Darktraceとは

Darktraceは、自己学習型AIが企業の「平常時の通信・挙動パターン」を学習し、そこから逸脱する異常を検知する英国発のサイバーセキュリティプラットフォーム。現行のプラットフォーム名は「Darktrace ActiveAI Security Platform」(「Behavioral Defense Platform」としても案内されている)。シグネチャに依存しないため、既知のマルウェアだけでなくゼロデイ攻撃や内部犯行、ビジネスメール詐欺のような未知の脅威にも対応する。専任SOCを持たない中堅企業から、グローバル展開する大企業まで、ハイブリッド環境全体を横断的に守りたい組織が主な対象。2026年のGartner Magic Quadrant NDR分野でLeaderに選出されている。

主要機能

  • NETWORK/EMAIL/CLOUD/IDENTITY/ENDPOINT: 各領域固有の通信・挙動パターンを学習し、ベースラインから外れた異常をリアルタイムに可視化する。国内代理店の紹介では検知に加え自律的な遮断対応も提供されるとされている。
  • SECURE AI(新設ライン): 社内で導入が進むAIエージェントの挙動を監視し、意図しない情報漏洩や誤動作のリスクを管理する領域として公式ナビに追加された。
  • OT(新設ライン): 産業制御システム(OT)向けに監視領域を拡張し、工場・インフラ環境の脅威にも対応する。
  • Cyber AI Analyst(Real-Time AI Analyst): 脅威調査の一次トリアージをAIが代行し、公式はトリアージ速度を最大10倍に高速化できるとしている。

編集部の検証メモ

公開料金は非開示で見積ベース。旧ブランドで訴求されていた「Antigena」という製品名は現行の公式サイト上では確認できず、現在はNETWORK/EMAIL/CLOUD等の機能軸・SECURE AI/OTといった新領域での訴求に整理されている。導入検討時は旧製品名でなく、現行のプラットフォーム名と機能軸で最新の資料・見積を確認したい。

こんな企業に向く/向かない

専任SOCを持たず、ネットワークからAIエージェント・OTまで幅広い領域を自動で監視したい従業員規模の大きい企業に向く。一方、UIが英語中心で運用ログの解釈に一定のセキュリティ知見を要するため、情報システム担当が兼務の小規模組織はMDR型サービスとの併用検討が現実的。