【2026年最新】Amazon Q Developer完全ガイド|使い方・料金・Kiro CLIとの違いを徹底解説

要点 (30秒で読める答え、2026年5月時点): Amazon Q Developerは、AWS開発向けのAIコーディング支援ツールです。2026年4月30日のAWS発表により、Q Developer IDE/有料サブスクリプションは2027年4月30日に提供終了予定で、新規Free登録・新規Proサブスクリプションは順次停止しています。これから始めるなら後継のKiro IDE / Kiro CLIへの移行を前提に検討してください(最新条件はAWS公式参照)。

AWSのAIコーディングアシスタント「Amazon Q Developer」は、コード補完だけのツールではなかった。セキュリティスキャン、レガシーコードの自動アップグレードまで一台でこなすオールインワン型だ。だが状況は変わった。2026年にCLI版の後継として「Kiro」ブランドが登場し、2026年4月30日にAWSがQ Developer IDE/有料サブスクリプションの2027年4月30日提供終了を発表している。この記事の軸はそこにある。既存ユーザーが運用をどう続けるか、新規ユーザーがKiroへどう移るか。2026年5月時点の公開情報をもとに整理した移行ガイドだ(最新条件はAWS公式参照)。

この記事のポイント Amazon Q Developerの料金プラン・使い方・Kiro CLIへの移行を解説。Free/Proの違い、VS Codeでの設定方法、GitHub Copilotとの比較まで。

この記事の要点

  • Amazon Q Developerの全機能と料金プラン(Free / Pro)
  • VS Code・JetBrainsでの具体的なセットアップ手順
  • Kiro IDE・Kiro CLIとAmazon Q Developerの関係と違い
  • GitHub CopilotCursorとの料金・機能比較
  • AWS開発者が得られる独自のメリット

30秒で結論

  • 無料で始めたい(既存ユーザー) → Amazon Q Developer Free(Builder IDでサインイン)。新規Freeの受付は順次停止中のため、これから始める場合はKiro Freeを推奨(最新の受付状況はAWS公式参照、2026年5月時点)
  • チームで本格導入 → 既存ProはEoS(2027年4月30日予定)まで継続利用・座席追加可否はAWS公式条件を確認。新規Proサブスクは順次停止中のため、新規はKiroサブスクへ(最新料金はAWS公式参照、2026年5月時点)
  • CLI派 → Kiro CLI(Q CLIの後継、無料枠あり)に移行すべき
  • AWS以外もガッツリ使う → GitHub Copilot($10/月〜)やCursor($20/月)と併用も選択肢
  • AWSインフラの操作・トラブルシュートに強いのはQ Developerだけの独自優位

Amazon Q Developerとは?AWSが本気で作ったAIコーディングアシスタント

Amazon Q Developerとは、AWSが2024年に正式リリースしたAIコーディングアシスタントです。出自は「Amazon CodeWhisperer」。それが2024年4月にAmazon Qブランドへ統合され、いまの名前になった。

コード補完だけのツールだと思っていると見誤る。柱になる機能は4つある。

1. IDE内コード生成(リアルタイム補完)

VS Code、IntelliJ IDEA、Visual Studio、Eclipse、JetBrains系IDEで動く。Python、Java、JavaScript、TypeScript、C#、Go、Rustといった主要言語をカバーし、肝心のコード補完はFreeプランでも無制限だ。ここはケチっていない。

2. Amazon Q Agent(自律型エージェント)

「このLambda関数にFavorites APIを追加して」——AIへの指示文(プロンプト)をこう投げると、エージェントがリポジトリを読み、計画を立て、コードを書き、テストまで走らせる。月間の利用回数上限はFreeとProで異なる(具体的な数値はAWS公式料金ページの最新値を参照、2026年5月時点)。

3. コード変換(Code Transformation)

Java 8→Java 21、.NET Framework→.NET 8。古い土台のままのコードを自動でアップグレードする機能だ。依存関係の解決からシンタックスの書き換えまで任せられるので、数ヶ月覚悟していたマイグレーションが数日で片づくケースもある。

4. セキュリティスキャン

OWASP Top 10ベースの脆弱性スキャンを走らせ、直すコードまで出してくる。月間スキャン回数の上限はFree/Proで差がある(最新の制限値はAWS公式料金ページを参照、2026年5月時点)。

Amazon Q Developerの料金プラン|Free vs Proの違い

料金体系で迷う要素はほぼない。個人向けのFreeと、チーム・企業向けのProの2つだけだ。

料金比較表

数字を並べると差がはっきりする。

項目FreePro
月額料金$0$19/ユーザー(約¥2,850)
認証方式AWS Builder IDIAM Identity Center
コード補完無制限無制限
セキュリティスキャン月50回月500回以上
エージェント(機能開発)月5回無制限(フェアユース)
コード変換制限あり(月間行数上限はAWS公式参照)フルアクセス(月間行数上限と超過課金はAWS公式参照、2026年5月時点)
カスタマイズ(RAG)不可社内コードベースで学習可能
管理者コントロールなしポリシー管理・SSO対応

つまり補完だけならFreeで足りる。差が出るのはエージェント回数、社内資料を読ませて答えさせる仕組み(RAG)でのカスタマイズ、そして管理機能のあたりだ。

Freeプランで十分なケース

個人開発者やフリーランスにとって、既存のFreeアカウントはコード補完中心の使い方で十分実用に耐えていた。ただし前提が崩れている。2026年4月30日の発表でQ Developer IDEはEoS予定となり、新規Freeの受付状況も流動的だ。これから無料でAI補完を試すなら、素直にKiro Freeを優先したほうがいい(具体的な利用条件・上限値はAWS公式参照、2026年5月時点)。

Proに上げるべきタイミング(既存ユーザー向け)

ここは既存契約者だけの話だと先に断っておく。2026年4月30日の発表でQ Developer IDE/有料サブスクは2027年4月30日にEoS予定、新規Proサブスクは順次停止中だ。以下はシート追加や継続利用を考える場合の判断軸であって、新規導入はKiroサブスクが先になる。

  • チームで利用し、セキュリティポリシーの管理が必要
  • 社内リポジトリをコンテキストとして学習させたい(RAGカスタマイズ)
  • レガシーJavaや.NETのマイグレーションを本格的に進めたい
  • エージェント機能を月5回以上使いたい

Q Developer Proの料金水準はGitHub Copilot Businessと並ぶ位置にあった。だが2026年4月30日のAWS発表で新規Proサブスクは順次停止、2027年4月30日のEoS予定となっている。新規導入はKiroサブスクを優先し、既存ProはEoS期限までの運用継続を前提に判断するのが現実的だ(最新料金はAWS公式参照、2026年5月時点)。

Amazon Q Developerの使い方|VS Codeでの設定手順

セットアップは5分で終わる。ここではVS Codeを例に進めるが、JetBrains系IDEでも流れはほぼ変わらない。

ステップ1: 拡張機能のインストール

VS Codeを開き、拡張機能マーケットプレイスで「Amazon Q」を検索してインストールします。

# コマンドパレットからもインストール可能
code --install-extension amazonwebservices.amazon-q-vscode

ステップ2: Builder IDでサインイン

インストールするとサイドバーに「Amazon Q」アイコンが出る。クリックして「Use for free with Builder ID」を選び、ブラウザでサインインする。

Builder IDの作成はメールアドレスだけ。AWSアカウントのクレジットカード登録はいらない。ここの手軽さは地味に効く。

ステップ3: コード補完の確認

任意のファイルでコードを書き始めると、インライン補完が自動で出てくる。Tabキーで受け入れ、Escで却下します。

# 例: Pythonでlambda_handlerを書き始めると...
def lambda_handler(event, context):
    # Amazon Qが自動でDynamoDBアクセスや
    # レスポンス生成のコードを提案してくれる

ステップ4: チャットとエージェントの利用

サイドバーのAmazon Qパネルからチャットを開ける。コードの説明、リファクタリング提案、バグ修正まで、自然な言葉で頼める。

/devこの関数にエラーハンドリングとリトライロジックを追加して

/dev プレフィックスを付けるとエージェントモードに切り替わり、複数ファイルにまたがる変更を自律的に処理する。

Kiro IDE・Kiro CLIとの関係|何が変わった?

Kiro IDEとCLIの関係を示す開発ワークフロー

上の図はKiro IDEとKiro CLIがそれぞれ何を担うかを示している。役割が分かれている点を頭に入れて読み進めてほしい。

2025年後半、AWSは「Kiro」ブランドを発表した。Amazon Q Developerとの関係を、製品ごとにほどいておく。

Kiro IDEとは

Kiro IDEは、VS Codeをベースにしたスタンドアロンのエディタだ。Amazon Q DeveloperのIDE拡張機能とは別物で、「Spec駆動開発」という独自ワークフローを積んでいる。

先に仕様書(Spec)を定義し、それを設計図にしてAIがコード・テスト・ドキュメントを生成していく。順番が逆——コードより仕様が先に来るのが肝だ。

Kiro CLIとは

Kiro CLIは、Amazon Q Developer CLIの後継にあたる。既存のQ CLIで使っていたワークフロー、サブスクリプション、認証は、そのまま引き継がれる。

# インストール(macOS)
brew install --cask kiro-cli

# または直接ダウンロード
curl -fsSL https://kiro.dev/install.sh | bash

# ログイン
kiro-cli login

変わったのは主に次の4点だ。

  • コマンド名: qkiro-cliq も引き続き動作)
  • ツール名の簡略化: fs_readread, execute_bashshell
  • 設定パス: ~/.aws/amazonq~/.kiro(旧パスからの自動コピーあり)
  • Autoエージェント搭載(複数モデルのインテリジェントルーター)

Kiroの料金プラン(クレジット制)

Kiroは月額固定ではなくクレジット制だ。プランごとに毎月もらえるクレジット数が決まっている。

プラン月額クレジット/月対象
Free$050お試し・学習
Pro$20(約¥3,000)1,000一般的な開発者
Pro+$40(約¥6,000)2,000ヘビーユーザー
Power$200(約¥30,000)10,000大規模エージェントワークフロー

注意したいのは、クレジットの減り方がモデルで違うことだ。Autoエージェント(デフォルト)は1.0x、Claude Opus 4.7は2.2x、Haiku 4.5は0.4x。重いモデルを回すほど減りは速い。足りなくなれば$0.04/クレジットで買い足せる。

Q DeveloperとKiroの使い分け

  • IDE拡張(VS Code/JetBrains)でコード補完 → Amazon Q Developer(従来通り)
  • CLI でターミナルからAI開発 → Kiro CLI(Q CLIの後継)
  • Spec駆動のプロジェクト開発 → Kiro IDE

慌てて乗り換える必要はない。既存のサブスクリプションも認証も、Kiro CLIでそのまま生きる。移行は焦らず段階的でいい。

GitHub Copilot・Cursorとの比較|どれを選ぶべき?

AIコーディングツールは群雄割拠だ。主要3ツールを料金と機能で並べてみる。

料金比較

ツール無料プラン個人有料チーム向け
Amazon Q Developerあり(補完無制限)Pro $19/月(約¥2,850)Pro同額
GitHub Copilotあり(制限付き)Pro $10/月(約¥1,500)Business $19/月
Cursorあり(制限付き)Pro $20/月(約¥3,000)Business $40/月

個人で最安はGitHub Copilotの$10/月。Q Developerは補完が無制限な点でFree枠が太い。価格だけでは決まらない、というのが次の機能表でわかる。

機能比較

機能Amazon Q DeveloperGitHub CopilotCursor
コード補完
チャット
エージェント◎(自律型)◎(Copilot Workspace)◎(Composer)
セキュリティスキャン◎(標準搭載)△(別途Advanced Security)×
コード変換◎(Java/. NET特化)××
AWS統合◎(ネイティブ)
対応IDEVS Code, JetBrains, Eclipse等VS Code, JetBrains等Cursor専用

差がくっきり出るのはセキュリティスキャン、コード変換、AWS統合の3列だ。ここはQ Developerが◎を独占している。

こんな人にはAmazon Q Developer

  • AWSインフラの構築・運用が日常業務
  • レガシーJava/.NETのマイグレーションが控えている
  • セキュリティスキャンをコーディングフローに組み込みたい
  • AWSアカウントなしで手軽にAI補完を試したい(Freeプラン)

こんな人にはGitHub Copilot

  • GitHubとの連携を最重視する
  • 月$10で始めたい(個人の場合、最安)
  • GitHub Actions との統合やPRレビュー支援が欲しい

こんな人にはCursor

  • 単一IDEで完結させたい
  • Composerでマルチファイル編集を多用する
  • .cursorrules でチームのコーディング規約をAIに学習させたい

正直、2026年のAIコーディング市場は「どれも優秀」で決着がつきにくい。それでも軸は引ける。クラウドがAWS中心ならQ Developer、GitHub中心ならCopilot、IDE体験を最優先するならCursor。実際、複数を併用しているチームも珍しくない。

Amazon Q Developerの実践的な活用テクニック

AWSログ分析とテンプレート変換の活用イメージ

この図はログ分析とテンプレート変換という、Q Developerが特に光る2つの実務シーンを表している。順に見ていく。

AWS CLIトラブルシューティング

Q DeveloperはAWS各サービスの作法に詳しい。CloudWatchのエラーログを貼り付けて「このLambdaのタイムアウトの原因を分析して」と聞けば、当たりの付いた対策が返ってくる。手元でドキュメントを漁る時間が短くなる。

Q Developer チャットでの例

「このCloudFormationテンプレートをCDK v2のTypeScriptに変換して。 既存のリソースはインポートする想定で。」

セキュリティスキャンの自動化

コミット前にスキャンを挟む——この一手間が効く。

# VS Codeのタスクに登録する例
# .vscode/tasks.json
{
  "label": "Q Security Scan",
  "type": "shell",
  "command": "echo 'Amazon Q: Run Security Scan from Command Palette'"
}

コマンドパレットから Amazon Q: Run Security Scan を実行すれば、開いているプロジェクト全体を走査し、脆弱性を一覧で出してくれる。

コード変換の実行

Java 8プロジェクトをJava 21へ引き上げる例を挙げる。

コマンドパレットで実行

Amazon Q: Transform Code

またはチャットで

「このプロジェクトをJava 8からJava 21にアップグレードして」

変換エージェントが依存関係の解決、非推奨APIの置き換え、テストの修正までまとめて引き受ける。大規模プロジェクトでは、変換計画をいったんレビューしてから実行を承認するステップが挟まるので、いきなり全部書き換えられて慌てる心配はない。

AI PICKSの独自評価

AI PICKSでは、500以上のAIツールを独自の評価基準でスコアリングしています。外部レビュー・SNSバズ・トレンド指数・サイト人気度・プロダクト品質の5軸で総合評価しています。

ツール名総合スコア料金タイプ
GitHub Copilot90pt有料
Cursor92ptフリーミアム

スコアはAI PICKSの独自基準で算出。詳細は評価基準についてをご覧ください。

編集部の検証メモ

検証の観点

評価の物差しは3つに絞った。「AWS開発者の生産性」「料金あたりの機能充実度」「日本語ドキュメント・UIの整備状況」だ。AIコーディング支援ツールは数あれど、IDE統合と価格、そして日本市場での実用性で実態の差が出る。横並びの一覧表ではこの差が見えない。

公開情報からの比較整理

公式サイトの料金プランと機能一覧を突き合わせた結果が以下だ。

項目Amazon Q DeveloperGitHub CopilotCursor
無料プランあり(Builder ID)あり(制限付き)あり(2週間Pro試用)
有料プラン$19/月$10/月〜$20/月〜
AWS統合◎(ネイティブ)
エディタ対応VS Code / JetBrains / CLI主要IDE全般専用エディタ
日本語UI一部対応公式日本語あり英語中心

料金は2026年5月時点の公式公表値で、最新は各公式サイトを確認してほしい。整理すると構図はこうだ。Amazon Q DeveloperはAWSサービス操作・IaC生成・セキュリティスキャンに強い。汎用的な補完速度ではGitHub Copilotが、エージェント駆動の大規模リファクタではCursorが評価を集めている。

編集部の総合判断

  • AWS中心の開発者 → Amazon Q Developer Pro。CloudFormationやIAM操作の自動補完で投資回収しやすい
  • 汎用的なコード補完を低コストで → GitHub Copilot。$10/月で幅広い言語と環境をカバー
  • エージェント主導で大規模変更を任せたい → Cursor。Composer機能で複数ファイル横断の編集が可能

よくある質問(FAQ)

Q. Amazon Q DeveloperとAmazon Q Businessの違いは?

Amazon Q Developerはソフトウェア開発者向けのコーディングアシスタントです。Amazon Q Businessは企業の業務全般(社内ドキュメント検索、データ分析、タスク自動化)を支援するツールで、対象ユーザーが異なります。

Q. AWSアカウントがなくても使える?

はい。FreeプランはAWS Builder ID(メールアドレスだけで作成可能)で利用でき、AWSアカウントのクレジットカード登録は不要です。

Q. GitHub Copilotから乗り換えるメリットは?

AWSが開発の中心なら大きなメリットがあります。AWS固有のコード提案品質、セキュリティスキャンの標準搭載、コード変換機能はQ Developer独自の強みです。ただし、GitHubとの連携はCopilotの方が優れているため、環境に応じて判断してください。

Q. Kiroに完全移行すべき?Q CLIはいつまで使える?

現時点ではQ CLIのコマンド(q)は引き続き動作します。ただし新機能はKiro CLIに追加されていくため、中長期的にはKiro CLIへの移行がおすすめです。設定ファイルはインストール時に自動コピーされるため、移行コストはほぼゼロです。

Q. 日本語でチャットできる?

はい、日本語での質問・指示に対応しています。ただし、コード生成のコメントや変数名は英語で出力されることが多いです。

Q. 生成されたコードの著作権はどうなる?

Amazon Q Developerが生成したコードは、利用規約上ユーザーが自由に使用できます。Proプランでは、オープンソースコードの引用フィルター機能があり、ライセンスが必要なコードの混入リスクを軽減できます。

Q. オフラインで使える?

いいえ。Amazon Q Developerはクラウドベースのサービスのため、インターネット接続が必要です。ローカルLLMを使いたい場合はOllamaなどの別ツールを検討してください。

Q. 対応プログラミング言語は?

Python、Java、JavaScript、TypeScript、C#、Go、Rust、Ruby、PHP、Kotlin、Swift、Scala、Shell(Bash)など、主要言語のほぼすべてに対応しています。特にPythonとJavaはAWSサービスとの連携コード生成の品質が高いです。

あわせて読みたい