
Otter.ai vs Read AI徹底比較|無料枠と月$8.33の境界線で選ぶ (2026年版)
この記事のポイント 英語会議を「後から検索できる議事録の山」にしたいならOtter.ai、会議の発言量・感情・関与度を数値で改善したいならRead AI。Otterは無料300分・Pro月$8.33(年払い)で文字起こしが主役、Read AIは会議の「質」を可視化するのが主役。役割が違うので、競合というより併用が現実解になる場面も多い。
選ぶ基準は精度の優劣ではない。「何を残したいか」で割れる。
Otter.aiは会議をテキスト資産に変える道具。Read AIは会議を分析対象に変える道具。同じ「会議AI」でも、出口が違う。ここを取り違えると、せっかく課金しても使われずに放置される。
両方ともfreemiumで、日本語UIは2026年6月時点で非対応(英語のみ)。だからこそ、まず無料で並走させて、自分の働き方に刺さる方を残すのが一番ハズレが少ない。
結論:3秒で決めるなら

文字起こしと検索が主目的ならOtter.ai一択。会議運営そのものを改善したいならRead AI。
- 議事録・文字起こしが欲しい → Otter.ai(精度と検索性で重宝する)
- 会議の質を数値で見たい → Read AI(発言の偏りや関与度が出る)
- 営業の商談ログを貯めたい → Otter.ai(AI Chatで過去商談を質問できる)
- 1on1や定例を改善したい → Read AI(エンゲージメント指標が効く)
迷うなら、まずOtter.aiの無料枠(月300分)から触るのが正解。文字起こしの体験は両者ともOtterの方が直感的で、つまずきにくい。
会議AIの全体像を俯瞰したい人は会議・文字起こしAIカテゴリも合わせて見てほしい。
料金体系の違い:無料枠と月$8.33の境界

まず財布に直結する料金から。ここが意思決定の8割を占める。
| プラン | Otter.ai | Read AI |
|---|---|---|
| 無料 | $0/月・300分(1会議30分上限) | freemium(無料枠あり・分単位より会議数で制限) |
| 個人有料 | Pro月$8.33(年払い)/$16.99(月払い)・1,200分 | 有料プランあり(個人〜チーム) |
| チーム | Business月$19.99/ユーザー(年払い)/$30(月払い)・実質無制限 | チーム/エンタープライズ階層 |
| 課金軸 | 文字起こしの「分数」 | 会議の「数」と分析機能の深さ |
Otter.aiは分数課金が明快だ。無料の300分は「1会議30分まで」という上限もあるので、長尺の打ち合わせが多い人はすぐ天井に当たる。月数本の短い会議ならBasicで足りる。
Read AIは会議数ベースの制限で、無料でも分析の一部を試せる。ただし発言量や感情の本格的なダッシュボードは上位プランに寄っている。
正直なところ、純粋なコスパで文字起こしだけ欲しいならOtter Proの月$8.33は破格。1,200分(=20時間相当)をこの価格で文字に起こせるツールはそう多くない。
文字起こし精度と話者識別

Otter.aiは文字起こしを「主役」として磨いてきた老舗。話者識別とリアルタイム字幕の安定感で一日の長がある。
Read AIも文字起こしはできるが、あくまで分析の入力として扱う設計。要約や指標を出すための素材という位置づけだ。
英語の長尺音声、たとえばインタビューや講義をテキスト化して後から引きたいなら、Otterの音声同期再生が効く。テキストの該当箇所をクリックすると、その瞬間の音声に飛べる。聞き直しの手間が激減する。
日本語混じりの会議だと、両者とも英語ほどの精度は出ない。日本語メインの会議が中心なら、そもそも国産・日本語特化の文字起こしツールを検討した方が幸せになれる場面もある。
AI要約と「過去会議への質問」

Otter.aiの隠れた主力がOtter AI Chat。過去の会議ログに対して自然言語で質問できる。
「先月のA社との商談で、価格の落とし所はどこだった?」と聞けば、該当会議を横断して答えを返す。商談が積み重なるほど価値が増す、ナレッジベース型の使い方だ。
Read AIも要約は出すが、強みは「何を話したか」より「どう話したか」。会議のトーン、決定事項、フォローアップを整理する方向に寄っている。
引き継ぎや過去案件の掘り返しが多い営業・採用なら、Otterの蓄積型が刺さる。逆に、毎回の会議をその場で締めて次に進むスタイルならRead AIの即時要約が軽快だ。
Read AIの本領:会議の「質」を測る
ここがRead AI最大の差別化点。文字起こしの先にあるメタ分析を持っている。
- 発言量:誰がどれだけ話したか(特定の人の独演を可視化)
- 感情・トーン:会議の雰囲気の推移
- エンゲージメント:参加者の関与度・集中度
- 時間配分:議題後半で関与が落ちていないか
これらは議事録ツールにはない視点だ。「会議が長いのに何も決まらない」「いつも同じ人だけ話す」といった運営の病を、感覚ではなくデータで指摘できる。
マネージャーが1on1や定例の質を上げたい、あるいは会議文化そのものを変えたいなら、Read AIは重宝する。客観データは説得力が違う。
連携と「放置運用」のしやすさ
両者ともZoom / Google Meet / Microsoft Teamsに対応。カレンダー連携で会議に自動参加させられる。
Otter.aiはカレンダー連携での自動入室・自動文字起こしの「放置運用」が組みやすい。一度設定すれば、会議が始まるたびにOtterが勝手に入って記録する。
Read AIはメール・チャットも横断して検索できるのが特徴。会議だけでなく、関連するやり取りまで一つの文脈として追える。
CRMやSlackと繋いでワークフロー化したいなら、両者とも連携メニューは揃っている。とはいえ「とりあえず会議を全部記録して放置」の運用しやすさはOtterが一枚上だ。
用途別の選び方
働き方ごとに、向き不向きをはっきり分ける。
英語の社外商談を資料化したい営業・採用 → Otter.ai。話者識別+AI Chatで過去商談を横断質問。引き継ぎと振り返りに効く。
会議運営を改善したいマネージャー・PM → Read AI。発言の偏りや関与低下を数値で把握。改善PDCAが回せる。
長尺の英語音声を扱うメディア・教育 → Otter.ai。音声同期再生で発言箇所に即座に戻れる。インタビュー・講義のテキスト資産化に強い。
会議もメールも横断して文脈を追いたい → Read AI。コミュニケーション全体を一つの流れで検索できる。
営業まわりのツール選定を広く見たい人は営業・SaaS活用カテゴリも参考になる。
編集部の評価
公開情報とリサーチをもとにした、忖度なしの評価。
Otter.aiは「文字起こしの王道」として一択級。月$8.33で1,200分は破格だし、AI Chatで蓄積が効く設計が秀逸。英語会議が中心の営業・採用・メディアなら、まず選んで外さない。弱点は日本語精度と、UIが英語のみで初期の取っつきにくさがある点。
Read AIは「会議分析」という別ジャンルで強い。発言量・感情・関与度の可視化は、議事録ツールにはない独自価値。ただし指標が多く、読み解きに慣れが要る。データを活かす運用体制がないと、宝の持ち腐れになりがちな点は正直シビアに見ておきたい。
結論として、両者は競合というより役割分担。文字起こし=Otter、会議改善=Read AIで割り切り、必要なら両方の無料枠を併用するのが2026年時点で最も現実的だ。会議AIをもっと比較したい人はFireflies.aiとの比較も検討候補に入れていい。
よくある質問(FAQ)
Q. Otter.aiとRead AIは結局どちらを選ぶべきですか?
英語会議を後から検索できるナレッジとして残し、AIに過去会議を質問したいならOtter.aiです。発言量・感情・関与度など会議の質を数値で改善したいならRead AIが向きます。役割が違うので、用途で割り切るのが正解です。
Q. Otter.aiの無料枠はどこまで使えますか?
2026年時点でBasicプランは無料・月300分(1会議30分まで)です。短い会議が月数本ならこれで足ります。長尺や本数が多い場合はPro(月$8.33・年払いで1,200分)が現実的な選択肢になります。
Q. Read AIは議事録作成以外に何ができますか?
文字起こしと要約に加え、発言量・感情・エンゲージメントを指標化できます。「特定の人だけ話す」「議題後半で関与が落ちる」といった会議運営の課題を、感覚ではなくデータで把握できます。
Q. Otter.aiとRead AIは日本語UIに対応していますか?
2026年6月時点で、どちらも日本語UIには非対応で英語のみです。文字起こし精度も英語が前提で、日本語メインの会議では精度が落ちます。日本語中心なら国産の文字起こしツールも検討してください。
Q. ZoomやGoogle Meetとの連携はどちらもできますか?
どちらもZoom・Google Meet・Microsoft Teamsに対応しています。Otter.aiはカレンダー連携での自動参加・放置運用が得意、Read AIは会議に加えてメール・チャットの横断検索が特徴です。
