会議の文字起こしAIを探すと、まずこの2つにぶつかります。だが片方ずつ無料登録して試すと、3時間が溶けます。
先に結論を置きます。会議を後から検索できるナレッジにしたいならOtter.ai、録画と要約を無料でガンガン回したいならFathomです。この一行で7割の人は決まります。残り3割のために、料金・日本語・連携・精度を順に潰していきます。
結論: 用途別にどちらを選ぶか

会議を「検索する資産」として扱うか「次の行動の起点」として扱うか。この一点で答えが割れます。
- 過去の発言を検索・引用したい → Otter.ai。AI Chatで「あの候補者は何と言った?」を会話形式で引ける
- 無料で録画から要約まで回したい → Fathom。録画無制限・通話後30秒で要約が出る
- 商談をCRMに流したい → Fathom。Salesforce/HubSpot連携が前提設計
- 日本語中心の社内会議がメイン → どちらも英語UIで、用途を選ぶ。後述する
迷ったらFathomから試すのが安全です。完全無料で録画が無制限なので、財布を痛めずに自分の会議に合うか測れます。検索資産化の必要を感じてからOtter.aiへ移っても遅くありません。
主要機能の比較表

両ツールの設計思想の差が、そのまま機能配置に出ています。下表で全体像を掴んでほしいです。
| 項目 | Otter.ai | Fathom |
|---|---|---|
| 無料枠 | 月300分・基本機能 | 録画/文字起こし無制限 |
| 有料料金 (年払い) | Pro $8.33/月・Business $19.99/月 | 無料中心、上位プランは有料 |
| 核となる強み | AI Chat検索・話者識別・音声同期 | 30秒要約・ハイライト・アクション抽出 |
| 要約スピード | 会議後に生成 | 通話終了から約30秒 |
| 主な連携 | カレンダー・キーワード検索 | Slack/Salesforce/HubSpot/Zapier |
| 日本語UI | 英語のみ | 英語のみ |
| G2評価 | 高評価 | 5.0/5(6,000件超) |
| 向くユーザー | 採用・取材・メディア(英語) | 商談・CS・社内定例 |
表の要点はシンプルです。Fathomは「無料で速い」、Otter.aiは「貯めて探せる」。次の章から各軸を深掘りします。
料金: 無料枠の設計が決定的に違う

無料で使い倒したいならFathomが一択に近いです。録画も文字起こしも無制限で、クレジットカードなしで始められます。
Otter.aiの無料枠(Basic)は月300分まで。週に数本の会議なら足りるが、毎日の定例には早晩届かなくなります。本格運用は有料前提と考えたほうがいいです。
Otter.aiの有料プランは2026年時点でこう並びます。
- Pro: 年払い月$8.33(月払い$16.99)・1,200分
- Business: 年払い月$19.99/ユーザー(月払い$30)・文字起こし無制限
- Basic: $0・300分
個人で検索資産を育てるならPro、チームで使うならBusinessが現実的な選択になります。一方Fathomは無料枠が厚く、有料は録画保存期間や高度機能の解放が中心。「まず無料、必要になったら課金」の順序で痛みが少ないのはFathomです。
日本語対応: ここが最大の落とし穴

正直に書きます。どちらも日本語ネイティブ向けには作られていない。UIは両方とも英語のみで、文字起こしの主戦場も英語です。
Fathomは日本語の文字起こし精度が英語より劣ると運営側も認めています。Otter.aiも英語会議を前提に設計されており、日本語の専門用語や固有名詞では取りこぼしが出やすいです。
だから日本語100%の社内1on1や雑談混じりの定例に投入すると、期待値とのギャップで「微妙」という評価になりがちです。英語比率が高い会議、または固有名詞が少ないクリーンな日本語会議に絞るのが両ツールを活かすコツになります。日本語が主戦場なら、国産の議事録AIも併せて検討する価値があります。
検索とAI Chat: Otter.aiの独壇場
過去の会議を「探せる資産」にしたいなら、Otter.aiのAI Chatが決め手になります。
これは録音済みの会議に対して、チャットで質問を投げられる機能です。「先週の商談で価格の話はどう着地した?」と打てば、該当箇所を要約して返します。議事録を上から読み返す手間が消えます。
加えて話者識別と音声同期再生が強いです。文字起こしの一文をクリックすると、その瞬間の音声が再生されます。採用面談・取材・授業など、発言を正確に引用する必要がある業務では重宝する機能です。
Fathomにも検索はあるが、設計思想が「探す」より「流す」に寄っています。発言のアーカイブを後から掘る運用なら、Otter.aiが圧倒的に上です。
要約スピードとアクション抽出: Fathomの速さ
Fathomの売りは「会議が終わった瞬間に要約が出ている」体験です。通話終了から約30秒で要約が生成され、ハイライトとアクションアイテムが整理されます。
商談直後にSlackへ要点を投げたい、次のタスクをすぐ切り出するとよいでしょう。こういうテンポを求める営業・CSにはこの速度が効きます。会話から「次の動き」を引き出す用途で、Fathomは正面から強い。
要約品質の評判も高く、G2では5.0/5を6,000件超のレビューで維持しています(2026年時点)。AI議事録カテゴリでは破格の数字です。Otter.aiの要約も実用十分だが、「終わった瞬間にもう要点が手元にある」スピード感はFathomに分があります。
連携: CRMに流すならFathom一択
会議を業務フローに接続したいなら、連携の幅で選ぶことになります。
FathomはSalesforce・HubSpot・Slack・Zapierとの連携を前提に組まれています。商談で出たアクションを案件管理へ同期し、要約をチームチャンネルへ自動投稿します。この導線が標準で引かれています。
Otter.aiはカレンダー連携とキーワード検索が中心で、CRMへの自動同期という点ではFathomに一歩譲ります。「会議→CRM→次の商談」のループを回したい営業チームは、迷わずFathomです。逆に連携より検索性を重視する採用・メディアチームなら、Otter.aiの設計のほうが噛み合います。
それでも他の選択肢も見るべき理由
2強で語られがちだが、用途次第では第三の選択肢が刺さります。
営業でCRM自動化を極めたいならFireflies.aiが多言語・分析面で厚いです。検索資産化はOtter.ai、無料の手軽さはFathom、という整理に対し、Firefliesは「分析とエンタープライズ運用」のレイヤーで戦います。
ここで言いたいのは、Otter.ai vs Fathomの勝敗を決める前に、自分の会議が「検索したい/流したい/分析したい」のどれかを決めろということです。軸さえ定まれば、3ツールの住み分けはきれいに見えます。

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詳細・口コミを見る編集部の評価
公開情報とリサーチに基づく率直な所感を置きます。一次利用レポートではなく、仕様と市場評価からの判断です。
Fathomは「無料AI議事録の現状の答え」だと考える。録画無制限・30秒要約・高評価という三拍子で、まず試す一本として隙がない。課金を迫られないので導入の心理的ハードルが低い。
Otter.aiは「貯めて探す」価値を理解したチームに刺さる。AI Chatで過去会議を引ける体験は、議事録を読み返す文化のある組織にとって重宝する。ただし無料枠300分は本格運用には早晩足りず、有料前提で見るべきだ。
日本語中心の運用では、両者とも正直イマイチな場面が出ます。英語会議が主戦場なら全力で推せるが、日本語100%なら国産ツールとの併用を前提にしてほしいです。
よくある質問(FAQ)
Q. Otter.aiとFathomは無料でどこまで使える?
Fathomは録画・文字起こしが無制限で、無料の範囲が広いです。Otter.aiの無料枠は月300分で、週数本の会議向け。長く無料で使い倒すならFathomが有利です。
Q. 日本語の会議でも使える?
使えるが、UIは両方とも英語のみで、文字起こし精度も英語が主戦場。固有名詞の多い日本語会議では取りこぼしが出やすいです。英語比率の高い会議で本領を発揮します。
Q. 営業の商談管理にはどちらが向く?
Fathom。Salesforce・HubSpotとの連携が前提設計で、アクションアイテムをCRMへ流す導線が標準で引かれています。商談直後の要点共有も30秒で出ます。
Q. 過去の会議内容を後から検索したい場合は?
Otter.ai。AI Chatでチャット形式で過去会議に質問でき、話者識別と音声同期再生で発言を正確にたどれます。検索資産化の用途では一段上です。
Q. 結局どちらから試すべき?
まずFathom。完全無料で録画無制限なので、コストゼロで自分の会議との相性を測れます。検索資産化の必要を感じてからOtter.aiの有料プランへ移っても遅くありません。
まとめ: 一行で選ぶ基準
最後にもう一度、選ぶ軸を一行で。
Otter.aiは会議を「検索できる資産」にしたい人へ。Fathomは録画と要約を「無料で速く」回したい人へ。 CRMに流すならFathom、過去発言を引用するならOtter.ai。
日本語100%の会議なら両者とも用途を選ぶ点だけ忘れずに。まずFathomの無料枠で自分の会議に当ててみるのが、時間もコストも一番痛まない始め方です。
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各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- Otter.ai:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Fathom:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Fireflies.ai:公式サイト(AI PICKSの詳細)



