に分がある。日本語特化の設計と官公庁・大手の運用実績は伊達じゃない。日本語オンリーなら一択級。
- 多言語・連携: Notta が圧倒的。58言語+会議ボット連携は、Rimo が同じ土俵で勝負していない領域。グローバル運用なら Notta 一択。
- 話者分離: 両者とも対応。差はつかない。「Rimo は非対応」という情報は古いので注意。
- 料金: ほぼ互角で、どちらも破格に近い水準。入口の値段で選ぶ意味はない。年払い割引(Notta約40%・Rimo最大33%)は地味に効く。
- 無料の試しやすさ: Rimo はクレカ不要が好印象。Notta は月120分・1回3分の制限が、長尺会議のお試しには正直やや窮屈。
- 総合: 「日本語の組織内記録」なら Rimo Voice、「多言語のオンライン会議」なら Notta。用途がはっきりしていれば、迷う場面はほとんどない。
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文字起こしの選択肢をもっと広く見たい人は、文字起こしAI 無料おすすめ11選|料金と精度で選ぶ正解 (2026年版) や 無料で使える文字起こしツール も参考になります。各ツールの単体解説は Rimo Voice 完全ガイド と Notta 完全ガイド にまとめてあります。会議AI全般は AI議事録カテゴリ、音声系ツールは AI音声カテゴリ からどうぞ。
よくある質問
Q. Rimo VoiceとNottaは日本語会議の文字起こしでどちらが向いていますか?
日本語の会議・インタビュー・セミナー記録を精度重視で後から整理したい場合はRimo Voiceが向きます。日本語特化の設計で、官公庁や大手企業の導入実績も公開されています。録音ファイルをアップロードし、タイムスタンプで音声と発言箇所を確認しながら、AI要約やキーワード検索で内容を振り返れます。
Q. Zoom会議をリアルタイムで文字起こしするならRimo VoiceとNottaのどちらですか?
Zoomなどオンライン会議を進行中にリアルタイム文字起こしし、終了後すぐ議事録共有まで進めたいならNottaが候補です。会議ボットがZoom・Teams・Google Meet・Webexに自動参加し、要約、キーワード抽出、共有リンク作成まで対応します。
Q. Rimo VoiceとNottaは話者分離(誰の発言か)に対応していますか?
両方とも対応しています。Nottaは最大10人の発言者を自動判別します。Rimo Voiceも有料プランで自動話者分離を備えます(2026-08-24時点の公式情報)。座談会や複数人インタビューでも、誰の発言かを分けて記録できます。
Q. Rimo VoiceとNottaの料金はどちらが安いですか?
月額だけならNottaです。Nottaは無料プラン(月120分・1回3分)があり、有料のプレミアムは年払いで月1,185円(税込)。Rimo Voiceはクレカ不要の無料トライアルがあり、有料はプロの月4,950円(税込)からです。ただしRimoのプロは文字起こしの時間が無制限なので、長時間の会議が多いと1時間あたりでは逆転します(2026-08-24時点、各社公式)。
Q. 無料で試してから選べますか?どこまで使えますか?
どちらも無料で試せます。Nottaのフリープランは月120分・1回3分まで、短い打ち合わせのお試しに向きます。Rimo Voiceはクレジットカード登録なしでトライアルできるのが特徴です。長尺の会議をまるごと試したい場合は、有料プランの利用が現実的です。
Q. 多言語の会議を文字起こしするならどちらですか?
Nottaが向きます。日本語・英語を含む58言語に対応し、オンライン会議のリアルタイム文字起こしでも多言語を扱えます。Rimo Voiceは日本語の音声記録に軸足を置く設計のため、多言語の網羅性ではNottaが上回ります。
Q. AI要約機能はどちらにもありますか?
Nottaはプレミアム以上でAI要約を利用できます(利用回数に上限あり)。Rimo Voiceは文字起こしプランには要約が含まれず、プロプラン以上でAI要約や会議AIアシスタントが使えます。要約を重視するなら、対応プランの確認が必要です(2026-06-28時点、各社公式)。



