Grain vs Fathom|無料で使える会議AIはどっち?料金と機能の違い (2026年版)

Grain vs Fathom|無料で使える会議AIはどっち?料金と機能の違い (2026年版)

この記事のポイント 個人で無料で使い倒すならFathom、チームでCRMと連携して商談を回すならGrainFathomは個人利用が完全無料で録画も無制限、G2評価5.0/5(6,000件超)とレビュー数で圧倒。Grainは100言語以上対応で31,000チームに導入され、SalesforceやHubSpotへの同期が強い。日本語UIはどちらも未対応だが、文字起こし自体は両方とも日本語の会議で実用レベルに達している。

最初に身も蓋もない話をすると、この2つは「同じカテゴリの別物」だ。会議を録画して文字起こしして要約する、という入口は同じ。だが設計思想がまるで違う。

Fathomは「個人が無料で始められる議事録AI」として伸びた。Grainは「営業組織の会話をデータ化するCRM寄りのツール」として育った。だから「どっちが優秀か」ではなく「あなたが個人かチームか」で答えが変わる。

この記事では公開レビューと2026年時点の料金情報をもとに、両者の決定的な違いと、用途別の正解を出す。

結論:個人はFathom、営業チームはGrainが基本線

Grain vs Fathom - 解説1

迷ったら個人はFathom、CRM運用のある営業・CS組織はGrain。これが2026年時点の基本線だ。

理由はシンプルで、Fathomは個人利用が完全無料で録画本数の制限もないため、まず試すコストがゼロに近い。一方Grainは商談ハイライトのクリップ共有とCRM同期に最適化されていて、「会話を組織の資産に変える」用途で頭ひとつ抜ける。

両方ともfreemiumなので、最終的には無料枠で自社の会議パターンに当ててから決めるのが一番損しない。下の比較表とユースケースで、自分がどっち側かを見極めてほしい。

主要機能の比較表

Grain vs Fathom - 解説2

まず全体像を一枚で押さえる。下表は公開情報とユーザーレビューをもとに整理したものだ。

項目GrainFathom
料金体系freemium(チーム課金が中心)freemium(個人は完全無料)
無料枠録画・文字起こしに上限あり録画・文字起こし無制限
G2評価4.6/5(約300件)5.0/5(6,000件超)
対応言語100言語以上主要言語中心(やや少なめ)
文字起こしAIノート整理・発言クリップ作成30秒で要約生成・95%精度を謳う
日本語UIは英語/会話の文字起こしは可UIは英語/日本語は英語比でやや劣る
CRM連携Salesforce・HubSpot同期が強いSalesforce・HubSpot・Zapier対応
録画方式ボット参加+ボットレス文字起こしZoom・Meet・Teamsにボット参加
向くユーザー営業・CS・プロダクト組織個人・小規模チーム・商談担当

表の要点は3つ。Fathomはレビュー数と無料枠で圧倒的、Grainは多言語とCRM同期で差別化、そして日本語UIはどちらも未対応という点だ。

料金:Fathomの「個人無料」が強烈、Grainは分かりにくさが弱点

Grain vs Fathom - 解説3

コスト面ではFathomが明確に有利。個人利用なら完全無料で、しかも録画本数に制限がない。

これは競合のtl;dvOtterと比べても破格だ。「とりあえず会議を録って文字起こししたい」という最頻ニーズを、課金なしで満たしてしまう。

一方Grainの料金は正直やや分かりにくい。複数プランがあり機能差も細かいため、レビューでも「他の代替案と比べて価格設定が複雑」と指摘されている。チーム導入を前提にした見積もり型に近く、個人がサッと試すには心理的ハードルがある。

ただしGrainの有料プランは、CRM同期やクリップ共有といった「チームで効く機能」に投資する形になっている。人数分の課金が価値に直結する組織なら、価格は決して高くない。

文字起こしと要約の精度:Fathomの即時性vs Grainの整理力

Grain vs Fathom - 解説4

スピードと手軽さはFathom、構造化と再利用はGrainに分がある。

Fathomは会議終了後およそ30秒で要約が出るのが売りで、文字起こし精度も95%を謳う。会議が終わった瞬間に要約とアクションアイテムが手元に来るので、「次の一手」をその場で決めたいときに気持ちいい。

Grainは要約の速さよりも、発言を選んでクリップ化し、AIノートとして整理する方向に強い。「顧客がこの一言で刺さった」「この異論にこう返した」という具体例を切り出して共有できるため、会話そのものを組織知に変えられる。

日本語の扱いは両者とも完璧ではない。文字起こしは実用レベルだが、Fathomは日本語が英語比でやや精度が落ちるとの声があり、Grainは100言語以上対応を掲げる分だけ多言語環境に強い。日本語中心の会議が多いなら、両方を同じ会議で試して聞き比べるのが確実だ。

録画方式:ボットを入れたくないならGrain

会議にボットを入れたくない現場では、ボットレス文字起こしに対応するGrainが効く。

FathomはZoom系・Google Meet・Microsoft Teamsにボットとして参加して録画する方式が基本。安定して動くが、社外ゲストが多い商談では「録画ボットが入ること」自体に抵抗を示す相手もいる。

Grainはボット参加に加えて、PC音声を使うボットレスの文字起こしにも対応する。カレンダー連携と録画ルールで対象会議を自動取得できるため、ゲスト混在の会議でも運用しやすい。

「相手に気づかれにくく、自分の手元で記録を残したい」というニーズには、Grainの柔軟さが向く。

CRM連携とチーム運用:Grainの本領

営業データを回す前提なら、CRM同期に最適化されたGrainが本領を発揮する。

GrainはSalesforceやHubSpotへの同期を軸に、31,000チーム以上に導入されている。商談で出たキーワードやハイライトをそのままCRMの商談レコードに流し込めるので、「会議が終わったら手で議事録を転記する」という作業が消える。

Fathomもsalesforce・HubSpot・Zapier連携を備えるが、設計の重心は「個人の議事録を楽にする」ところにある。チーム全体の会話を横断検索して資産化する、という運用ではGrainのほうが一段深い。

CRMを使っていない個人や小規模チームなら、この差はほぼ関係ない。逆にRevOpsやCSの仕組みを回しているなら、ここが決め手になる。

他の会議AIとの位置づけ

GrainとFathomで決めきれないなら、隣接ツールも視野に入れる価値はある。

無制限の文字起こしと検索を重視するならFireflies、タイムスタンプ付きの即時文字起こしで定例向きなのがtl;dv。音声メモや講義の書き起こし用途ならOtter、日本語の精度を最優先するなら国産のNottaも候補に入る。

このあたりはAI会議ツールカテゴリにまとめてある。比較対象を一気に見たいときに使ってほしい。

ただ、選択肢を増やしすぎると決められなくなる。まずはFathomの無料枠で1週間回して、不満が出た部分だけ他ツールで埋める、という順番が現実的だ。

編集部の評価

率直に言えば、2026年時点で「とりあえず1つ」ならFathom一択に近い。個人無料・録画無制限・G2で6,000件超の5.0/5という条件は、competitor全体を見渡しても破格だ。導入の摩擦がほぼゼロなのが効いている。

ただしGrainを「下位互換」と切るのは間違い。営業組織で商談を回す現場では、クリップ共有とCRM同期がそのまま売上の再現性につながる。ここはFathomがまだ追いつけていない領域で、Grainの存在価値は揺るがない。

微妙なのは料金の分かりにくさで、Grainは個人が試すには情報が読み解きにくい。逆にFathomは「無料で始めて気づいたら手放せない」設計がうまく、最初の一歩を取りに来ている点が重宝する。

日本語UIが両方とも未対応なのは正直イマイチで、英語に抵抗があるチームには依然ハードルが残る。この一点だけは国産勢に分があると見ている。

よくある質問(FAQ)

Q. GrainとFathomは無料でどこまで使える?

Fathomは個人利用が完全無料で、録画・文字起こしの本数に上限がない。Grainも無料枠はあるが録画や保存に制限があり、本格運用には有料プランが前提になる。まず無料で試すならFathomのほうが踏み込みやすい。

Q. 日本語の会議でも使える?

どちらも会議音声の日本語文字起こしには対応しており、実用レベルで動く。ただしUIは両方とも英語のみで、Fathomは日本語精度が英語比でやや落ちるとの声がある。日本語UIや高精度を最優先するならNottaなど国産ツールも比較したい。

Q. 営業チームで導入するならどっち?

CRM(SalesforceやHubSpot)を使って商談を管理しているならGrainが向く。商談ハイライトのクリップ共有とCRM同期に最適化されていて、会話を組織の資産に変えやすい。CRMを使わない小規模チームならFathomで十分なことが多い。

Q. ボットを会議に入れずに録画できる?

Grainはボット参加に加えてPC音声を使うボットレス文字起こしに対応する。社外ゲストが多くボット参加に抵抗がある商談では、この柔軟さが効く。Fathomは基本的にボット参加型のため、相手の同意が前提になる。

Q. 乗り換えるべきタイミングは?

無料枠で会議パターンに当ててみて、「録画本数が足りない」「CRMに手作業で転記している」「クリップで共有したい」のいずれかが詰まったときが判断点だ。逆に今の運用で不満がなければ、乗り換えコストのほうが高くつく。無駄な乗り換えは避けたい。

まとめ:自分が個人かチームかで答えは出る

GrainとFathomの違いは「機能の優劣」ではなく「設計の向き」だ。

個人で無料で議事録を楽にしたいならFathom、CRMを軸に営業の会話を資産化したいならGrain。この軸さえ持てば、レビュー点数や機能表に振り回されずに選べる。

どちらもfreemiumで初期コストは低い。まずは普段の会議で1週間ずつ走らせて、文字起こしの日本語精度と運用のしっくり感で最終判断するのがいちばん確実だ。