
Webflow vs Adalo比較|月$14のサイトと月$36のアプリ、選び方 (2026年版)
この記事のポイント Webサイトを作るならWebflow、スマホアプリを作るならAdalo。両者は「ノーコード」で括られがちだが、出力するものがWebサイトとネイティブアプリで根本的に違う。料金はWebflowが月$14前後、Adaloはアプリストア公開を含めると月$36前後。迷う必要はほぼない——作りたいものが決まれば答えは一つに絞れる。
「WebflowとAdalo、どっちがいいですか」という問いには、実は前提のズレが隠れている。この2つは競合ではない。Webflowが作るのはWebサイト、Adaloが作るのはスマホアプリだ。ブラウザで見るページが欲しいのか、App Storeに並ぶアイコンが欲しいのか。そこさえはっきりすれば、比較は驚くほど単純になる。
それでも両者が並べて語られるのは、どちらも「コードを書かずに作る」ノーコードツールで、似た価格帯にいるからだ。この記事では料金・出力先・向き不向きを具体的な数字で整理し、あなたのプロジェクトがどちらに乗せるべきかを最短で判断できるようにする。
結論:Webサイトか、アプリか。それだけで決まる

判断軸はシンプルだ。完成物がブラウザで開くWebサイトならWebflow、スマホにインストールするアプリならAdalo。この一点で9割は決着する。
Webflowはデザイン性の高いコーポレートサイト、ランディングページ、ブログ/CMSを作るためのツール。ピクセル単位でレイアウトを詰められ、アニメーションやSEO設定まで一つの環境で完結する。一方Adaloは、ユーザー登録・データ入力・画面遷移を持つアプリを作り、iOS・Android・Webへ同時に公開できる。会員制サービスや予約アプリ、社内業務ツールの土台になる。
迷うとしたら「Webアプリ」のグレーゾーンだけだ。ログインしてデータを操作するダッシュボード的なものが欲しい場合、Webflowでは正面から作りにくく、Adaloの方が素直に作れる。逆に「中身はブログだけどおしゃれにしたい」ならWebflow一択。
料金を並べる:月$14と月$36の意味

まず実際の価格を見てから話を進める。下の表は2026年時点の公開プランをもとに整理したものだ。
| 項目 | Webflow | Adalo |
|---|---|---|
| 無料プラン | あり(webflow.ioサブドメインで公開可) | あり(テスト・学習用、公開制限あり) |
| 有料の入口 | 約$14/月〜(Basicサイトプラン) | 約$32/月〜(Starter、Webアプリ中心) |
| アプリストア公開 | 非対応(Webサイト専用) | 約$36/月〜(iOS/Androidネイティブ公開) |
| CMS/DB | CMS(記事・商品の構造化管理) | 内蔵データベース(リレーション対応) |
| 料金が上がる要因 | ページ数・CMS項目数・帯域 | アプリ本数・月間アクション数 |
ざっくり言えば、Webflowは月$14前後でWebサイトを公開でき、Adaloはアプリストアに出すなら月$36前後が現実的な入口になる。Adaloは無料・Starterだと機能や公開先が絞られ、ネイティブアプリをストアに並べる段階で上位プランが必要になる点に注意したい。
どちらも為替やプラン改定で変動するため、契約前には必ず公式の最新料金を確認すること。ここでの数字は「桁感をつかむ」ためのものだ。
Webflowの本質:デザインとCMSのワンストップ

Webflowは「デザイナーがコードを書かずに、コードと同等の自由度でWebサイトを組める」ことを売りにしてきたツールだ。テンプレートは数千種類あり、そこからブランドの世界観に合わせて細部まで調整できる。
強みは大きく3つある。
- ピクセル単位のデザイン自由度 — FlexboxやGridをビジュアルで操作でき、テンプレ臭さから抜け出せる
- CMSでの構造化運用 — 記事・事例・商品を「コレクション」として管理し、一覧やフィルタを動的に生成
- SEO/公開周りの内蔵 — メタ情報、リダイレクト、サイトマップ、独自ドメイン公開まで一つの画面で完結
オウンドメディアやコーポレートサイトを継続的に育てたいなら、この「作る→公開→改善」が同じ環境で回せるのは大きい。制作会社がクライアントのブランドサイトを量産する用途とも相性がいい。
弱点は、ネイティブアプリを作れないこと、そして自由度が高い分だけ最初の学習に時間がかかること。画面UIは英語中心で、CSSの概念(margin/paddingやposition)をある程度理解していないと、思った通りに動かず手が止まりやすい。
Adaloの本質:アプリの雛形をテキストから生む

Adaloは「スライドを並べる感覚でアプリを組む」発想のツールだ。画面を一枚ずつキャンバスに置き、ボタンに「このデータを保存して次の画面へ」といったアクションを紐づけていく。内蔵データベースを持つため、ユーザー情報や投稿データをそのまま扱える。
近年はAI機能が加わり、作りたいアプリをテキストで説明すると初期の雛形を自動生成してくれる。ゼロから画面を並べる手間が減り、叩き台を素早く用意できるようになった。
Adaloの強みはこのあたりだ。
- iOS・Android・Webへ同時公開 — 同じプロジェクトから3つの出力先に出せる
- 内蔵DBと画面遷移 — 会員登録、フォーム、リスト表示、詳細画面といったアプリの基本構造を素早く形にできる
- プッシュ通知や外部連携 — Airtableなどの外部データやカスタムアクションで実用アプリに寄せられる
開発者を雇わずに、会員アプリや予約フロー、社内業務ツールのMVPを検証したい起業家・事業チームに向く。仮説検証の段階で「とりあえず動くアプリ」を作れる速さは重宝する。
弱点は、デザインの自由度や複雑なロジックではコードに劣ること。画面数やアクションが増えると動作が重くなりやすく、アプリのアクション数で課金が膨らむケースもある。本格的なプロダクトに育てる段階では、よりエンジニア寄りのツールへの移行を検討する場面も出てくる。
用途別の選び方:あなたのケースはどっち
コーポレートサイト・オウンドメディアを作りたい
迷わずWebflow。記事や事例をCMSで構造化し、SEO設定まで同じ環境で回せる。ブランドの世界観をアニメーションやレイアウトで表現したいなら、Adaloにこの土俵で勝ち目はない。
会員制アプリ・予約/申請フローのMVPを検証したい
Adaloが向く。ユーザー登録、データ入力、画面遷移、プッシュ通知という「アプリらしい挙動」が必要な領域だ。テキストで要件を伝えて雛形を作り、iOS・Android・Webへ同時に出して反応を見られる。
おしゃれなランディングページを量産したい
Webflow。テンプレートを土台にブランドごとの調整がしやすく、独自ドメインで素早く公開できる。広告の受け皿としてLPを作り分ける用途にも合う。
社内の在庫管理・申請ツールを内製したい
Adalo。内蔵DBとフォーム、リスト表示で「入力して一覧で見る」業務アプリの骨格を組める。スマホから使う前提なら特に相性がいい。
Webサイトもアプリも両方ほしい
両方使う。サイトはWebflow、アプリはAdaloという二刀流が現実的だ。一方で無理に片方へ寄せると、どちらも中途半端になりやすい。
どちらを選ぶべきか:チェックリスト
Webflowを選ぶべき人
- デザイン性の高いWebサイトをコードなしで作りたい
- 記事・事例・商品をCMSで構造化して継続運用したい
- SEOやブランド表現まで一つの環境で詰めたい
- 制作会社としてクライアントのサイト案件を回したい
Adaloを選ぶべき人
- iOS・Androidのネイティブアプリを公開したい
- ユーザー登録・内蔵DB・画面遷移を伴うアプリが必要
- テキスト指示でアプリの雛形を素早く作りたい
- 開発者を雇わずにMVPを検証したい起業家・事業チーム
他の選択肢も知っておく
Adaloと同じアプリ系では、より高機能なFlutterFlowが比較対象に挙がる。Adaloが「週末で誰でも基本アプリを作れる手軽さ」を取るのに対し、FlutterFlowは「実コードを生成する作り込みの深さ」を取る。手早く検証したいならAdalo、本格運用まで見据えるならFlutterFlowという住み分けだ。
Webサイト系では、Webflowの対抗としてFramerがよく並ぶ。Framerはより直感的でデザインのスピードに振っており、Webflowは細かい構造化とCMS運用に強い。どちらもLPやコーポレートサイト向きで、Adaloとは作るものがそもそも違う。
つまり「Webサイト系」と「アプリ系」で土俵が分かれており、Webflow vs Adaloの比較は、その2つの土俵を一度切り分けてから考えると一気に見通しが良くなる。
編集部の評価
正直に言えば、Webflow vs Adaloは「比較」というより「交通整理」に近い。両者は奪い合う関係ではなく、欲しいものがWebサイトかアプリかで自動的に決まる。だからこそ、選定で悩むより前に「自分が作りたいのはどっちか」を言語化する方が大事だ。
WebflowはWebサイト制作ツールとして圧倒的に完成度が高く、デザインからCMS、SEO、公開までを一気通貫でこなせる。月$14前後で始められる入口の手頃さも効いている。デザインにこだわるオウンドメディアやコーポレートサイトなら、ここを選んで後悔する場面は少ない。
Adaloは、エンジニアなしでスマホアプリを形にできる速さが魅力だ。一方で、アプリストア公開には月$36前後が必要になり、規模が大きくなると動作の重さやアクション課金が気になってくる。MVP検証や社内ツールには重宝するが、本番プロダクトとして育てる段階では移行も視野に入れたい。
結論はやはりシンプルだ。Webサイトを育てたいならWebflow、アプリで仮説を検証したいならAdalo。どちらも無料で試せるので、机上で悩むより一度触ってみる方が早い。
よくある質問(FAQ)
Q. WebflowとAdaloは何が違いますか?
Webflowはブラウザで見るWebサイトを作るツール、Adaloはスマホにインストールするアプリを作るツールです。同じ「ノーコード」でも完成物が違うため、競合というより役割分担の関係にあります。Webサイトが欲しいならWebflow、アプリが欲しいならAdaloを選びます。
Q. 料金はどちらが安いですか?
入口の安さではWebflowが有利で、Basicサイトプランが月$14前後から始められます。Adaloは無料・Starter(月$32前後)もありますが、iOS/Androidのアプリストア公開には月$36前後の上位プランが必要です。作るものが違うため、単純な価格比較より「目的に必要なプラン」で考えるのが現実的です。
Q. スマホアプリを作りたい場合はどちらですか?
Adaloです。Webflowはネイティブアプリを作れません。Adaloなら同一プロジェクトからiOS・Android・Webへ同時に公開でき、ユーザー登録や内蔵データベース、プッシュ通知といったアプリの基本機能も備えています。
Q. コーポレートサイトやブログにはどちらが向いていますか?
Webflowが向いています。記事や事例をCMSで構造化して運用でき、SEO設定や独自ドメイン公開まで同じ環境で完結します。デザインの自由度も高く、ブランドサイトやオウンドメディアを継続的に育てる用途に適しています。
Q. 日本語で操作できますか?
どちらも操作画面は英語が中心です。無料から試せるものの、最初に使い方を覚える時間は必要になります。英語UIに慣れる前提で、WebサイトならWebflow、アプリならAdaloを選ぶのが現実的です。
Q. WebflowとAdaloを両方使うのはアリですか?
アリです。WebサイトはWebflow、アプリはAdaloという使い分けは合理的で、それぞれの強みを活かせます。ただし無理に片方へ役割を寄せると中途半端になりやすいため、用途ごとに適したツールを割り当てるのがおすすめです。
