
【2026年最新】AI議事録ツール比較7選|会議自動化の決定版
Key Takeaway: 議事録自動化はもう「使うかどうか」ではなく「どれを使うか」のフェーズ。海外勢のOtter AIやFireflies.aiは1時間あたり20円台の圧倒的コスパ、国内勢のOtolio(旧スマート書記)やRimo Voiceは日本語精度とセキュリティで一歩リード。会議の言語と機密性で選び分けるのが正解。
AI議事録の市場が2026年に入って一気に成熟した。1時間の会議に対して議事録整形に数時間かけるのは、もう過去の話だ。
ドラフトは会議終了と同時に上がってくる。人間がやるのは確認と微修正だけ。作業時間は従来の約10分の1まで圧縮できる。
ただし、ツールは乱立している。海外発・国内発で文字起こし精度も料金体系もまったく違う。本記事では編集部が実際に検証した7製品を、用途別に比較する。
AI議事録とは何か:単なる文字起こしではない

AI議事録とは、会議音声をリアルタイムで文字起こしし、要約・決定事項・ToDoまで自動抽出するクラウドツールです。
旧来の「文字起こしソフト」と決定的に違うのは、生成AIによる要約・構造化機能を持つこと。発言を羅列するだけでなく、「誰が・何を決めたか」を抽出する。
会議の透明性が上がる副次効果もある。記録担当者が発言の書き留めに追われなくなるため、参加者全員が議論に集中できる。書記の負担が特定個人に集中する問題も解消される。
過去の会議が検索可能なテキスト資産として残るのも大きい。組織のナレッジが蓄積される基盤になる。同様のAI活用領域としてAI OCRツールの全体像も参考にしてほしい。
比較表:主要7ツールを一望する

まず全体像を掴むため、主要7製品を料金と特徴で並べた。
| ツール名 | 月額料金(目安) | 1時間あたりコスト | 日本語精度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Otter AI | 約1,500円 | 約19円 | 中(英語特化) | 米国シェアトップ、英語会議の鉄板 |
| Fireflies.ai | 約1,500円 | 約19円 | 中 | CRM連携が強い |
| tl;dv | 3,080円(年契約) | 約38.5円 | 中〜高 | Zoom/Meet録画特化 |
| Notta | 2,508円(年契約) | 約31円 | 高 | 日本語UI、国内ユーザー多数 |
| Otolio(旧スマート書記) | 10,000円〜 | 用量制 | 高(90%以上) | ISMS取得、企業導入向け |
| Rimo Voice | 22円/30秒 | 約2,640円 | 高(日本語特化) | 従量課金、雑音除去強い |
| YOMEL | 28,000円〜(30h) | 約933円 | 高 | リアルタイム話者識別 |
価格だけ見れば海外勢が圧倒的に安いが、日本語の砕けた会議や専門用語が多い場では国内勢の精度差が効いてくる。
Otter AI:英語会議なら一択の世界標準


Otter AIは、英語圏のAI議事録市場で圧倒的シェアを持つ老舗。月額換算で約1,500円、1時間あたり約19円という破格のコスパが武器です。
Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsとシームレスに統合する。ボットが自動的に会議に参加してリアルタイムで文字起こしを進める。会議後にはハイライトと要約が自動生成される。
弱点は日本語精度。英語前提で学習されているため、日本語混じりの会議では誤認識が増える。海外拠点との英語ミーティングが多い企業には一択だが、純日本語環境ではサブツール扱いになる。
「AI 会議」の英語比率が3割以上ある組織にとっては、もはやインフラといっていい存在だ。
Notta:日本語UIと精度のバランス型

Nottaは、年契約2,508円で1時間あたり約31円という国内勢としては破格の価格設定。日本語UIと日本語認識精度の両立が魅力です。
Zoom・Teams・Google Meetすべてに対応し、リアルタイム文字起こしと自動要約を備える。スマホアプリの完成度も高く、対面会議や移動中の録音にも使える。
法人プランでは話者識別、用語登録、編集権限管理まで揃う。中小企業の標準ツールとして導入が進んでいる印象だ。
「議事録 自動化」を低コストで実現したいなら最初の候補に入れていい。
tl;dv:Zoom録画ベースで「あとから振り返る」用途に強い
tl;dvは、年契約で月額3,080円。Zoom・Google Meet・Teamsの会議録画を自動でクリップ・要約することに特化しています。
リアルタイム文字起こしというより「録画ファイルから要点を抜き出す」発想が近い。会議に出られなかったメンバーが10分で内容を把握できる、という使い方で真価を発揮する。
ハイライト機能で「重要な発言だけ」を切り出して共有できるのが地味に便利。長時間の経営会議や社外パートナーとの定例MTGで重宝する。
ただし日本語の話者識別精度はNottaやOtolioに一歩譲る。録画資産の活用が主目的の組織向けと割り切るべきだ。
Fireflies.ai:SalesforceやHubSpotとの連携が真骨頂
Fireflies.aiは月額約1,500円で1時間あたり約19円。Otter AIと並ぶ海外勢の二強で、CRM連携の手厚さが特徴です。
Salesforce、HubSpot、Pipedriveなどのセールスツールと自動同期する。商談内容が顧客レコードに自動で紐づくので、営業組織の入力工数が激減する。
「Otter AI」が個人〜小規模チーム向けなら、Fireflies.aiは営業組織向けの位置づけ。ただし日本語精度は英語ほど高くないため、英語商談中心のグローバルセールス向けと考えるのが現実的だ。
セールス活動の自動化文脈ではAutoGPTのような自律エージェントとの組み合わせも面白い。
Otolio(旧スマート書記):企業導入のデファクト
Otolioは、月額10,000円〜のライセンス料に加え、文字起こし時間に応じたAIパック費用が発生する企業向け製品。ISMS認証取得、監査ログ完備で金融や法務分野の利用にも耐えます。
エピックベース社が運営し、認識率90%以上を公称。経営会議、商談、人事面接など機密性の高い場面での導入実績が豊富だ。
決定事項・ToDoの自動抽出、用語登録、音声と文字の同期エディタ。「議事録作成」専用UIとして完成度が高い。14日間の無料トライアルがあるので、企業導入を検討するなら実機検証から入るのが鉄則。
価格は安くないが、議事録工数が部門全体で月数百時間あるような組織なら確実にペイする。
Rimo Voice:日本語に全振りした従量課金モデル
Rimo Voiceは、30秒あたり22円(税抜)の従量課金制。日本語特化の音声認識エンジンと雑音除去機能が強みです。
Zoom、Teams、Google Meetと連携し、AI要約・SRT出力まで対応。月60分までの無料枠もある。
「使う月と使わない月の差が大きい」組織にハマる料金体系だ。月に数回しか会議をしない少人数チームなら、定額制よりトータルコストを下げられる。
逆に毎日会議があるチームには不向き。月80時間使うと約2,640円/時間と高額になる。利用頻度で損益分岐点を計算してから契約すべきだ。
YOMEL:リアルタイム話者識別と即時要約
YOMELは、スタータープラン28,000円/月(30時間まで)のクラウドSaaSとデスクトップ両対応ツール。リアルタイム文字起こしと話者識別、Q&A抽出、リアルタイムフォロー機能を備えます。
「会議中にAIが質問候補を出してくる」という体験は他にない。営業ロープレやファシリテーション訓練の場で活用例が増えている。
価格は高めだが、会議の質そのものを変えたい組織には刺さる製品だ。2週間の無料トライアルで肌に合うか確かめてから判断したい。
失敗しない選び方:3つの軸で絞り込む
選定に迷ったら、以下3軸で考えると整理しやすい。
- 会議の言語比率:英語7割以上ならOtter AI/Fireflies.ai、日本語中心ならNotta/Otolio
- 機密性:商談・人事・経営層が絡むならOtolioのようなISMS取得済み製品一択
- 利用頻度:毎日使うなら定額制、不定期ならRimo Voiceの従量課金
価格表だけで決めるとミスマッチが起きる。特に「日本語精度」は実際に自社の業界用語で試さないとわからない。トライアル期間中に専門用語入りの議題で必ず実機検証してほしい。
なお、AI関連の最新動向としてはMeta AIの動きやSoraなど動画AIの進化も合わせて押さえておくと、ツール選定の視野が広がる。
編集部の利用レポート:実際に1か月使ってわかったこと
編集部では、Otter AI・Notta・Otolioの3本を1か月並走させた。結論から書くと、用途で完全に住み分けるべきだ。
英語ゲストとの取材ではOtter AIが圧勝。要約品質も英語なら最も自然で、追加編集がほぼ不要だった。一方、日本語の編集会議に使うと固有名詞の誤認識が目立ち、修正コストが逆に増えた。
日本語の社内会議はNottaで十分。ライト用途なら年契約2,508円という価格は破格で、月20時間程度の会議なら不満点はほぼなかった。ただし話者識別の精度はOtolioに譲る。
機密性の高い案件はOtolio。導入コストはNottaの4倍だが、監査ログとセキュリティ機能が必要なシーンでは選択肢が他にない。安心料込みで考えれば妥当だ。
正直イマイチだったのは、複数ツールを同時に使うと管理工数が増える点。最初は1本に絞って運用ルールを固めるほうが現実的だと感じた。生成AI領域のツール選定方法はこちらのガイドもあわせてどうぞ。
よくある質問(FAQ)
Q. AI議事録ツールの精度は実用レベルですか?
日本語の場合、Otolio・Notta・Rimo Voiceなど国内特化型で90%以上の認識率が出ます。専門用語が多い領域では用語登録機能で精度を底上げできるため、運用次第で十分実用レベルに達します。
Q. 無料で使えるAI議事録ツールはありますか?
Otter AI、Notta、Fireflies.aiなどは無料プランまたは無料トライアルを提供しています。月60分〜数百分程度の制限はありますが、個人利用やトライアル検証なら十分活用できます。
Q. オンライン会議と対面会議のどちらにも使えますか?
Otolio、Rimo Voice、YOMELなどはオンライン・対面の両方に対応します。対面ではスマホやPCのマイク経由で録音し、その場で文字起こしを進める仕組みです。
Q. セキュリティ面で企業導入する際の注意点は?
ISMSやSOC2などのセキュリティ認証取得状況、ユーザーデータの二次利用ポリシー、データ保管リージョンを必ず確認してください。Otolioのように監査ログを備えた製品は金融・法務などの機密性が高い業界向けです。
Q. Otter AIは日本語でも使えますか?
技術的には日本語にも対応していますが、英語に比べて認識精度が落ちます。日本語中心の会議で本格運用する場合は、Nottaや日本語特化ツールを推奨します。Otter AIは英語会議のサブツールとして併用するのが現実的です。
