
PLAUD NOTE vs Grain|対面録音とWeb会議で選ぶ違いと料金 (2026年版)
この記事のポイント PLAUD NOTEは本体27,500円〜の専用デバイスで、対面の商談や取材を録る道具。Grainは無料プランから始めるWeb会議録画ツール。録る相手が「目の前の人」か「画面の向こう」かで答えはほぼ決まる。両者は競合ではなく、守備範囲が違う。
この2つを「どちらが優秀か」で比べると判断を誤る。PLAUD NOTEは胸ポケットに入る録音デバイスで、Grainはブラウザの中で完結するソフトウェアだ。同じ「AIで会話を記録する」というカテゴリに見えても、解いている課題がそもそも別物。
だから選び方はシンプルになる。あなたの会議の大半がZoomやGoogle MeetならGrain、外回りや対面の打ち合わせが中心ならPLAUD NOTE。この記事では、その分岐をもう少し細かく詰めていく。
結論:対面ならPLAUD NOTE、Web会議ならGrain

録音対象が物理空間の声ならPLAUD NOTE、画面越しのオンライン会議ならGrainが正解になる。
PLAUD NOTEはカード型・クリップ型の専用ハードウェアで、スマホやPCを開けない場面でも録音できるのが本質的な強み。会食、展示会のブース、クライアント先の応接室、対面取材。こうした「PCを広げづらい現場」を一台でカバーする。
Grainはボット参加またはPC音声の取り込みでWeb会議を録画し、文字起こし・AIノート・発言箇所のクリップ共有までブラウザで完結する。営業やカスタマーサクセスが商談を録ってSlackやCRMに流す、という組織的な使い方に向く。
迷ったときの一言で言えば、個人が現場で録るならPLAUD NOTE、チームがオンラインで回すならGrainだ。
一覧比較:料金・録音方式・日本語対応

まず全体像を表で押さえる。価格や仕様は変動するため、契約前に各公式サイトでの最終確認をおすすめする。
| 比較項目 | PLAUD NOTE | Grain |
|---|---|---|
| 形態 | 専用ハードウェア(買い切り+サブスク) | クラウドソフト(フリーミアム) |
| 初期費用 | 本体27,500円〜30,800円 | 0円(無料プランあり) |
| 無料枠 | スタータープラン月300分(GPT-4o文字起こし) | 無料プランあり |
| 有料プラン | プロ年16,800円(月1,200分)/無制限年40,000円 | 有料プランは月額制 |
| 録音方式 | デバイスで物理録音 | ボット参加+PC音声のボットレス録画 |
| 得意な場面 | 対面・外出先・取材・講義 | Zoom/Google Meet等のオンライン会議 |
| 日本語 | UIは英語/日本語テキスト化対応 | UIは英語/日本語会話対応 |
| 連携 | アプリで録音管理・要約 | Slack/CRM連携、Markdown出力、クリップ共有 |
表をひと言でまとめると、PLAUD NOTEは「初期投資して現場を録る」、Grainは「無料で始めてチームで回す」という設計思想の違いに行き着く。
PLAUD NOTEの料金体系:本体は買い切り、AIはサブスク

PLAUD NOTEの料金は「本体価格」と「AIサブスク」の二階建てで、ここを混同すると割高になる。
本体は買い切りで27,500円〜30,800円ほど。これを買うと、AIメンバーシップのスタータープラン(無料・月300分)が付いてくる。無料枠でもGPT-4oによる文字起こしと要約が使えるのがポイントで、有料プランと同じ精度の処理が月300分まで試せる。
録音量が多いならプロプラン(年16,800円・月1,200分)か無制限プラン(年40,000円)に上げる。以前のプロは月600分だったが、料金据え置きで1,200分に倍増した経緯がある。月1時間程度の会議が数本なら無料枠で足りるが、毎日録るなら有料が現実的だ。
注意点として、シリーズにはPLAUD NOTE・Note Pro・NotePinなど複数の本体があり、本体ごとに価格は違うがサブスクは共通。「本体だけ買えばずっと無料で全機能」ではない点は理解しておきたい。
Grainの料金体系:無料で始めて人数で増やす

Grainはフリーミアムで、無料プランから録画・文字起こし・AIノートを試せる。
初期費用ゼロで導入できるのが最大の参入障壁の低さ。まず無料で1人が使ってみて、チームに広げる段階で有料プランへ、という流れが作りやすい。営業組織にとっては「失敗してもコストがほぼかからない」のは大きい。
有料プランでは録画本数の制限解除、CRM連携の強化、共有・管理機能が広がる。ソフトウェアなので追加端末はゼロ円——新しいメンバーはアカウントを作るだけで使い始められる。ここがハードウェアを人数分買う必要のないGrainの構造的な強みになる。
ただしWeb会議が前提なので、対面の打ち合わせには原理的に対応できない。そこはPLAUD NOTEとの決定的な境界だ。
録音方式の違い:物理マイクvs画面の音
両者の本質的な差は「どこから音を取るか」にある。
PLAUD NOTEは物理マイクで空間の音を拾う。だから目の前の相手の声も、会議室の複数人の発言も、その場の空気ごと録れる。話者の区別やリアルタイム文字起こしにも対応し、対面の議事録づくりの手間を圧縮する。電波もアプリ起動も不要で、ボタンを押せば録れる確実性が現場では効く。
Grainはオンライン会議に「ボット」として参加するか、PC音声を直接取り込むボットレス方式で録る。画面共有された資料の文脈ごと記録でき、発言の特定箇所を切り出してクリップとして共有できる。カレンダー連携で対象会議を自動で拾うので、録り忘れも減る。
つまり、PLAUD NOTEは「現実の音」、Grainは「デジタルの音」を担当する。両方の会議があるなら、両方使うのが正直いちばん合理的だ。
用途別の選び方:あなたの仕事はどっち寄りか
外回り営業・対面商談が多い クライアント先や会食でPCを開きづらいならPLAUD NOTE一択。Web会議ツールに依存せず、対面の会話をそのまま残せる。話者区別で「誰が何を言ったか」も後から追える。
インサイドセールス・CSでオンライン商談中心 ZoomやMeetの商談を録ってチームに共有するならGrain。アクションアイテムやMarkdownトランスクリプトをSlack/CRMに流せ、フォローアップとナレッジ蓄積が回る。
取材・講義・セミナーの記録 登壇者の生の声を正確に残す現場取材はPLAUD NOTE。一方、オンライン配信のウェビナーを録画してクリップ共有するならGrain。同じ「セミナー」でも開催形態で答えが変わる。
1人の道具か、組織の仕組みか 個人の記録効率を上げたいならPLAUD NOTE、チームの会話資産を貯めたいならGrain、という軸でも分けられる。
日本語対応とプライバシーの注意点
どちらもUIは英語前提だが、日本語の会話・テキスト化には対応している。
PLAUD NOTEは日本語の文字起こしに対応し、Grainも日本語会話を扱える。ただし操作画面は英語なので、英語UIに抵抗がある人は初期の学習コストを見込んでおきたい。設定さえ済めば日常運用で英語に触れる場面は限られる。
録音には相手の同意という観点も外せない。対面でもオンラインでも、商談や取材を録る際は事前に一言伝えるのが基本マナーであり、トラブル回避にもなる。特にGrainのボット参加は会議参加者に見える形になるため、運用ルールをチームで決めておくと安心だ。
クラウドに音声・文字起こしが保存される点も共通の留意事項。機密性の高い会議では、各社のデータ保管ポリシーを確認してから導入したい。
組織で使うならどちらがスケールするか
チーム展開のしやすさではGrainに分がある。
Grainはアカウント追加だけで人数を増やせ、CRM連携で商談データを営業プロセスに組み込める。「誰の商談でも検索でき、要点がSlackに流れてくる」状態を作れるのは、ソフトウェアならではの拡張性。営業・CS・プロダクトが同じ会話を参照するナレッジ基盤として機能する。
一方PLAUD NOTEは端末を人数分そろえる必要があり、台数が増えるほど初期コストはかさむ。ただし「現場の対面会話」という、Grainでは絶対に録れない領域を押さえられる。フィールドセールスが多い組織では、PLAUD NOTEなしでは記録の穴が空く。
現実解は併用だ。対面はPLAUD NOTE、オンラインはGrainと役割分担すれば、会話の取りこぼしがなくなる。
編集部の評価
正直なところ、この2つを天秤にかけて片方を捨てるのはもったいない。守備範囲が違いすぎる。
PLAUD NOTEは本体3万円弱という初期投資こそ要るが、「PCを開けない現場で確実に録れる」という一点で代替が効かない。月300分の無料枠でGPT-4o要約まで試せるのは破格で、外回りが多い人なら投資回収は早い。逆にデスクワーク中心でWeb会議しかしない人には宝の持ち腐れになる。
Grainは無料で始められる導入障壁の低さが圧倒的に強い。営業組織が「とりあえず1人試す」をやりやすく、SlackやCRMに流れる運用は一度回り出すと重宝する。対面に対応できないのは弱点だが、オンライン特化と割り切れば文句なしの選択だ。
結論として、対面が1回でもある人はPLAUD NOTE、完全オンライン組織はGrain、両方ある組織は併用。同じ「AI議事録」でも入口が違うと理解すれば、選択で迷うことはない。他の選択肢も見たいならAI議事録・文字起こしツールの一覧も参考になる。
よくある質問(FAQ)
Q. PLAUD NOTEとGrainはどちらを選ぶべきですか?
対面会議・外出先の商談・取材・講義などリアル空間の声を残したいならPLAUD NOTE。ZoomやGoogle Meetのオンライン会議を録画・要約してチームで共有するならGrainが適します。録る相手が目の前か画面越しかで分岐します。
Q. PLAUD NOTEは無料で使えますか?
本体(27,500円〜)は買い切りで必要ですが、購入特典としてスタータープラン(無料・月300分)が付き、GPT-4oによる文字起こしと要約が使えます。月300分を超えるならプロ(年16,800円・月1,200分)や無制限(年40,000円)を検討します。
Q. Grainは無料プランだけで実用になりますか?
無料プランから録画・文字起こし・AIノートを試せます。本格的にチームで使い、録画本数の制限解除やCRM連携を活用したい段階で有料プランへ。初期費用ゼロで始められるのが導入のしやすさです。
Q. 日本語の会議に対応していますか?
どちらも日本語の会話・テキスト化に対応します。ただし操作画面のUIは英語のみなので、英語UI前提で選ぶ必要があります。日常運用では英語に触れる場面は限られます。
Q. 営業チームで使うならどちらですか?
オンライン商談中心ならGrain。Slack/CRM連携、アクションアイテム、Markdown出力、発言箇所のクリップ共有でフォローアップとナレッジ蓄積が回ります。外回り・対面商談が多いならPLAUD NOTEを併用するのが現実的です。
