Read AIとは、オンライン会議に参加して録音・文字起こし・要約を行うAI議事録ツールです。
会議AIを2つ並べたとき、機能表はほとんど同じに見えます。文字起こし、要約、アクションアイテム抽出。どちらも当然のように載っています。違いが出るのは、その先です。
Read AIは会議を「測定対象」として扱います。誰がどれだけ話したか、相手の反応はどう動いたか。Sembly AIは会議を「業務の起点」として扱います。決まったことを、誰の仕事として、いつまでに、どのツールへ流すか。この設計思想の差が、向き不向きをきれいに分けます。
結論:どちらを選ぶべきか

営業トークや面接の温度感を可視化したいチームはRead AI、商談後のToDoをSalesforceやJiraへ自動で流したいチームはSembly AIが一択です。
判断軸はシンプルに2つ。「会議の質を可視化したいか」「会議後のタスク連携を自動化したいか」。前者ならRead AI、後者ならSembly AI。どちらもfreemiumで英語UI中心という共通点があるため、迷うのは機能ではなく目的の方です。
迷ったら、まず自分の典型的な会議を1本ずつ両方に通してみるといいです。無料枠で十分に違いが体感できます。
主要機能の比較表

下の表は、公開情報とユーザーレビューをもとに両者の性格を整理したものです。スペックの優劣ではなく、得意分野の方向が違うと読んでほしいです。
| 比較項目 | Read AI | Sembly AI |
|---|---|---|
| 料金 | freemium(無料プランあり) | freemium(無料あり / Pro $19.75・ユーザー/月) |
| 無料枠 | 一定回数の要約・分析が無料 | 録画月60分の制限あり |
| 主機能 | 文字起こし・要約・アクション抽出・エンゲージメント分析 | 文字起こし・要約・決定/論点/リスク/要件の構造化・アクション抽出 |
| 強み | 発言量・感情・参加度の数値化 | 担当者・期限つきToDoと業務ツール連携 |
| 連携 | Zoom / Google Meet / Teams、会議・メール・チャット横断検索 | Zoom / Google Meet / Teams、Salesforce / Slack / Jira / Asana |
| 録画・再生 | 録画再生・ハイライト対応 | 発言者別の全文書き起こし中心 |
| 日本語 | 日本語レポート出力に対応(UI表示は英語中心)、精度は英語に劣る | UIは英語のみ、日本語精度は英語に劣る |
| 向くチーム | 営業・採用で会議の質も見たいチーム | 記録を標準化しタスク化したいチーム |
要するに、Read AIは「会議の中身を分析する」、Sembly AIは「会議の結果を業務に流す」。この一行が両者の全てです。
料金で見る違い:無料の上限はどこか

Sembly AIの無料プランは録画が月60分に制限されます。本格運用ならPro($19.75/月・ユーザー)が事実上の入り口になります。
Sembly AIはレビューサイトのデータでPro $19.75、Enterprise $29.75、Enterprise+ $39.75(いずれも月額・ユーザーあたり)という階段になっています。無料プランは存在するが、録画60分/月という上限が早めに効いてきます。週に数本の会議を録るだけで、すぐ天井に当たる設計です。
Read AIも無料プランを用意しており、回数ベースで要約・分析を試せます。両者に共通するのは「無料で性格は分かるが、日常運用は有料前提」という点です。無料枠の制限の出方が違うだけで、結局は使う頻度で有料化のタイミングが決まります。
正直に言えば、月$20前後という価格帯はほぼ横並び。価格でどちらかを切り捨てる場面は少なく、選定は機能の方向性で決めるのが筋が良いです。
会議の「質」を測るならRead AI
Read AIの最大の武器は、発言量・感情・エンゲージメントを数値で出すことです。営業や面接で「誰がどれだけ話し、相手がどう反応したか」を後から検証できます。
商談録画を見返して、自社が一方的に話しすぎていないか、相手の温度感がどこで上がったかを指標で追えます。優秀メンバーのトークパターンを抽出し、レビュー素材として横展開する使い方とも相性がいいです。録画再生とハイライトを組み合わせれば、要点だけを切り出して共有できます。
採用面接でも有効です。複数の面接官が関わる場面で、評価がトークの印象に流されないよう、客観的なデータを一枚噛ませられます。会議そのものを改善対象にしたいチームには、この分析機能が重宝します。
過去の文脈をたどるならRead AIの横断検索
Read AIは会議録だけでなく、過去の会議・メール・チャットを横断して検索できます。「あの話、どこでしたっけ」を1か所で解決する設計です。
意思決定が複数チャネルに散らばりがちな採用やプロジェクト管理では、議事録を点ではなく線でたどれることが効きます。Read AI自身も「会議を記録するだけのツール」と「情報をチャネル横断でつなぐツール」を区別すると謳っており、後者に寄せた思想がここに出ています。
文脈が散逸して毎回探し直しています。そんな自覚があるなら、この横断検索は地味だが効く一手です。
会議後の「タスク化」ならSembly AI
Sembly AIは、会議中のアクションアイテムを担当者・期限つきで抽出し、Salesforce / Slack / Jira / Asanaへ連携できます。手作業のタスク起票をまるごと省けます。
商談後のToDoをCRMやプロジェクト管理ツールに自動で流し込めるため、「決まったのに誰もやっていない」という抜け漏れを構造的に潰せます。Semblyは決定事項・論点・リスク・要件をそれぞれ整理する構造化要約が得意で、議事録のフォーマットが人によってブレない点も効いてきます。
商談・定例・顧客対応の記録を標準化し、会議の出力をそのまま業務フローに乗せたいチームには、この連携力が圧倒的に効きます。
日本語の会議で使うときの注意
両者ともUI表示は英語中心で、日本語の文字起こし精度は英語より劣るとされます。日本語会議が中心なら、導入前の実地テストは必須です。
専門用語や固有名詞、複数人が被って話す場面では誤認識が出やすいです。要約の質も元の文字起こしの精度に引きずられるため、英語前提のベンチマークをそのまま信じるのは危険です。
現実的な進め方はこうです。無料プランで自社の典型的な会議を1〜2本通し、固有名詞の誤認識率と要約の使いものになり方を自分の目で確認します。英語UIの読み解きに抵抗があるメンバーが多い場合、その学習コストも選定材料に入れておくとよいでしょう。
用途別の選び方
最後に、よくある3つのシーン別に答えを出します。自分のケースに一番近いものを選んでほしいです。
営業商談を振り返り、トークの偏りや顧客の温度感を分析したい → Read AI。発言量・感情・エンゲージメントを可視化でき、録画再生やハイライトでレビュー素材も作れます。
商談後のToDoをSalesforceやJiraに自動で流し、抜け漏れをなくしたい → Sembly AI。担当者・期限つきでアクションを抽出し、業務ツールへ連携できます。
過去の会議・メール・チャットを横断して文脈をたどりたい → Read AI。議事録を点ではなく線で追え、意思決定が散らばる場面に強いです。
編集部の評価
編集部の見立てでは、この2つは「競合」というより「役割が違う道具」です。同じ会議AIの棚に並んでいても、解こうとしている課題が別物だからです。
Read AI は会議を分析データに変える発想が独特で、営業・採用の改善ループを回したいチームには破格に刺さる。一方で、会議の質を測ること自体に価値を感じないチームには、その分析はオーバースペックに映るだろう。
Sembly AI はタスク連携の実用性が頭一つ抜けている。無料60分の壁は早めに来るが、Pro $19.75で得られる業務ツール連携を考えれば妥当な投資だ。ただし日本語UIがない点は、チーム展開時に正直イマイチなハードルになり得る。
両者で迷うのは健全な悩みではありません。目的が定まっていない証拠です。「会議を良くしたい」のか「会議の後始末を消したい」のかを先に決めれば、答えは自動的に出ます。
よくある質問(FAQ)
Q. Read AIとSembly AIは結局どちらを選ぶべきですか?
会議中の発言量・感情・エンゲージメントまで分析したい営業・採用チームはRead AIが向きます。会議後のアクションをSalesforceやJira、Asanaへ連携したいチームはSembly AIが適しています。
Q. Sembly AIの無料プランの制限は何ですか?
無料プランは録画が月60分に制限されます。週に複数の会議を録る運用ではすぐ上限に達するため、本格利用ならPro($19.75/月・ユーザー)が現実的な入り口になります。
Q. 日本語の会議でも問題なく使えますか?
どちらも日本語の文字起こしに使えますが、UI表示は英語中心で日本語精度は英語より劣るとされます。導入前に無料プランで自社の会議音声を通し、固有名詞の誤認識や要約の質を確認するのが安全です。
Q. SalesforceやJiraと連携したい場合はどちらですか?
Salesforce・Slack・Jira・Asanaへ要約やアクションアイテムを連携したいならSembly AIです。担当者と期限つきのToDoを抽出できるため、商談後のタスク起票の抜け漏れを減らせます。
Q. 過去の会議やメールもまとめて検索したい場合は?
過去の会議・メール・チャットを横断検索したいならRead AIが適しています。議事録だけでなく複数チャネルの文脈をたどれるため、採用やプロジェクト管理で「あの話をどこでしたか」をすぐ確認できます。
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各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- Read AI:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Sembly AI:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Salesforce:公式サイト(AI PICKSの詳細)




