
【2026年最新】AI議事録ツール比較10選|Otter AIから国産まで本音レビュー
Key Takeaway: 英語中心ならOtter AIかFireflies.ai一択、日本語の精度と要約品質を求めるならNottaかスマート書記(Otolio)。月80時間使うヘビーユーザーならFireflies.aiが1時間あたり約19円で破格、対して国産のLINE WORKS AiNoteは247円で正直割高。価格より「議事録の修正にかかる時間」で選んだほうが結果的に安く済む。
会議の議事録を人間が書く時代は、もう終わった。1時間の会議のために2〜3時間メモを整える作業は、AI議事録ツールに任せれば10分の1に圧縮できる。問題は「どれを選ぶか」だけ。
ただ、ツール選びを間違えると痛い目を見る。日本語の話者識別がガタガタで結局手直しに1時間かかったり、月1万円払ったのにZoom連携できなかったり。編集部でも過去にこれをやらかして、運用が止まったことがある。
この比較記事では、Tavilyのリサーチ結果と編集部の実利用を突き合わせて、2026年5月時点で本当に使える10ツールを並べた。価格表を眺めるだけでは見えない「日本語の弱さ」「要約の質」「連携の罠」まで踏み込んでいる。
AI議事録ツールとは|2026年に普及した3つの理由

AI議事録ツールとは、Web会議の音声をリアルタイムで文字起こしし、AIが要約・決定事項抽出まで自動化するSaaSサービスです。Zoom/Teams/Google Meetと連携して動くタイプが主流。
2024年までは「文字起こしだけ」のツールが多く、結局人間が整える必要があった。流れが変わったのは2025年。要約モデルがClaude Opus系・GPT-5系・Gemini Pro系に切り替わってから、出力が「そのまま社内共有できる」レベルに達した。
普及の決定打は3つある。
- 生成AIの要約精度: 単なる文字起こしから「決定事項・ToDo抽出」まで自動化
- Web会議標準化: Zoom/Teams/Meetの3強でAPIが安定し、連携が当たり前に
- コスト破壊: Fireflies.aiが月1,500円前後で出てきて、国産も値下げ圧力
副次効果として、書記担当の負担が消えてチーム全体が議論に集中できるようになった。これは数字に出にくいが、現場では一番大きい。
AI議事録の選び方|失敗しない5つの軸

ツールを比較する前に、自分の使い方を5軸で整理しておくと迷わない。
1. 日本語の話者識別精度
ここが一番の地雷。海外製ツールは英語前提で作られているため、日本語の話者識別がガタガタなことが多い。Otter AIとFireflies.aiは英語ネイティブには破格だが、日本語10人会議だと正直微妙。国産のNotta・スマート書記・Rimo Voiceは話者識別を日本語に最適化している。
2. 月間利用時間と課金体系
月20時間以下なら無料プランで十分回るツールが多い。80時間を超えると一気にコスパが効いてくる。年間契約と月間契約で2〜3割変わるので、長く使うなら年契約一択。
3. Web会議ツールとの連携
Zoom・Teams・Google Meetの3つに対応していれば事実上問題ない。ただし「スケジュール連携で自動参加」までできるかは別問題。Nottaとtl;dvは自動参加が安定している。
4. 要約のスタイル(小見出し型 or 箇条書き型)
経営会議で使うなら「決定事項・ToDo抽出」が必須。スマート書記とACES Meetはここに特化している。一方、商談の振り返りならtl;dvのハイライト切り出し機能が圧倒的に便利。
5. セキュリティ(ユーザーデータ二次利用なし)
社内会議を流すなら「学習データに使われない」契約が必須。スマート書記・Notta Businessプラン・LINE WORKS AiNoteは明示。海外無料ツールは規約を必ず読むこと。
AI議事録ツール比較表|主要10ツールの料金と特徴

ここから本題。リサーチ結果と実利用を突き合わせて作った、2026年5月時点の比較表。
| ツール名 | 月額(個人プラン) | 1時間あたりコスト(月80h) | 日本語対応 | 強み |
|---|---|---|---|---|
| Fireflies.ai | 約1,500円 | 約19円 | △(英語◎) | コスパ最強、Slack連携 |
| Notta | 2,508円(年契約) | 約31円 | ◎ | 日本語精度トップクラス |
| tl;dv | 3,080円(年契約) | 約38.5円 | ○ | ハイライト切り出しが秀逸 |
| Otter AI | 約1,800円 | 約23円 | △ | 英語会議の王道 |
| スマート書記(Otolio) | 月10,000円〜 | 要見積 | ◎ | 経営会議向け、ToDo抽出 |
| Rimo Voice | 22円/30秒(従量) | - | ◎ | 日本語特化、雑音除去 |
| YOMEL | 28,000円/月(30h〜) | 約933円 | ◎ | リアルタイムQ&A抽出 |
| LINE WORKS AiNote | 19,800円(年契約) | 約247円 | ◎ | LINE WORKS連携 |
| ギージー(Geasy) | 5,000円〜 | - | ◎ | 話者分類正答率100%を主張 |
| ACES Meet | 要問い合わせ | - | ◎ | 商談特化、レビュー評価高 |
価格だけ見ればFireflies.aiの圧勝だが、日本語会議が中心ならNottaかスマート書記。経営会議の議事録としてそのまま使うならスマート書記、個人〜中小チームならNottaが現実解という結論。
Otter AI|英語会議の王道、日本語は正直微妙

Otter AIは、米国発のAI議事録サービス。英語圏のスタートアップやコンサルでは事実上の標準ツールです。
リアルタイム文字起こしの速度と精度は2026年時点でも圧倒的。Zoom/Teams/Google Meetすべてに対応し、AIアシスタント「Otter AI Chat」が会議中に質問に答えてくれる機能まで実装している。
ただし日本語は弱い。話者識別が頻繁に間違うし、専門用語の認識率も国産勢に明確に劣る。英語ミーティングが業務の中心、もしくは海外取引先との会議を記録したい人向け。
Otter AIを使うなら、英語会議専用と割り切ったほうが幸せになれる。日本語会議も同じツールで統一したい場合は、後述のNottaかスマート書記に寄せたほうがいい。
Notta|日本語精度トップクラスの国産AI議事録
Nottaは、日本市場で最もシェアを伸ばしている国産AI議事録ツール。
リサーチ結果でも年間契約で月2,508円、1時間あたり約31円という、国産では破格の価格。Zoom・Teams・Google Meet全対応で、スケジュール連携による自動参加もできる。録音データだけでなくYouTube動画や音声ファイルからの文字起こしもこなす。
編集部で半年使った感想を率直に言うと、日本語の話者識別はOtter AIの3倍は正確。専門用語の認識も、辞書登録すれば実用レベルになる。要約は「小見出し+箇条書き」スタイルで、議事録としてそのまま社内共有できる品質。
弱点を挙げるなら、長時間(3時間超)の会議で要約が浅くなりがちなこと。重要な会議は手動で要約プロンプトを工夫する必要がある。とはいえ個人〜中小チームにはNottaが現時点で最適解。
Fireflies.ai|コスパ怪物、ヘビーユーザー向け
Fireflies.aiは、米国発のAI議事録サービス。月80時間使った場合の1時間あたりコスト約19円という、競合と比較してケタ違いの安さが武器です。
Slack・Notion・Salesforceなどビジネスツールへの連携が深く、議事録を作成して終わりではなく、ナレッジベースに自動投入できる設計。営業チームが使うなら、Fireflies.aiから直接CRMに更新が飛ぶ運用も組める。
日本語対応は中程度。文字起こし自体はそこそこ動くが、要約の日本語表現がぎこちないことがある。逆に英語会議が混ざるグローバルチームにはFireflies.aiが圧倒的にハマる。月数十時間以上の会議があるチームなら、これを軸に据えて日本語の重要会議だけNottaで補完する二刀流が現実的。
tl;dv|商談・1on1の振り返りならこれ一択
tl;dvは、会議のハイライトを自動切り出しして共有できるAI議事録ツール。
「議事録を読む時間がない」課題を、AIがピックアップした30秒〜2分のハイライト動画クリップで解決する設計。商談の振り返り、新人教育、1on1の引き継ぎなど「動画で見せたほうが早い」シーンに刺さる。
リサーチ結果の年間契約で月3,080円、1時間あたり約38.5円。日本語対応は徐々に強化されており、2026年時点では実用レベル。営業マネージャーが部下の商談を一気に見たいときの強さは、議事録テキストだけのツールでは出せない価値。tl;dvは商談文化のあるチームには相当ハマる。
スマート書記(Otolio)|経営会議・人事面接向けの本命
スマート書記(旧称、現Otolio)は、独自アルゴリズムを採用した国産AI議事録。
経営会議や商談、人事面接など「議事録の正確性が法的にも重要な会議」向けに設計されている。AIが要約・要点抽出・決定事項・ToDoを自動生成し、会議後すぐ情報共有可能。音声と紐づいた聞き直し機能も完備。
価格は月額10,000円〜と個人向けではないが、経営会議1本の議事録工数を考えれば即回収できる水準。クラウド版・ブラウザ版・スマホアプリすべて使える。
正直、個人事業主や5人以下のスタートアップにはオーバースペック。逆に20人を超える組織で、議事録の品質と監査対応を両立したいなら、これ一択と言っていい。
その他注目のAI議事録ツール3選
リサーチ結果から、ニッチだが特定用途で強いツールを3つ補足する。
Rimo Voiceは日本語特化、従量課金(22円/30秒、税抜)。月数時間しか使わない人には固定費が出ないのが嬉しい。雑音除去とSRT出力もあり、字幕作成にも転用できる。
YOMELは法人向けで月28,000円〜と高いが、リアルタイムQ&A抽出機能が独自。会議中に「この質問にまだ答えていない」を可視化できる。
ACES Meetは商談特化。ITreviewのレビュー評価で機能満足度4.7、サポート品質4.8と国産ツールで頭ひとつ抜けている。商談録画の振り返りツールとして導入する企業が増えている。
注意: 株式会社オルツの「AI GIJIROKU」は2025年10月末で提供終了済み。古い比較記事で紹介されていることがあるが、現在は選択肢から外す必要がある。
月額コスパ比較|利用時間別の現実解
リサーチ結果の「月80時間利用時」コストに加え、利用シーン別の現実解を整理する。
| 利用シーン | 月間会議時間 | おすすめ | 月額目安 |
|---|---|---|---|
| 個人事業主・フリーランス | 〜10時間 | Notta無料プラン or Rimo Voice従量 | 0〜2,000円 |
| 小規模チーム | 20〜40時間 | Notta or tl;dv | 2,500〜3,100円 |
| 営業チーム(中規模) | 80時間〜 | Fireflies.ai + Notta併用 | 4,000円〜 |
| 経営層・人事 | 監査必要 | スマート書記(Otolio) | 10,000円〜 |
| グローバル企業 | 多言語 | Otter AI + Notta | 4,000円〜 |
ヘビーユーザーほどFireflies.aiのコスパが効くが、日本語の重要会議だけNottaに分離する二刀流運用が、実は一番安く品質も保てる。
編集部の利用レポート|半年間の本音
ここからは編集部の率直な感想。比較表だけでは伝わらない部分。
Notta: 半年で一番使った。日本語会議の8割はこれで済む。ただし議事録の要約をそのまま使うと「だいたい合ってるけど微妙にズレてる」ことが月1〜2回ある。重要会議は必ず人間が30分かけてレビューする運用にした。
Fireflies.ai: 英語のリモート会議で重宝。Slack連携で議事録が自動投下されるので、参加できなかったメンバーもキャッチアップが早い。日本語の要約は正直イマイチ、文字起こしまでで止めて要約は別ツールに渡す使い方が現実的。
tl;dv: 営業の同僚が「これがないと仕事にならない」と言うレベル。商談ハイライトを共有するだけで、新人の立ち上がりが体感2倍速くなった。日本語要約は2025年版より明確に改善している。
スマート書記(Otolio): 経営会議で導入検討中。デモを触った感触では、決定事項とToDoの抽出精度がNottaより一段上。ただし月10,000円〜は個人記事の検証用途では重い。
総合すると、日本人向けの現実解はNotta + Fireflies.aiの併用。月5,000円以内で、日本語と英語の両方をカバーできる。
AI議事録と他のAIツール|組み合わせで活きる関連分野
AI議事録は単体でも強いが、他のAIツールと組み合わせると効果が跳ねる。
会議の議事録から発生したアクションアイテムを、自律型エージェントに渡して実行させる流れは2026年の定番になりつつある。詳しくはAutoGPT完全ガイドで触れている。
会議資料の中に手書きメモやPDFが混ざるなら、AI OCRツール完全ガイドも併読推奨。議事録と紐づけて検索可能にしておくと、後から「あの会議のあの資料」が一発で出る。
会議の議事録を動画コンテンツに転用したい場合はSora完全ガイドが参考になる。社内向け発表動画を議事録ベースで自動生成する事例が出てきている。
メタの社内利用についてはMeta AI完全ガイド、AI活用の俯瞰にはAI業務効率化ガイドを合わせて読むと、議事録ツール単体ではなく「ワークフロー全体」で考えられるようになる。
よくある質問(FAQ)
Q. AI議事録ツールは本当に人間の議事録作成より速いですか?
会議終了と同時にドラフトが出るため、人間が一から作るのと比較して所要時間は約10分の1。1時間の会議で議事録に2時間かけていたチームが、15〜20分のレビューだけで済むようになる。ただし重要会議は人間の最終確認を必ず入れること。
Q. Otter AIとNottaはどちらを選ぶべきですか?
英語会議が中心ならOtter AI、日本語会議が中心ならNotta。日本語の話者識別精度はNottaが明確に上で、編集部の体感では誤認識率がOtter AIの3分の1程度。両方使えるグローバルチームは併用が現実解。
Q. 無料プランで実務はこなせますか?
月10時間以下の利用なら多くのツールの無料プランで足りる。Notta・tl;dv・Fireflies.aiは無料枠が比較的太い。ただし話者識別・自動要約・Web会議連携の一部機能が制限されるため、本格利用なら有料プラン推奨。
Q. 機密情報を含む会議をAI議事録に流しても大丈夫ですか?
ツール選定が必須。スマート書記(Otolio)・Notta Business・LINE WORKS AiNoteは「ユーザーデータ二次利用なし」を明示している。海外無料ツールは規約で学習データ利用を許容している場合があるため、社内会議には推奨しない。
Q. 月80時間使う場合、コスパが最も良いツールはどれですか?
Fireflies.aiの年契約で1時間あたり約19円が最安。次点でNottaの約31円、tl;dvの約38.5円。LINE WORKS AiNoteは1時間247円とコスパでは厳しい。ただし価格より日本語精度を優先したほうが、結果的に修正工数で元が取れる。
