
MeetGeek vs Fathom徹底比較|無料枠と料金、用途別の選び方 (2026年版)
この記事のポイント 無料で無制限に録画・要約したいならFathom、会議を組織のナレッジとして横断検索したいならMeetGeek。Fathomの無料プランは録画本数に上限がなく、MeetGeekの無料枠は月3時間の文字起こしまで。営業・CSの初動を速めたいか、過去会議を資産化したいかで決まる。
AI議事録ツールを2つに絞った時点で、勝負はほぼついている。FathomとMeetGeekは「録画して要約する」までは同じだが、その先の設計思想が真逆だ。
Fathomは「会議が終わった瞬間に次の行動へ移す」ためのツール。MeetGeekは「会議の中身を組織の知識として貯める」ためのツール。この違いを理解すれば、迷う時間は3分で済む。
両者とも無料から試せる。だからこそ「とりあえず両方使ってみる」の前に、自分のチームがどちらの重心に寄っているかを決めておくと、乗り換えコストを払わずに済む。
結論:あなたはどちらを選ぶべきか

商談やCS対応の初動を1秒でも速めたいならFathom一択。過去の会議を「あの時の決定事項は?」と後から引きたいならMeetGeekが向く。
Fathomは無料プランでも録画本数が無制限で、要約・ハイライト・アクションアイテムを会議直後に生成する。SlackやSalesforce、HubSpotへ流し込む導線が太く、フォローアップを止めない。
MeetGeekは録画・文字起こしに加え、過去会議へのAIチャット検索と要約メール配信が軸。会議の種類が多岐にわたるチームほど、ナレッジベースとしての価値が効いてくる。
「営業の現場ツール」がFathom、「組織の記憶装置」がMeetGeek。この一文で7割は決まる。
主要スペック比較

まず両者の素の仕様を並べる。無料枠の構造と連携の太さに注目してほしい。
| 項目 | MeetGeek | Fathom |
|---|---|---|
| 料金体系 | freemium(無料+有料プラン) | freemium(無料+有料プラン) |
| 無料枠 | 月3時間の文字起こし・要約 | 録画本数無制限(要約は一部制限あり) |
| 主機能 | 録画・文字起こし・要約・会議インサイト整理・AIチャット検索 | 録画・文字起こし・要約・ハイライト・アクションアイテム |
| 対応会議ツール | Zoom / Google Meet / Microsoft Teams | Zoom / Google Meet / Microsoft Teams |
| 主要連携 | CRM・タスク管理・要約メール配信 | Slack / Salesforce / HubSpot / Zapier |
| 日本語対応 | UIは英語、日本語文字起こしは英語比でやや劣る | UIは英語、日本語文字起こしは英語比でやや劣る |
| 向くチーム | 会議を組織ナレッジ化したい営業・CS・採用・プロダクト | 商談・定例で次の行動を即決めたい営業・CS |
表のとおり、無料枠の「形」が決定的に違う。Fathomは本数無制限の太っ腹型、MeetGeekは時間制の試用型だ。
無料プランの違いがいちばん効く

Fathomの無料プランは録画本数に上限がない。MeetGeekの無料枠は月3時間まで。ここが最初の分岐点になる。
ソロや少人数で「毎日のミーティングを片っ端から録っておきたい」なら、本数制限のないFathomが圧倒的に得だ。会議が多い週でも料金を気にせず回せる。
一方MeetGeekの無料枠(月3時間)は、あくまで使い勝手を試すための器。本格運用には有料プランが前提になる。ただし無料の範囲でもAIチャット検索や要約メールの感触は確かめられるので、「組織ナレッジ化が自社に効くか」の判断材料には十分だ。
「無料でどこまで粘れるか」だけ見るなら、Fathomに分がある。
料金とコスト感

両者とも有料プランは月額制で、MeetGeekはおおむね月17ドル/ユーザー(年払い)前後のBusinessプランがチームの中心価格帯。Fathomも個人向け有料プランとチームプランを用意する。
MeetGeekのBusinessプランは、文字起こし時間の拡張と組織向けのナレッジ管理・分析が解放される価格帯。チーム運用ならここが現実的な着地点になる。
Fathomは無料枠が強い分、有料化の動機は「より長い録画」「高度な要約テンプレ」「チーム共有の強化」あたり。無料で困らないうちは課金を急ぐ必要がない設計だ。
正直、コストだけで比べると「無料運用の余地が広いFathom」「有料前提で機能を取りに行くMeetGeek」という色分けになる。
文字起こし精度と日本語対応
両者とも日本語の文字起こしは可能だが、英語に比べると精度はやや落ちる。これは現状どちらも共通の弱点だ。
専門用語や製品名が多い商談では、Fathomのカスタム辞書が効く。事前に固有名詞を登録しておくと、英語UIでも商談ログの取りこぼしを減らせる。
MeetGeekは要約の整理力と、会議をまたいだ情報の構造化が持ち味。1本ずつの逐語精度より、「複数会議を横断して要点を引く」体験で価値を出すタイプだ。
日本語の純粋な認識精度を最優先するなら、本格契約前に自社の会議音声で必ずテストしてほしい。ここはレビューより実測が正しい。
連携とワークフロー
Fathomの連携は「会議後の初動」を太くする方向に振られている。MeetGeekは「会議内容の共有と蓄積」に振られている。
Fathomは要約・ハイライト・アクションアイテムをSlackに流し、SalesforceやHubSpotに商談ログを同期できる。Zapierで他ツールへ波及させる自動化も組みやすい。営業・CSの「次の一手」を止めない設計だ。
MeetGeekは要約メールを関係者へ自動配信し、CRMやタスク管理ツールと連携する。さらに過去会議へAIチャットで質問でき、「あの案件の決定事項は?」を横断検索できるのが独自の強み。
リアルタイムの業務同期がFathom、蓄積と横断検索がMeetGeek。連携の方向性が、そのままツールの思想を表している。
用途別の選び方
ここからは具体的なシーン別に、どちらを推すかを示す。自分の使い方に近いものを探してほしい。
営業・商談で次のアクションを逃したくない Fathomが向く。会議直後に要約とアクションアイテムが出て、SlackやCRMへ即同期。商談直後のフォローを止めない。カスタム辞書で商材固有の用語も拾える。
会議ナレッジを組織資産として貯めたい MeetGeekが向く。過去会議へのAIチャット検索で意思決定の履歴を横断的に引ける。営業・CS・採用・プロダクトの会議を一つの知識ベースに集約できる。
採用面談の記録と要約を回したい MeetGeekが一歩リード。多様な会議タイプを組織ナレッジとして整理する前提があり、面談ごとの要点・決定事項を一覧化しやすい。
とにかく無料で量をこなしたい Fathom。録画本数無制限の無料枠が、コストを気にせず使い倒す前提に合う。
MeetGeekを選ぶべきケース
会議を「貯めて引く」運用に価値を感じるなら、MeetGeekが正解になりやすい。
- 過去会議にAIチャットで質問し、議事録を横断検索したい
- 営業・CS・採用・プロダクトと、会議の種類が多岐にわたる
- 会議要点を要約メールで関係者へ自動配信したい
- 会議内容を「組織の記憶」として蓄積する基盤が欲しい
ナレッジ蓄積の価値が分かるチームには重宝する。逆に「今日の商談を今すぐ捌きたい」だけなら、機能が過剰に感じるかもしれない。
Fathomを選ぶべきケース
会議後の初動スピードを最優先するなら、Fathomが効く。
- SalesforceやHubSpotで商談ログを管理し、要約を直接同期したい
- Slackに要約・ハイライトを流して初動を速めたい
- 業界用語が多く、カスタム辞書で文字起こし精度を底上げしたい
- 無料枠で録画を本数無制限に回したい
営業・CSの現場ツールとしての完成度は高い。一方、過去会議の横断検索という発想は薄いので、ナレッジ資産化を重視するなら物足りない。
関連して検討したいツール
MeetGeekとFathom以外にも、AI議事録の選択肢は増えている。比較の幅を広げたいなら併せて見ておきたい。
- 多機能・チーム共有重視なら、Fireflies.aiのような連携の広いツールも候補になる
- 日本語音声入力やデバイス連携を重視するなら、Plaud Noteのようなハード一体型も検討の余地がある
- AI議事録の全体像は文字起こし・議事録カテゴリでまとめて比較できる
「2択で迷う」段階を超えて視野を広げると、自社の本当の要件が見えてくることもある。
編集部の評価
公開情報とリサーチを踏まえた率直な評価を残す。一次利用を装わず、仕様と相場観から見た所感だ。
無料運用のコスパで言えば、Fathomの無料プラン(録画本数無制限)は破格だ。ソロや少人数の営業・CSが「まず1つ入れる」なら、ここから始めて損はない。
MeetGeekの真価は有料プランで組織ナレッジ化に踏み込んでから出る。月3時間の無料枠だけで判断すると過小評価しがちなので、AIチャット検索の体験は一度きちんと触ってほしい。
正直、日本語の逐語精度はどちらも英語比で一段落ちる。ここを最重要視するなら、両者ともテスト必須。完璧を期待すると肩透かしを食う。
総評:現場の初動ならFathom、組織の記憶ならMeetGeek。この軸で選べば後悔は少ない。
よくある質問(FAQ)
Q. MeetGeekとFathom、無料で使い続けられるのはどっち?
Fathom。無料プランでも録画本数が無制限のため、コストをかけずに使い続けやすい。MeetGeekの無料枠は月3時間の文字起こしまでで、本格運用には有料プランが前提になる。
Q. 日本語の会議でも使える?
両者とも日本語の文字起こしに対応するが、英語に比べると精度はやや落ちる。専門用語が多い場合はFathomのカスタム辞書が有効。契約前に自社の会議音声でテストするのが確実だ。
Q. SalesforceやHubSp otと連携したいならどっち?
Fathom。SlackやSalesforce、HubSpotへ要約・商談ログを同期する導線が太く、営業・CSのワークフローに組み込みやすい。MeetGeekもCRM連携はあるが、強みは要約メール配信と過去会議の横断検索にある。
Q. 過去の会議内容を後から検索したい場合は?
MeetGeek。過去会議に対してAIチャットで質問し、議事録を横断検索できる。「あの案件の決定事項は何だったか」を引き出す用途では、MeetGeekが明確に向く。
Q. 採用面談の記録にはどちらが向く?
MeetGeekが一歩リード。多様な会議タイプを組織ナレッジとして整理する前提があり、面談ごとの要点・決定事項を一覧化しやすい。要約とハイライトだけで足りるならFathomも選択肢に入る。
