MeetGeek vs Grain徹底比較|無料で始める会議AI、議事録派かクリップ派か (2026年版)

MeetGeek vs Grain徹底比較|無料で始める会議AI、議事録派かクリップ派か (2026年版)

この記事のポイント MeetGeekは「会議を組織のナレッジ資産に変える」議事録エンジン、Grainは「録画から刺さる一言を切り出して回す」クリップ共有ツール。両方とも無料プランで始められるが、伸ばす方向がまるで違う。営業・CS・採用のフォローを仕組み化したいならMeetGeek、顧客の生声をチームに横展開したいならGrain。迷う最大の分岐点は「議事録を残したいのか、ハイライトを共有したいのか」だ。

会議AIツールを「文字起こしできるかどうか」で比べるのは、もう2026年には意味がない。MeetGeekもGrainも、文字起こしも要約もAIノートも当たり前にこなす。

差が出るのは、その先に何を残すかだ。

MeetGeekは会議そのものをライブラリ化して、後からAIに検索をかけられる「組織の記憶」を作る。Grainは録画から特定の発言を切り取って、Slackや営業チームに「この瞬間を見てくれ」と回す。同じ「会議AI」というカテゴリにいながら、目指す出口が正反対なのだ。

この記事では、料金・日本語対応・録画方式・統合先という実用4軸で両者を並べ、最後に用途別の結論と編集部の率直な評価まで示す。候補をこの2つに絞り込んだ後の、最後のひと押しとして使ってほしい。

結論を先に: 2つの設計思想の違い

MeetGeek vs Grain徹底比較 - 解説1

MeetGeekは「議事録の自動化と蓄積」、Grainは「ハイライトの切り出しと共有」に最適化されている。この一行が両者の全てを説明する。

MeetGeekを使うと、会議が終わるたびに要約・決定事項・アクションアイテムがメールで届き、CRMやタスク管理に流れていく。設定さえ済ませれば、あとは受動的に回る。会議の数が多く、フォローの抜け漏れを潰したいチームに刺さる設計だ。

一方Grainは、録画を見ながら「ここ重要」という箇所を選んでクリップ化し、SlackやCRMに貼って回す。顧客インタビューの生声や、商談での決め台詞を、チーム全体の学習素材に変える発想で作られている。

つまり選び方はシンプルで、「議事録を残したい」ならMeetGeek、「瞬間を共有したい」ならGrain。この軸さえブレなければ、あとの細かいスペック差はおまけにすぎない。

MeetGeek icon
MeetGeek無料プランあり

MeetGeekは、オンライン会議にAIアシスタントを参加させ、録画、文字起こし、要約、会議インサイトの整理まで行うAI議事録ツールです。Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsの会議を記録し、発言内容をトランスクリプト化したうえで、要点、決定事項、アクション項目を自動で抽出します。会議後は要約メールの共有、過去会議へのAIチャット検索、CRMやタスク管理ツールとの連携により、商談や採用面談、社内定例の情報を次の行動へつなげられます。営業、カスタマーサクセス、採用、プロダクトチームなど、会議内容を組織のナレッジとして蓄積し、フォローアップの抜け漏れを減らしたいチームに向いています。

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主要機能の比較表

MeetGeek vs Grain徹底比較 - 解説2

両者の違いを実用観点で一覧にした。スペックの羅列ではなく、「どう使うか」で項目を選んでいる。

比較項目MeetGeekGrain
料金体系freemium(無料 / Pro / Businessの3階層)freemium(無料プランあり、上位は有料)
無料枠録音・文字起こしに月間時間の上限あり(無料は短め)録画・AIノートを無料で試せる枠あり
主機能録画・文字起こし・要約・アクション抽出・AIチャット検索録画・文字起こし・AIノート・共有クリップ・Markdown出力
録画方式ボット参加型(Zoom / Google Meet / Microsoft Teams)ボット参加型+PC音声のボットレス文字起こし
日本語対応UIは英語。日本語文字起こしは可だが英語より精度が落ちるUIは英語。日本語の会話に対応
学習コスト設定後は受動運用しやすいクリップ運用を覚えるのにやや時間がかかる
統合先CRM・タスク管理・要約メール自動配布Slack・CRM・AI向けMarkdownトランスクリプト
強み要点・決定事項・アクションを「次の行動」に直結発言箇所を切り出した共有クリップ
向くチーム営業 / CS / 採用 / 社内定例を仕組み化したい商談・顧客インタビューを横展開したい

表の要約: MeetGeekは「会議後の処理を自動化して蓄積する」方向、Grainは「会議中の良い瞬間を抜き出して配る」方向に、それぞれ機能が最適化されている。

料金: どちらも無料で始められる

MeetGeek vs Grain徹底比較 - 解説3

両者ともfreemiumで、有料の前にしっかり試せる。これは大きな安心材料だ。

MeetGeekは無料・Pro・Businessの3階層構成。無料プランでも録音・文字起こし・要約まで体験できるが、月間の録音時間に上限があり、本格運用には有料が前提になる。リサーチ各社のレビューでも「premium寄りの価格設定」と評されており、無料はあくまでテスト用と捉えるのが現実的だ。

Grainも無料プランから始められ、録画とAIノートを試せる。クリップ共有やチーム機能を本格的に使うと上位プランが必要になる構成だ。

正直なところ、料金の絶対額で勝負がつくツールではない。どちらも「無料で試して、ハマったら課金」という導線が同じだからだ。判断すべきは金額ではなく、後述する「自分のチームの使い方に合うか」のほう。

なお、両社とも価格改定が起きやすい領域なので、最新の正確な金額は必ず公式ページで確認してほしい。当サイトのMeetGeekGrainの各ツールページからも公式へ飛べる。

録画方式の違い: ボット参加かボットレスか

MeetGeek vs Grain徹底比較 - 解説4

MeetGeekはボット参加型が基本、Grainはボットレス文字起こしも選べる。ここが意外と効く差だ。

MeetGeekはZoom・Google Meet・Microsoft Teamsに録画ボットを参加させて記録する方式。参加者一覧に「MeetGeek Notetaker」のようなボットが現れるため、相手に録画していることが明示される。透明性が高い反面、社外との商談で「ボットが入るのを嫌う」相手だと気を使う場面もある。

Grainはボット参加に加えて、PCの音声を使うボットレスの文字起こしにも対応している。会議にボットを入れにくい場面でも記録を残せるのは実務上ありがたい。

「相手にボットの存在を見せたくない」「ボット参加が許可されていない会議がある」といった事情があるなら、Grainの選択肢の広さが効く。逆に、社内会議中心で透明性を重視するならMeetGeekのボット型でまったく問題ない。

日本語対応の現実

両者ともUIは英語で、日本語の文字起こしは「使えるが過信は禁物」というのが正直なところだ。

MeetGeekは多言語の文字起こしに対応しているが、日本語の精度は英語に比べて落ちる。専門用語や固有名詞が多い会議では、後から手直しが必要になる前提で使うのが安全だ。

Grainも日本語の会話には対応しているものの、UIが英語である点はMeetGeekと同じ。日本語ネイティブのチームにとっては、管理画面の英語が地味な学習コストになる。

ここは2026年時点でどちらも決定打にならない領域だ。「日本語UIで完璧に動く会議AI」を求めるなら、両者とも100点ではない。日本語精度を最優先するなら、文字起こし特化の国産・多言語ツールも併せて検討する価値がある。会議AI全体を見渡したいなら文字起こし・会議AIカテゴリも参考にしてほしい。

統合先: ナレッジ化か、共有か

MeetGeekはCRM・タスク管理への自動連携、GrainはSlack・AI向けMarkdown出力に強い。連携の方向性が、そのまま設計思想を映している。

MeetGeekは要約や決定事項をCRMやタスク管理ツールに流し込み、要約メールを関係者に自動配布する。会議で決まったことが「次のタスク」として自動で各所に届くので、フォローアップの抜け漏れが減る。営業やCSのように案件単位で動くチームと相性がいい。

GrainはクリップやノートをSlackに貼って共有する運用が中心。さらにMarkdown形式のトランスクリプトを出力できるため、それをそのままAIに渡して分析・要約させる使い方もできる。AIワークフローに会議データを組み込みたいチームには重宝する機能だ。

連携先で選ぶなら、「タスク管理に流したい」ならMeetGeek、「Slackで共有&AIで分析したい」ならGrainと覚えておけばいい。

用途別の選び方

ここからは具体的なシーン別に、どちらが向くかを示す。自分の状況に近いものを探してほしい。

営業・カスタマーサクセスの商談フォロー 要点・決定事項・アクションをCRMに自動で流したいならMeetGeek。過去商談へのAIチャット検索で「やり残し」を潰せる。一方、商談動画の決め台詞を切り出して上長レビューや事例共有に回したいならGrainのクリップが効く。

顧客インタビュー・ユーザーリサーチ 「顧客のこの一言」を社内に回したいならGrain一択に近い。発言箇所をクリップ化してSlackに貼れるし、MarkdownをAIに渡して傾向分析もできる。インタビュー本数が増え、全体傾向を横断検索で掴むフェーズに入ったらMeetGeekのAIチャット検索が活きてくる。

採用面談・社内定例 面談議事録を採用担当・現場・マネージャーで共有し、決定事項を残したいならMeetGeek。要約メールで関係者に自動配布できる。社内定例で「この議論のここだけ全社に流したい」軽い共有運用ならGrainのクリップが手軽だ。

少人数スタートアップで会議数が多い 受動的に回したいならMeetGeek。設定後は手をかけずに議事録が溜まる。逆に、限られた会議から濃いインサイトを抽出して全員で学びたいなら、Grainの切り出し運用が刺さる。

MeetGeekを選ぶべきケース / Grainを選ぶべきケース

最後に、判断を一発で固めるためのチェックリストを置いておく。

MeetGeekを選ぶべきケース

  • 議事録の自動生成と共有を最優先で仕組み化したい
  • 要点・決定事項・アクションを自動抽出させたい
  • 過去会議にAIチャット検索をかけてナレッジ化したい
  • CRM・タスク管理と連携し、フォロー漏れを減らしたい

Grainを選ぶべきケース

  • 録画から特定発言を切り出してチームに回したい
  • ボット参加が難しい会議もPC音声で記録したい
  • SlackにAIノートを流して顧客の生声を学習素材にしたい
  • Markdownトランスクリプトを出力してAI分析に使いたい

どちらにも当てはまる場合は、無料プランを両方触ってみるのが結局いちばん早い。1〜2回の会議で「自分の手に馴染むほう」がはっきり分かるはずだ。

編集部の評価

公開情報とリサーチをもとにした、編集部としての率直な見解を記す。

MeetGeekは、会議を「処理して終わり」にせず「資産として貯める」発想が圧倒的に強い。AIチャット検索で過去会議を掘り返せる点は、会議数が膨らむ組織にとって重宝する。無料はテスト用と割り切る前提なら、コストパフォーマンスは納得感がある。受動運用で回せる手離れの良さは一択級だ。

Grainは、クリップ共有という一点に振り切った設計が清々しい。顧客の生声を「文章の要約」ではなく「本人の声と表情」で社内に届けられるのは、テキスト要約にはない説得力を持つ。MarkdownでAIに渡せる点も、2026年のAIワークフロー前提で見ると地味に効く。

正直に言えば、両者とも日本語UIの不在は減点ポイントだ。英語に抵抗のないチームなら問題ないが、全社展開を考えると操作教育のコストは見込んでおきたい。それでも、用途がはっきりしていれば後悔の少ない2択だと言える。

迷ったら「議事録派ならMeetGeek、クリップ派ならGrain」。この一言に尽きる。

よくある質問(FAQ)

Q. MeetGeekとGrainはどちらが安いですか?

どちらも無料プランから始められ、有料の絶対額で大きな差がつくツールではありません。無料枠の上限を超えて本格運用する段階で有料が必要になる点も共通です。金額より「自分の使い方に合うか」で選ぶのが正解です。最新価格は各公式ページで確認してください。

Q. 日本語の会議でも使えますか?

どちらも日本語の文字起こしに対応していますが、UIは英語で、日本語精度は英語より落ちます。専門用語の多い会議では手直し前提で使うのが安全です。日本語UIや高精度を最優先するなら、国産の文字起こし特化ツールも併せて検討する価値があります。

Q. 録画に「ボット」が参加するのが気になります。どちらがいいですか?

ボットの存在を相手に見せたくない、またはボット参加が許可されていない会議があるならGrainが有利です。GrainはPC音声を使うボットレスの文字起こしに対応しています。社内中心で透明性を重視するならMeetGeekのボット参加型でも問題ありません。

Q. 顧客インタビューの分析に向いているのはどちらですか?

Grainです。発言箇所をクリップ化してSlackで共有でき、Markdownトランスクリプトを出力してAIに分析させることもできます。インタビュー本数が増えて全体傾向を横断検索したいフェーズに入ったら、MeetGeekのAIチャット検索が補完的に役立ちます。

Q. 両方を併用する意味はありますか?

用途が分かれているチームなら併用もありえます。たとえば社内定例の議事録蓄積はMeetGeek、顧客商談の生声共有はGrain、という分担です。ただしコストと運用の手間が増えるため、まずはどちらか一方に寄せて運用を固めるのを編集部としては推奨します。

会議AIの選択肢をもっと広く見たい場合は、文字起こし・会議AIカテゴリや業務効率化ツールの一覧も参考にしてほしい。